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「POPs」 とは

英名:
Persistent Organic Pollutants

環境中での残留性や生物・人への蓄積性、毒性などをもつPCB類やDDTなどの化学物質の総称。日本語で残留性有機汚染物質という。POPsは水に溶けにくく脂肪に溶けやすいため、生物の脂肪に蓄積していわゆる生物濃縮の作用を起こす。また、長い距離を移動することも知られている。POPsの製造と使用を廃絶し、排出を削減するとともに、POPsを含む廃棄物の適正処理などを国際社会が協調して行うことを定めたのが「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約、ストックホルム条約)」だ。

同条約では、PCBや農薬のアルドリンなど16物質(附属書A掲載物質)の製造・使用、輸出入を禁止している。また、DDT、PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)の2物質(附属書B掲載物質)について製造・使用・輸出入を制限し、ヘキサクロロベンゼンなど4物質(附属書C掲載物質)の放出削減と、付属書掲載物質の廃棄物の適正な管理などを定めている。POPsは大気に乗って長距離移動するため、南極のペンギンの脂肪や北極圏の先住民族の母乳から高濃度で検出されることもある。ほとんどの物質は先進国では使用されていないが、DDTなどは開発途上国で使用されている。

POPs条約による規制を受けて、日本国内では「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に基づくPOPs規制が行われている。

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