運送管理や在庫管理、流通加工まで一貫した物流業務を、荷主から包括的に請け負う新しい形態の物流サービス。３ＰＬとは、荷主企業に代わって最適な物流戦略の企画立案や、物流システムの構築を提案することに加えて、それらを包括的に受託・実行することを指す。３ＰＬ事業者は荷主でも単なる運送事業者でもない第三者として物流部門を代行し、高度な物流サービスを提供して業務を請け負うことが可能だ。このため、効率的な物流システムの構築を立案しやすく、物流における環境負荷の低減につながるビジネス手法として期待されている。
国土交通省では３ＰＬビジネスの普及による物流効率化により、地球温暖化問題への対応や地域雇用の創出などを図るため、物流効率化法や物流拠点施設に対する税制特例などによる支援を行っている。また、３ＰＬビジネスに関する各種調査やガイドラインの策定などを行っているほか、「３ＰＬ人材育成推進事業」を実施している。同事業の事務局は、日本物流団体連合会が担っている。
