サイト内
ウェブ

「スーパーウォームビズ」 詳細解説

読み:
すーぱーうぉーむびず
英名:
Super Warm Biz

環境省の「チャレンジ25キャンペーン」は、暖房時の室温を20℃に設定して心地良く過ごすワークスタイルの「WARM BIZ(ウォームビズ)」を、冬の地球温暖化対策の一環として2005年度から推進している。2011年度も11月1日から3月31日までを期間として、オフィスや家庭で取り組むことのできるウォームビズの普及啓発を行っている。「ビズ」とは言うがオフィスにとどまることなく、個人や企業、行政などあらゆる主体が、エネルギーの使い方を根本的に見直して省エネ節電に取り組むことで、低炭素社会の実現を目指す。

とくに2011年度は東日本大震災が発生したこともあり、ウォームビズを超えた「スーパーウォームビズ」の実施を企業などが呼びかけている。アウトドア衣料・用品大手のコロンビアスポーツウェアジャパンが2011年10月に発表した「節電の冬の防寒対策」に関する調査結果によると、冬にも夏の「スーパークールビズ」と同じように、節電を意識して過ごすスーパーウォームビズを実施すべきであるという意見が、8割を超えた。この調査では、オフィスでの勤務中の防寒対策に不安を感じている回答が多いなど、屋内での寒さ対策を重視する傾向も見られた。

環境省は、2011年10月の時点でスーパーウォームビズの実施を呼びかけるキャンペーンを実施していない。それでも、暖房に頼りすぎないビジネススタイルであるウォームビズを実践できる工夫を多く紹介している。たとえば、暖房により暖められた空気は部屋の上部にたまる傾向があるので、扇風機やサーキュレーターを短時間つけて循環させると、室内をまんべんなく暖めることができる。また、暖房の送風口近くから机を離して置いたり、部屋の開口部から熱が逃げないようにパーテーションを設置したりすることで、室温20℃を意外に簡単に実現することが可能になる。

暖房以外にも、体を温める食材を選んで食べる、仕事を一休みしてストレッチをする、ひざかけを使うといった対策をとることで、省エネしながら冬の寒さを乗り切ることができるという。こうしたウォームビズを強化したスーパーウォームビズを実践する人をサポートしようと、さまざまな商品やサービスが登場している。前出のコロンビアなどのアウトドア用品はもちろん、アパレル大手の三陽商会は早くも2011年7月に、スーパーウォームビズを柱とした「節電の冬の快適スタイル」を提案している。また、大手デパートや紳士服の販売店なども、相次いでスーパーウォームビズに対応した商品を発売している。

環境省も、日本百貨店協会や日本チェーンストア協会などの関連業界団体と連携して、各協会の会員店で空調温度緩和の取り組みを実施したり、ウォームビズ関連商品の特設販売所を設置したりしている。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。