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海野和男のデジタル昆虫記

帰化植物の問題

帰化植物の問題
2010年03月05日

 日本では帰化植物に関して、一部を除けば危機感など持ったことがなかったけれど、ハワイに来てびっくりした。
 綺麗に見えるハワイの自然だが、オアフ島では、どこへいっても90%以上が帰化植物であるそうだ。昨日はカメハメハアカタテハの食草を探して、道のない山中を7時間近く歩いた。ぼくにはどれがハワイの植物で、どれが外来種かまったく見分けが付かなかった
 案内して下さったのはモントゴメリー博士、フイールドワークの達人で、その知識には驚く。ぼくより少し年上だが、後を付いていくのが精一杯。まったく道のない山の急な斜面でのフイールドワークは正直きつかった。
 昆虫は植物と密接な関係を持っているから、外来種の植物にはほとんど昆虫がいないのだ。だから、植物を見分けることができなければ、昆虫に出会うこともできない。もっとも、ハワイの昆虫は固有種に限れば微細なものが多く、体長1cmを越えるものはほとんどいないみたいだから、目を凝らさなければ見つからない。
かなり奥地の写真だが、この写真の中にも帰化植物はたくさんある。
 ハワイのような温暖な島では、寒地の植物を除けば、温帯から熱帯までのほとんどの植物が生長できる。特に目立つのが南米由来の植物のグアバの仲間。アジア由来の、クスノキ科の植物。人間が来れば植物もやってくるわけで、その植物を食べる昆虫もハワイにはいないから、あっという間に繁茂してしまうのだろう。
D300S 10-24mm

◎上田創造館で3月22日(月)~4月4日(日)写真展。詳細はこちら。3 月 22 日(月)14:00~15:00 ~小諸日記 10 年。3月27日(土)14:00~15:30 春休み昆虫教室

小諸日記は10周年。過去の日記は5年前3月   10年前3月

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