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海野和男のデジタル昆虫記

サカハチチョウ

サカハチチョウ
2006年05月25日


 群馬県片品村戸倉山林に来た。戸倉山林は東京電力の所有地で、尾瀬に隣接する森林だ。そこでは10年前から毎年2500本のブナの苗木を植えている。ぼくが中学生ぐらいの時に植えられたカラマツの林を本来の広葉樹に戻す試みだそうだ。ボランティアを募集して、一人10本ずつ苗木を植え、今年で合計25000本になるそうだ。今年の倍率は4倍ほどという人気イベントになっているそうだ。
 時代は変わったなと思う。確か大学生の時に、子供の声で、日本中の広葉樹を針葉樹に植え替えるというCMをラジオで聴いて、えらく憤慨したのがついこの間のような気がする。針葉樹林にすめる虫は数が少ないのだ。
 針葉樹が競争力を持たなくなり、さらに環境が意識されるようになって久しいが、本来ダムの用地などであったはずの土地がこのような形で自然林に近い形に戻されるのは、何はさておきよいことだと思う。東電職員で尾瀬の環境保全に携わっておられる竹内さんと対談した。
 道ばたには羽化したばかりのサカハチチョウが多い。どういうわけか小諸では年々見かける数が減っている。大イタドリの葉ではイタドリハムシが大騒ぎをしていた。冬眠からさめて、交尾する時期なのだ。虫にはちょっと早いがこの季節、晴れると本当に気持ちがよい。

◎「嶌信彦のエネルギッシュトーク」毎週日曜23時〜23時30分に放送される経済ジャーナリストの嶌信彦さんが担当するインタビュー番組。6月11日に出演。放送後1週間はインターネットでも聞くことができるそうだ。

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