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海野和男のデジタル昆虫記

2匹のオトシブミのメス

2匹のオトシブミのメス
2005年05月27日


 今日は、オトシブミの撮影中にハプニングが起こった。
揺藍作りをしていた葉に別のメスがやってきて、突然葉を巻きはじめたのだ。右側が元々木の葉を巻こうと、葉に折り目を付けていたメスだ。まだ準備が整わないうちに、右側の別のメスが葉を巻きはじめた。どういうわけか痕から来たメスは卵を産まずに、どんどん巻いていく。かなり巻かれたところでやっと産卵のための穴を開け始めた元のメスは、穴を開けるには太くなりすぎた揺藍に手こずり、産卵中に左のメスがどんどん葉を巻いたので揺藍の中に閉じこめられてしまった。
 切り落とされてからから何とか脱出したので、揺藍を開けてみると卵は1つだけだった。そして、産卵の穴を開ける苦労を示す産卵痕がたくさんあった(太くなってから中心まで賢明に穴を開けたので普通4つぐらいの穴が20箇所もあった。)いったいどうしてこんな異常な行動をとったメスがいたのだろうか。推察ではあるが、卵を産んだ直後に何らかの弾みで揺藍から落ちたメスが、元の場所に戻ろうとして、別のオトシブミの作りかけの揺藍を巻いてしまったのかもしれない。2匹とも何の疑いもなく揺籃づくりをしたのだからおかしい。

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