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海野和男のデジタル昆虫記

立体写真

立体写真
2005年01月10日

立体写真に興味を持ってからずいぶんになる。最初にやったのは2台のカメラをつなげたり、1台のカメラをスライドさせてアフリカで動物写真を撮った。
 昆虫は小さいから2台のカメラを並べても写すことはできない。そこで645判カメラを改造したりして昆虫専用立体カメラを作ったりした。径の小さい2つの同じマクロレンズを鏡筒に組み込めば。良い画質のカメラが作れるが、ぼくのは単純にプリズムで像を左右に分けただけだから、色収差があって完璧な画像ではない。それでも飛んでいる虫が写せたりして面白かった。出版社に持ち込んだら海野さんにはもっとまじめなものをやって欲しいといわれてしまった。こちらはとてもまじめなつもりなのだが。
 人は二つの目でものを見るが、左右の目に映る映像は微妙にずれている。そのずれがあるからこそものを立体として認識できる。捕食性の動物はカマキリなど昆虫も含めて、メガ正面を向いている。これがものとの距離を測るのに適しているからだ。ためしに片目をつぶって離れたところにある小さな触ろうとすると結構難しいことがわかるだろう。
 今日はジャンクで転がっていたプリズムを見つけたら無性に撮りたくなったが被写体がない。アトリエにあったたのは一鉢の蘭の花だったので。1枚だけE-300にで撮影してみた。マスターレンズは50マクロ。
 写真上が原板だ。これは平行法といって左目で左の絵を、右目で右の絵を見ればよい。ちょうど自分の目の幅の大きさに左右の中心が来るのが一番見やすい。モニターに顔を近づければ立体に見えないだろうか。近眼の人はめがねを外して顔を近づければ普通の人より見やすいと思う。
 平行法だと写真を大きくすると見にくくなってしまう。下の写真は上の写真の左右を反転させたものだ。こちらは交差法といって左目で右を、右目で左を見る。つまり寄り目の要領で見るのだが、ぼくにはうまくできない。

日本自然科学写真協会(SSP)のHPに1月より一般向け画像掲示板ができました。皆様の写真の投稿をお待ちしています。

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