2025/02/24 15:58 ウェザーニュース
寒波による強い雪は峠を越えつつあるものの、依然として北陸や山陰などで降り続いています。先週から続く寒波によって多い所では200cm近い降雪を観測し、記録的な積雪になった所もありました。
今回の寒波は先週17日(月)頃から始まり、約1週間ほど継続しています。2月に入ってから北極付近の寒気が放出期になっていたことに加え、上空を吹く強い西寄りの風である偏西風が日本付近で大きく南に蛇行して、寒気の流れ込みやすい状況が続きました。
日本海側は断続的に強い雪が降り、17日(月)から23日(日)までの7日間の降雪量は新潟県津南町で190cm、福島県只見町で172cm、群馬県みなかみ町・藤原で159cm、鳥取県大山町で153cmなど、山沿いを中心に150〜200cmに達しています。
17日(月)正午の時点で265cmだった津南町の積雪は、今日24日(月)正午で377cmです。また、青森県弘前市では23日(日)に1982年の統計開始以来最多となる160cmの積雪を観測しています。
現在、北陸などで降っている雪も、今日の夕方以降は次第に弱まり、寒波は終息する見込みです。今週は後半にかけて気温が大きく上昇するため、積雪が大きく増えた地域では落雪や雪崩、河川の増水といった融雪災害のリスクが高まります。雪が落ち着いてもしばらくは注意が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)