週末以降は梅雨前線が北上　九州北部から関東甲信で梅雨入りか

2025/06/03 15:05 ウェザーニュース

今日3日(火)は雨の所が多くなっていますが、明日4日(水)から週後半にかけては広い範囲で晴れる見込みです。今週末以降は梅雨前線の北上が予想され、九州北部から関東では来週前半に雨の降るタイミングで梅雨入りになるとみられます。

今年は沖縄では梅雨入り遅かった

2025年の梅雨は、5月16日の九州南部の梅雨入りから始まりました。九州南部が全国で最初に梅雨入りとなるのは統計史上初めてのことでした（速報値）。一方、沖縄や奄美の梅雨入りは平年よりも遅い発表となっていました。

・梅雨入り／梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。

本州方面の梅雨入り予想は

今日3日(火)は広い範囲で雨が降りましたが、明日4日(水)には天気が回復する見込みです。今週後半は梅雨前線が本州の南の離れた所に停滞する予想となっています。

7日(土)の時点で沖縄付近に伸びる梅雨前線はゆっくりと北上を始め、8日(日)には九州の南、9日(月)になると西日本付近に伸びる見通しです。その後も梅雨前線は本州付近に停滞するとみられます。

そのため、このタイミングで九州北部から関東の広い範囲で梅雨入りとなる可能性が高くなっています。平年の梅雨入りは四国が6月4日、近畿や東海が6日、関東甲信が7日ですので、少し遅い梅雨入りです。

来週前半は大雨のおそれも

ウェザーニュースが3日(火)に発表した10日間予報でも、関東以西は7日(土)まで日差しの届く日が多く、最高気温は30℃近い初夏の陽気が続くとみられます。

8日(日)は西日本で雨が予想され、9日(月)は東海や関東まで雨の範囲が広がる見込みです。その後は各地で曇りや雨の日が続く予想で、梅雨らしい天気となりそうです。

来週は梅雨前線の活動が活発となり、梅雨入り早々に雨の強まる心配もあります。最新の情報にお気をつけください。

いよいよ本格的な雨のシーズンを迎えますので、大雨への備えをしっかりと進めるようにしてください。

梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値　秋に見直されることも

梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。

あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。

2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。