
バウムクーヘンを製造・販売する株式会社ユーハイムが主催する、日本最大のバウムクーヘンの祭典「バウムクーヘン博覧会(R)」のバーチャル会場が、2024年11月4日にリニューアルオープンした。そもそもバウムクーヘン博覧会とは、一体どのようなイベントなのだろうか?また、リニューアルオープンしたバーチャル会場はどのようなものなのか?今回は、担当者のコメントも交えつつ、紹介していく。
全国47都道府県のバウムクーヘンの魅力を発信する「バウムクーヘン博覧会」
■全国47都道府県のバウムクーヘンの魅力を発信!
バウムクーヘン博覧会は、ユーハイム本店がある兵庫県神戸市の百貨店で2016年に開催されたのを皮切りに、各地の百貨店のイベントとして定期的に開催されてきた。全国のおいしいバウムクーヘンが並んでいたり、焼きたてを食べられたりと、バウムクーヘンの魅力を存分に知り、味わうことができるイベントだ。幅広い層に愛されるスイーツということもあり、多い時には1回のイベント期間で3万人も来場したことがあるという。そんなバウムクーヘン博覧会の開催の意図などについて、ユーハイム担当者に話を聞いてみた。
――バウムクーヘン博覧会の開催に関して、意図やターゲットなどについて教えてください。
2016年にスタートしたバウムクーヘン博覧会は、バウムクーヘンに特化したイベントになります。2019年が日本でのバウムクーヘン100周年の年で、そこに向けてバウムクーヘンで盛り上がることができないかと企画いたしました。
バウムクーヘンはドイツの伝統菓子ですが、本場ドイツでは取り扱っているお店が少なく、見つけるのも大変なお菓子です。しかし、日本では1919年3月4日にカール・ユーハイム氏が初めてバウムクーヘンを紹介して以来、百貨店・スーパー・コンビニエンスストア・お土産屋といろいろな場所で販売されている身近なお菓子になっています。
北は北海道から南は沖縄まで、日本全国で製造・販売されているさまざまな種類のバウムクーヘンを知っていただき、子どもから大人まで食べていただける機会になればと考えています。
■オンラインでも全国各地のバウムクーヘンと出合える!
バウムクーヘン博覧会は、スタート以来ずっと百貨店で開催されてきたのだが、コロナ禍をきっかけにオンラインでも楽しめるようにバーチャル会場もオープンした。2024年11月4日にリニューアルし、さらにコンテンツが充実したバーチャル会場についても、担当者に話を聞いてみた。
――バウムクーヘン博覧会のバーチャル会場を設置するアイデアはどのようにして生まれましたか?また、その実現に向けて苦労した点などありますか?
2020年のコロナ禍でリアルイベントが開催できなかったことがきっかけだったのですが、会場に足を運べない方にもバウムクーヘン博覧会を楽しんでいただければという想いで、バーチャル会場も設置しています。
コンテンツの表示で負荷がかかってしまうと、通信速度の問題で見にくくなってしまう点は、バーチャル会場の設置に向けて苦労しました。実際の会場のコンテンツの中で、バーチャルでも実装できるコンテンツを選定し、いかに表現できるかを考えて落しこんでいます。
地方ごとに特徴的なバウムクーヘンを紹介するブースも登場 / バウムクーヘン博覧会
日本全国のブランドが出展しており、気になったバウムクーヘンをその場で注文することもできる! / バウムクーヘン博覧会
――バーチャル会場のこだわりや、注目ポイントなどを教えてください。
2024年11月4日にバーチャル会場をリニューアルしました。今回のリニューアルでは、リアル会場さながらのご当地バウムクーヘン、ブランドポップアップコーナーを設けて、会場感を演出しました。画像センサーを搭載し、職人の技術を機械学習する、バウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」のアバターも実装しました。アバターの登場により、実際に自分で会場を回った気持ちになれるようにも変化しています。
また、「集まれバウミアン」や「ファイナルクーヘン総選挙」といったイベントコーナーを設置してお客様に楽しんでいただけるようにしました。
画像センサーを搭載し、職人の技術を機械学習する、バウムクーヘン専用AIオーブン「THEO(テオ)」が、あなたのアバターに! / バウムクーヘン博覧会
お名前の苗字に「木」の部分が入る人を「バウミアン」に認定し、認定書やクーポンを届けるキャンペーンも開催中 / バウムクーヘン博覧会
■実際の選挙さながら!?応援したいバウムクーヘンを見つけよう!
バーチャル会場でイベントとして開催される「ファイナルクーヘン総選挙」は、推しのご当地バウムクーヘンに投票して、推しバウムを応援できるイベントだ。多種多様なご当地バウムクーヘンが党に分かれていたり、選挙ポスターが存在していたりと、まるで実際の選挙のよう。この「ファイナルクーヘン総選挙」についても、意図やアイデアについて担当者に話を聞いてみた。
――実際の選挙のような形でバウムクーヘンの総選挙を行うアイデアはどのようにして生まれましたか?
バウムクーヘンの選挙をするからには、どこまで実際の選挙に近づけられるかを考え、現在のような形になりました。掲示板のポスター画像は、選挙にエントリーしていただいた企業様に依頼して、写真をご提供いただきました。また、PR動画についても参加企業様にオリジナルで作成をいただいております。各企業様の本気で1位を目指す熱意も感じていただければ幸いです。
また、政党のような「バウムクーヘン党」は、新設定のジャンル分けになります。最近はいろいろな種類のバウムクーヘンがあるので、選びやすくなるようにという意図で発案しました。エントリーしている商品以外にも、ジャンルごとに各バウムクーヘン党のマークを入れております。
現在開催されている「ファイナルクーヘン総選挙 バーチャル会場」では、ご自宅でじっくり考えながらご投票ください。地元のお店を応援するもよし、公式Webサイトに掲載されている各店の商品PR動画を見て心打たれた商品に投票するもよし、1位のバウムクーヘンを予測し投票するもよし。みなさまのご投票お待ちしております!
また、リアルな会場で開催される際の投票コーナーには、本物の投票箱や記載台を開催地区の選挙管理委員会にお借りして設置しております。リリースはまだですが、2025年の1月から2月に予定している会場でも選挙コーナーを設ける予定です。
ご当地バウムクーヘンのジャンルごとに結成された6つの「バウム党」 / バウムクーヘン博覧会
「 ファイナルクーヘン総選挙 バーチャル会場」のポスターは、まるで実際の選挙さながら / バウムクーヘン博覧会
【ファイナルクーヘン総選挙2024秋・冬inバーチャル会場 詳細】
■期間:2024年11月4日~2025年1月31日(金)
■投票方法:バーチャル会場投票、バウムクーヘン博覧会オンラインショップでのエントリー商品購入投票
■キャンペーン:バーチャル会場投票で総選挙1位~5位のバウムクーヘンにいただいたお客様から抽選で50名様にバウムクーヘンをプレゼント!
――最後に一言お願いします。
バウムクーヘンというお菓子は、ドイツから日本に来て進化し、今や身近なお菓子となりました。日本全国の多くの企業が試行錯誤して、おいしいバウムクーヘンを作っています。そのことを会場に来ていただき、ぜひ知っていただきたいと思っています。
100年以上の歴史を通して、多種多様に進化を遂げてきたバウムクーヘンがそろうバウムクーヘン博覧会。コロナ禍を通して拡大したバーチャル会場には、総選挙ポスターや新時代のバウムクーヘンを担うバウムクーヘン専用AIオーブンのアバターが登場し、さらにバウムクーヘン界を盛り上げている。ぜひ一度サイトを訪れてみてはいかがだろうか?
文=平岡大和