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「話がある」と呼び出されて10分経過「好きな人いる?」と聞かれて「お前だけど」告白までのやりとりに読者悶える!!【作者に聞く】

  • 2024年3月8日
  • Walkerplus

好きな子に呼び出された、高瀬。この状況は「告白」だよな?と思うものの、彼女は一向に告白してこない。「好き」を素直に言えない学生たちのやりとりに読者まで甘酸っぱい気持ちが伝播!恋愛のもだもだに胸キュンしながらも笑える4コマ学園ラブコメディ、若林稔弥(@sankakujougi) さんの「徒然チルドレン」をお届けしよう。

■好きな子に呼び出された。もどかしい!両片思いの告白までの男女のやりとり
本作は恥ずかしくて、照れくさくて素直に言葉にできないもだもだした恋愛模様を4コマで描く。好きな子に校舎裏に呼びたされた高瀬。もしや告白される?と思いきや彼女は一向に告白する様子はない。精一杯勇気を出して言った言葉は「高瀬って、好きな子っているの?」

言われた高瀬は「この場合、お前だよ」って答えていいのか、悩む。すると、その妙な間に「高瀬には好きな子がいる」と勘違いしてしまう彼女。「は?いるならいるって言えばいいじゃない!」と、ちょっとキレ気味。高瀬が「それを聞いてどうするの?」と一歩踏み込めば、ヒューヒューと口笛を吹いてごまかす。素直に「好き」と言えない彼女に「好き」と告白されたい高瀬の攻防がおもしろい。


■高校生の恋愛を切り取った短編4コマ。もだもだにキュンキュンして笑える!!
若林稔弥さんが描く「徒然チルドレン」はpixivからスタート。人気を博し、その後「別冊少年マガジン」「週刊少年マガジン」の商業誌連載、さらにはアニメ化に至った。今回は、若林さんに本作の制作秘話を聞く。

――素直に好きと言えない高校生カップル。2人のもだもだしたやりとりを見て、読者がニヤニヤしてしまいます。本作を描いたきっかけは何ですか?

「徒然チルドレン」を描き始めたのは、僕がまだ作家になりたてで、元々描いていた初連載が打ち切りになりそうな時でした。なんとか作家としての存在を周知するため、なるべく時間や手間をかけずに描けて、誰でも読めるものを…と考えた結果、恋愛群像劇4コマというフォーマットができました。

――2人のカップルの物語かと思いましたが登場人物がたくさんいて、いろいろなカップリングを描いているそうですね。全部で何組くらいいるのでしょうか?

最終的に20組くらいいるみたいです。思いついたらとりあえず描いてみる…ということをしていたらどんどん増えてしまったんですよね(笑)。本当は「このサブキャラ同士をくっつけたらおもしろいだろうな」と思って用意もしてたんですけど、連載の中で回しきれなくなってきたので、泣く泣く諦めました。

――一歩をなかなか踏み出せない恋愛のやりとりがとてもおもしろいのですが、毎回ネタやキャラを生み出すのは大変ではなかったでしょうか?どのようなところからネタを作っていたのかなど、裏話があれば教えてください。

めちゃめちゃ大変でしたよ(笑)!!描き始めはいつも「その場の思い付き」で、描き続けるプランなんてないんです。なので2回目以降描くときは、そのキャラの抱えてる葛藤とか、描きたい成長とか、そういうのを深掘りしてキャラに物語を見出しています。

そのうえで一番参考になったというか、刺激や影響を受けたのは、漫画を描きながら聴いていた音楽ですね。各エピソードのタイトルの中には、好きな曲のタイトルからつけたものがたくさんあります。「スピカ」「パトリシア」「サイレン」「聞かせてよ」「どうにも止まらない」「初恋クレイジー」「点と点」「愛はオシャレじゃない」…などなどですね。曲を聴きながら情景が浮かぶことがあって、音楽にはずいぶん助けられました。

――若林さんのお気に入りの作品・カップリングがあれば教えてください。

結局、どのカップルにも思い入れがあって、どれも好きなんですよね。今回久々に読み返してみたんですけど、どの話もちゃんと笑えるところ・泣けるところがあって、よくこんなの描いてたなって感心します。

剛田君と上根さんの話だと「そんなに俺が悪いのか」っていうエピソードがあるんですけど、今読み返すとよくこのシチュエーションでこれだけ話を膨らませて、ちゃんとキャラの成長を描けたなって、自分でもびっくりしています(笑)。

――そのほかにどのような漫画を描いていますか?

今は「幸せカナコの殺し屋生活」と「ぱちん娘。」という漫画を描いています。どちらも「徒然チルドレン」とは毛色の違う漫画なので、従来の読者の方にはあまり興味が持てないかもしれませんが、WEBで無料で読めるので、読んでいただけたらうれしいです。

本作は1話完結型なので、どこから読んでも1つの物語が完結するのが魅力。読者はまるで高校生カップルのこそばゆい恋愛模様を覗き見している気分になれる。少しずつ進展していくカップルの姿に「教会を建てたい」と温かい気持ちで見守る読者たちの声が届く。

取材協力:若林稔弥(@sankakujougi)

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