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一家に1台家政婦ロボットを!「好きなキャラ」そのままアンドロイドにする祖母のアイデアに「これ欲しい」の声続々【作者に聞く】

  • 2024年4月4日
  • Walkerplus

仕事の半分はAI化されるといわれる「2050年問題」。「いつか一家に1台アンドロイドがいるのが普通みたいな世の中になるのかな」と、想像してるうちに生まれた村崎ユカリ(@murasakiyukarir)さんの「理想のアンドロイドを作る話」は、Xに投稿すると「続編希望」「書籍化希望」の声が高まり、この度書籍化が決定。一家に1台家政婦用アンドロイドを持つことが常識になった、2083年が舞台。家事全般をこなしてくれるアンドロイドの容姿を自分の好みにカスタマイズできたら?一体どんなアンドロイドが生まれたのだろうか?今回は、村崎さんにキャラクターについての裏話など話を聞いた。


■自分の好みを詰め込んだら、まるで厨二のツンデレ設定なアンドロイドが生まれた!?
祖父が他界し、高齢になった祖母のために娘や孫が「そろそろアンドロイドを買ったら?」と言う。アンドロイドがいれば家事だけでなく、買い物も力仕事も全部任せられるからだ。みんなにすすめられ「そろそろアンドロイドを持ってみてもいいかも…」と、祖母は考えた。

アンドロイドは容姿も自分の好みにカスタムも可能。自分好みの見た目にすると「そばにいて楽しいわよ」と、友人は話す。そこで祖母は、自分の好みを徹底的に詰め込んだデザイン画を描いた。それは黒い翼の生えた「ギルディア=ロッド=シン=ダークスター」という魔界の第二王子。さらに「慣れるまではツンデレ」「気持ちが昂ると右目と左腕のタトゥーが血の色に光る」など、細かなキャラクター設定が決められていた。

ここまで自由な発想のアンドロイドってアリなんだ!?と周囲は驚きと羨望の眼差し。祖母のこだわり強めのアンドロイドが生まれると、我も我もと次々に厨二病大好き系異世界ファンタジーキャラが生まれた。キャラクターデザインや設定は実に詳細に描かれており、それを制作するスタッフもオタク要素を丸ごと受け止められる器量を持ち合わせている。

■どんな要望も叶えてくれる夢のような設定のアンドロイドが爆誕!
想像のはるか斜め上をいく異世界ファンタジーが降臨した世界観に「続きが見たい」という声が続々と届き、魔界の第二王子を筆頭に超能力科学研究所でモルモットとされながら育った少年、千年の時を生きる妖狐など、新しいキャラクターが次々と生まれている。今回は、村崎さんにキャラの生み出し方や新刊に寄せる思いを聞いた。

――まずは、アンドロイドの世界を描こうと思った経緯を教えてください。

ロボットのニュースを見たのが最初のきっかけでした。「自分の老後にはもしかすると身の回りのお世話をしてくれるロボットが登場する可能性もあるのかな?」と考え、それを自分で好きな見た目や性格にカスタムできたら楽しそうだな、と妄想を膨らませたのがはじまりです。

――祖母とアンドロイドのギャップがおもしろいです。それぞれクセ強め、こだわり強め(笑)なキャラクターを生み出すのは大変ではありませんか?

自分は元々キャラクターを作るとどうしてもクセが強くなりがちで、実は普段ストーリー漫画を描く際は「抑え気味にしてくれ」と言われて苦労して、調整してるくらいなんです(笑)。なので、この作品では「むしろそれがいい」とそのままでも受け入れていただけているので、大変ありがたいです。

――魔界の第二王子、双子、妖狐などいくつかのアンドロイドで出てきますが、それぞれこだわったところがあれば教えてください。

毎回「次はこういう方向性のアンドロイドを登場させたらおもしろそう」という、その場の思いつきで描くことがほとんどですが、「具体的な作品名やキャラクター名を上げようとすると出てこなかったり、少し違ったりするけど、なんかどこかで出会ったことがある気がするキャラクター達」という概念は、一貫して大事にしてるつもりです。

――新刊はどのような内容になっていますか?

アンドロイドと持ち主たちが一堂に会するあるイベントが開催される話を約30ページに渡って描き下ろしました。他にも細かい小ネタやイラスト、ショートストーリーなどここでしか読めない・見れないものをなるべくたくさん詰め込んでます。購入いただいた方に少しでも楽しんでいただけるよう頑張っているところなので、ぜひ楽しみにしていただきたいです!

――ちなみに村崎さんが自分のアンドロイドにするなら、どのキャラがいいですか?

私が自分で作るならこういうアンドロイドがいいなという好みのイメージがあるのですが、それに一番近いのは八雲か水輝かもしれないです。穏やかでミステリアスな白髪男子の2番目の存在になりたいです。

――元々趣味全開で描き始めたという本作。続編の声が多く書籍になった感想を聞かせてください。

元々軽い気持ちで1回きりの短編のつもりで描いたものが書籍化していただけるまでになったのは、ひとえに読んでいただいた皆様のお陰だと思ってます。「もっと読みたい」と言ってくださる方がいる限りは今後も力の限りお応えしていきたい所存なので、これからもよかったらよろしくお願いいたします!とりあえず単行本を最高の1冊にできるよう全力で頑張ります!


取材協力:村崎ユカリ(@murasakiyukarir)

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