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家康の忠臣“だから”裏切った!?戦国の屈指のミステリー・石川数正の出奔の謎に漫画で迫る【作者に訊く】

  • 2023年12月23日
  • Walkerplus

「家康の懐刀」とも称された徳川家の忠臣・石川数正。大河ドラマ「どうする家康」で松重豊が演じたことでも今年脚光を浴びた武将の一人だ。そんな数正は、戦国時代でも屈指の謎を抱えた人物としても知られている。家康と秀吉が権力を争う中、突如として豊臣側に寝返ってしまったのだ――。
『マンガでわかる 戦国武将のさいご図鑑』(マイナビ出版)や、『マンガ版 教養として学んでおきたい5大宗教』(執筆・監修:中村圭志、マイナビ出版)など、歴史・宗教に関する書籍も手がけるかたわら、歴史上の人物の生涯をYouTube漫画として描き人気を博す漫画家の徳永サトシさん。戦国時代を舞台にした作品では、史実をベースに創作をまじえ歴史に詳しくない人にも楽しめる内容で、戦国のスターのみならずマイナー武将までさまざまな人物を取り上げている。

2023年2月に公開され、19万回を超える再生数の漫画動画「石川数正の生涯~徳川家康を裏切った忠臣~」では、徳川の家臣から豊臣家に出奔した石川数正の真意を考察。現在でも寝返りの謎が解明されていない中、徳永さんが考えるその理由とともに、数正の人物像を紐解く作品だ。ウォーカープラスでは作者の徳永さんに、さまざまな説が挙げられる石川数正の裏切りを漫画に描いた思いを訊いた。

■数正を「忠義に厚い人物」として解釈、謎に満ちた武将の描き方

――「なぜ寝返ったのか」が大きな謎として残される数正ですが、徳永さんが「家康を守るために出奔した」説を推した理由を教えてください。

【徳永サトシ】忠義に厚い人物だと思ったからです。石川数正は三河一向一揆のときに、信仰を捨ててでも家康を守ろうとしました。だから、出奔の理由も「家康を守るため」の方が個人的に納得できました。

――また、徳永さんが数正の「交渉の巧」といった面に着目して漫画に描かれたのはどうしてですか?

【徳永サトシ】石川数正が今川氏真と交渉するエピソードが印象的だったので、そこを軸にキャラクター像を想像しました。人の心理を巧みに操るような印象は、上述している出奔の理由にも繋がってきます。

――現在でも真相が明らかになっていない人物を漫画に描くうえで、意識した点はありますか?

【徳永サトシ】あくまで諸説ある中での一説で、漫画の中には作者の創作も含まれるという注意書きを意識しました。全編にいえることですが、あくまでもエンターテインメントとしての作品を意識しています。

取材協力:徳永サトシ(@tokunaga0621)

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