サイト内
ウェブ

AKB48馬嘉伶が卒業、“真楪伶”に改名を発表!「AKB48の8年間がどんな困難があっても自分の糧になる」

  • 2023年12月7日
  • Walkerplus

2015年の「AKB48 台湾オーディション」の最終審査に合格し、唯一の外国人メンバーとして、約8年間活躍したAKB48からの卒業を11月30日に発表した馬嘉伶(まちゃりん)。同時に真楪伶への改名も。2023年は、7本もの舞台に出演し女優としての確かな道を歩んだ1年でもあった。そんな馬嘉伶がAKB48からの卒業を、そして改名を決めた理由、さらに将来について語った。

■「アイドルとは違うことをやってみたいという気持ちになっちゃって」

――先日、AKB48からの卒業を発表されましたね。卒業を決めた理由を教えてください。

今はまだ卒業発表をしたという実感がないんです。実は1年前に卒業を決めていたのですが、まさか1年も在籍するとは思ってなくて、逆にこの1年は長く感じていました。今の事務所に移籍して新たに次に進もうという気持ちになって、卒業を考え始めるようになりました。次に進みたい、アイドルとは違うことをやってみたいという気持ちになっちゃって。もっとお芝居をすごくやりたいと思うようになりました。

――AKB48に加入して8年経ちましたね。

はい。2015年の12月にデビューしたので、丸8年です。

――AKB48で過ごした8年は振り返ってみてどうでしたか。

あっという間です。中学生のころからAKB48が本当に大好きで入りたかったんですけど、応募資格すらなくて、そもそも日本の住所や電話番号を持っていないと受けられなくて。

AKB48に入るというのは一生叶わない夢だったんですけど、2015年にまさかの台湾オーディションがあって、絶対受からないだろうなって思いつつ応募してみたら受かって。本当に運命を感じました。周りには何度もオーディションを受けて入ったという人もいたんですけど、私にはチャンスは1回しかなかったんです。落ちたらもう二度とないんです。一生ないってわかっていたので本当に運命を感じましたし、夢が叶ったんだなって。振り返ってみてあたらためてそう思います。

――そんな夢だったAKB48を卒業するわけですね。

卒業発表した今でもまだ全然実感がわいてないです。こんなに実感がないとは思いませんでした。もっとどうしようってなるかと思ってました。

8年前の自分を思い出したらすごい成長したなって思います。これから卒業してどんなことをするにしても、AKB48で過ごしたかけがえのない8年間の経験が、どんな困難があっても自分の糧になると思います。

オーディションのときもちょうど大学試験とかぶっていて、その応募期間が大学試験の前だったら受けない、後だったら受けるっていうのを決めていたんです。大学試験の前だったらもう集中できなくなっちゃうので、でも応募期間が大学試験の間だったんです。だから運命を感じて、最初はすごい迷っていたんですけど、ちょうど間だったので、締め切りの2日前の夜に応募したんです。オーディションの頃から、スケジュールを神様が奇跡的に全部合わせてくれたみたいな感じで。例えば大学の卒業式がいつも土曜日の夜なのに、その年だけ日曜日の夜になったりとか。

土曜日の夜がオーディションだったんです。第二審査でした。だからもし土曜日だったら、卒業式に参加できなかったんです。オーディションが3カ月間と長くなっちゃって、最終発表で17人の名前が呼ばれて、まだオーディションが続くってなって。そのあと毎週土日がレッスンになって、ちょうど始まった日が地元の高雄(カオシュン)だったんですけど、台北の大学と同じ日だったので、ノンストップで朝引っ越して午後にはもうレッスンに行ったんです。

いろんなスケジュールを神様が合わせてくれた気がして、最後の1カ月間でなぜかわからないですけど、自分はAKB48に受かったと感じたんです。これは自信とかではなくて、なんとなく私が選ばれたんだという直感があって、でもひとりだけ名前が呼ばれるとは思わなかったです。

みんなと仲良くなっていたので、ひとりだけになってしまって大号泣してました。人生であんなに泣いたことはなくて4日間ずっと泣いてました。寝る前も泣いて、立って起きて、ひとりなんだって思って涙が止まらない感じで、すごい最初は寂しかったですけど。でもみんながんばっていたので、みんなの思いを受けながら自分は負けちゃいけないなって思って活動を始めたことを思い出しました。


■「これまでと違う馬嘉伶を楽しみにしてほしいなって思ってます」

――お話を聞くと、AKB48を卒業するのがもったいなく感じます。

アイドルはもちろん楽しいですけど、AKB48に入る前からずっとお芝居はやりたいと思っていました。でもやっぱり言葉の問題もあって、なかなかチャンスもいただけなかったんですけど、この1年は7本もの作品に出演させていただきました。

2月落語、3月舞台、5月舞台、6月舞台、9月朗読劇、10月舞台、11月舞台と、1年前の自分では考えられないぐらいのボリュームで、1年のほぼ半分ぐらいの時間はお芝居づけの日々だったんですけど、自分で全然まだまだ足りないなと思って、もっと自分を磨かないといけないな、もっと集中したいなと思って、アイドルとの両立も難しいと思いましたので、このタイミングで卒業することを決めました。

――AKB48との両立が難しくなったので、お芝居のほうに絞ってやっていきたいっていう気持ちが強くなったということですね。

先ほどもお話した通り、本当は1年前に卒業を考えていたので、まさか自分がまだいるって思ってなかったんですけど、今年は舞台に7本も出たので本当にバタバタしていて、卒業を発表するタイミングがだんだんと遅くなっちゃって。AKB48の活動も楽しいですけど、楽しいだけじゃ駄目だよなって。お芝居の厳しい世界でもっと頑張りたい、成長しないといけない、甘えちゃいけないという気持ちになりました。

――ファンは寂しがりますよね。AKB48のアイドルとして歌って踊る姿が好きだって思うファンも多いと思います。

もちろん、それはあると思います。でも最近気が付いたんですけど、SHOWROOM配信を結構やってるので、それで私のことを知ってくれて、新しいファンになった方も増えているような気がします。私のアイドルの姿を知らないファンの方も増えていて、卒業しても多分私のことを応援してくれるんじゃいかなと思っているので心強いです。

卒業してアイドルとしての活動は終わるんですけど、お芝居とかバラエティーとかも頑張りたいので、芸能界での活動は続きますので、むしろもっと幅広くできることもあるんじゃないかって思います。これまでと違う馬嘉伶を楽しみにしてほしいなって思ってます。

――卒業されてから女優として本格的にやっていく、バラエティーにも挑戦したいということですが、ほかにもやりたいことはありますか。

デザイン関連のお仕事もやりたいと思っています。今年の4月に自分で作ったキャラクターをリリースしたんです。LINEスタンプだったり、グッズを出したりしてるんですけど、それだけではなくて、自分でデザインするお洋服のリメイクのブランドもこれから始めたいと思っています。

ファッションがすごく好きで、1年前にこんなお洋服があったらいいなと考えて、自分で完全にゼロからデザインして作ってみたんです。それよりもリメイクの方が目の前にある素材を組み合わせて作るので難しいんですけど、世の中に1着しかないものができあがるのがすごい楽しいです。今までデザインの勉強をちゃんとしたことはなかったんですけど、デザインの勉強もしっかりしてがんばりたいなって思います。

――そして、「真楪伶」への改名も発表されました。新しい名前を名乗ろうと決めた理由を教えてください。

「真楪伶」への改名を考えたのは4、5年前からでした。最初のきっかけは「馬嘉伶」が日本語の読み方ではないので、私のことを知らない方は読めないからです。でも、「まちゃりん」という読み方を変えたくなかったので、当て字で調べてみたら、「ま」がたくさん出てきました。その中で「真実」「純真」「真っ直ぐ」の「真」が一番好きだったので、自分の中でピンときて決めました。

「ちゃ」の選択肢は3つしかなくて、「茶」「茗」「楪」の書き方の中で、1つ目と2つ目はしっくりこなくて、3つ目の「楪」がいいなと思ったのですが、書き方が難しいですし読める方もあまりいないと思うのですごい迷いましたが、調べてみたら「楪(ゆずりは)」という植物の花言葉に、「世代交代」という意味が含まれていて、今の自分の変わりたいという心境と同じだったので、「楪」にしました。

「りん」は変えるべきかどうか最後まで迷いました。3文字全部日本語読みにしたかったのですが、「伶」はお父さんが付けてくれた大切な名前ですし、自分も大事に使いたいと思って。「伶」を一文字だけ残すことで、これまでの名前の“原型”が少し残るので、「伶」にしてよかったと思っています。

新しい道に進みつつも、今まで頑張ってきた自分も変わらない!という意味も含めた書き方です。「真楪伶」に改名して、知名度や認知度は確実に下がるので不安な気持もありますし、苗字と名前の分け目がないので、少しややこしいとは思っています。結局、名前を読める書き方にしたいという気持ちは解消されず、読めない名前のままですが、「真楪伶」としての今後の活動が楽しみで仕方ないです。これからこの名前を大事に使いたいと思います。

――卒業しても活躍する姿を見られるということで、ファンも安心しますね。最後にファンに向けてメッセージをお願いします。

AKB48のことが好きで私のこと好きになってくれた方がたくさんいらっしゃって、本当に自分にとってとても宝物のような8年間でした。これからももっと幅広く活動していきますので、新しい馬嘉伶を楽しみにしてください。

取材・文・撮影=野木原晃一

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.