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「お前なんかこの程度」ガリ勉少年をどん底に突き落とすギャル軍団!?予測不能な展開に「なんてどんでん返し」【作者に訊く】

  • 2023年9月23日
  • Walkerplus

勉強漬けの男子に「うちらと遊ばない?」と声をかける3人のギャル。裏では「からかってやろうか?」と囁いていた彼女たちが呼び出した先は、なぜかクイズ会場で――!?

商業誌やWEB連載ではなく、自身のSNS発信で絶大な人気を集める漫画家は今や当たり前の形となった。そうしたスタイルの代表的な作家の一人と言えるのが、「想定外」「予測不能」なショート漫画をSNSに投稿して話題を集める漫画家・誰でもない(@daredemonaidare)さんだ。X(旧:Twitter)では10万人を超えるフォロワーを数え、その人気から「リリースレッド 怪異の起こる街」「かい猫ミーに出会ったら」と2冊の単行本も刊行されている誰でもないさん。今回は、3.4万を超えるいいねを集めたショート作品「竹石学とギャル軍団」の紹介とともに、誰でもないさんに、SNS上に作品を発表するようになったターニングポイントを聞いた。

■「からかってやろうか」ギャルたちのたくらみは謎のクイズ大会!?
休み時間も脇目も振らず、険しい表情で机に向かう学生「竹石学」。そんな彼の様子に「ウゼー…」「からかってやろうか」と密談を交わしていたのは、いかにも派手な3人の少女だった。

竹石を取り囲み、夜遊びに誘うギャル軍団。彼女たちの誘いに乗った竹石が待ち合わせ場所で見たのは、倉庫の中に用意されたクイズ番組のセットだった。

ギャル軍団と並んで回答席に座らされた竹石だったが、出題されるのは有名企業の入社試験や海外の大学の入試問題といった超難問揃い。うろたえる竹石を横目に、ギャルたちは次々とそんなハイレベルな問題を正答していく。

その後、レベルの差に打ちひしがれる竹石に「お前なんかこの程度ってこと」と、少女たちは見下すような言葉を投げかけるが――、というショート作品。

■SNS発の人気漫画家の出発点は?

不穏な空気が流れる導入からクイズバトルという予想外の展開が繰り広げられ、その真意も意表をつくものと、4ページの中で二転三転するストーリーが読者から「なんてどんでん返しだ」「まさかのいい話」と話題を呼んだ同作。

同作が支持を集めた理由について、「『不幸の方向に向かっていると思いきや違った』という流れ、じゃないでしょうか」と話す誰でもないさん。SNSで発表する作品は、怖さが含まれるものを中心に、さまざまな題材を意外な展開・結末で彩るのが大きな魅力となっている。

そんな誰でもないさんも、SNS上での作品発表は決して順風満帆の滑り出しではなかったそう。

誰でもないさんがSNSに漫画を投稿するようになったのは知り合いの漫画家に刺激されたのがきっかけで、当時1000フォロワーだったという知人の漫画家がTwitter(現:X)に4ページの漫画をアップしたところ、1日で5万フォロワー近くと約50倍に増加。「それを見て、自分も『描くしかない!』と」と、大きな影響を受けたと語る。

現在はオリジナル作品が反響を集める誰でもないさんだが、SNSに最初に投稿したのは「ある漫画のパロディ4コマでした」とのこと。「恐ろしいくらいウケなかったのですが、描いていて楽しかったんです」と当時の心境を話す。

また、短いページ数の作品が多いのも誰でもないさんの特徴の一つ。初めて4ページで描いた漫画は「夏の探し物」というタイトルの作品で、「男が落とし物を拾ったことがきっかけで姉妹が偶然再会するという内容のものでした。これもそんなにウケなかったです」と振り返る。

現在では前述の「竹石学とギャル軍団」をはじめ、4万超のいいねを集めた「収集癖」といった数々のオリジナル作品がある誰でもないさん。こうしたストーリーを作り続ける上での苦労を訊くと、「思いついたら描いているだけなので、あまり苦労はないです」と誰でもないさんは答える。一方生活リズムが崩れると何もできなくなってしまう体質なので、生活リズムの維持には苦労しています」と、創作活動での心がけを教えてくれた。

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