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鼻腔ガンの手術方法…「鼻を開く」ってどういうこと!?長期入院を快適に過ごすための必携グッズも紹介【作者に聞く】

  • 2023年9月14日
  • Walkerplus

鼻づまりで病院に行ったら、突然「がん」と宣告された!2児の母であるやよいかめさん(@yayoi_kame)が2023年3月に発売したコミック「鼻腔ガンになった話」は、そんな実体験を漫画化した闘病エッセイだ。お金や手術、副作用…さまざまな不安を抱えながらも、家族や周囲の人々と支え合うことで闘病生活を乗り越えていく様子を、”がんサバイバー”当事者の視点からコミカルに描いている。

書籍の一部を抜粋・編集し、作者であるやよいかめさんのインタビューとともにお届けする。

※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。

■告知からわずか2週間で入院。残した家族への心配は尽きない
最初のがんの診断から入院まではおよそ2週間。かなり慌ただしかったです。まず、告知されて2、3日で病院を決め、治療を受ける新しい病院で転院手続き&初診。そこでたくさん検査を受けて診察→治療方針・入院計画決定。この時放射線科にも行って診察。顔の型取りも行いました。それから入院という流れです。

転校して1カ月も経っていない子供たちに対して、「友達ができたのか?ちゃんと生活できているのか?宿題は?忘れ物は?」といった心配は尽きませんでした。特に娘のあーちゃんは小学校4年生で、女の子としていろいろと難しい年頃なので、いじめられたりしてないかなと、事あるごとに交友関係を聞き出そうとしていた気がします。

一気に負担が増える主人に対しても、仕事と生活のバランスがちゃんと取れるかと不安でした。できるだけ入院前にやれることはやろうと思って準備したんですが、それでも足りなかったようです。闘病だけではなく、家族を支える母親としての悩みものしかかりましたね。

■入院生活を少しでも快適に過ごすための必携グッズ
今回のがん治療が人生初の長期入院でした。病院から入院準備のためのプリントをもらい、必要なものを準備しました。義母も実母も「パジャマは絶対レンタルが便利だから申し込みなさい!」と言ってくれたことがおもしろかったです。入院初期は家族も自分もまめに洗濯できるけど、長期になるとどんどん負担になるし、入院中にしばしばパジャマを汚すからレンタルの方が絶対的に楽って。確かに誰にも気兼ねせず過ごすことができたのでよかったと思います。

持参してよかったものの例をいくつか挙げてみます。

1…ドリップコーヒー、フレーバーティー、渋目の緑茶とお気に入りのマグカップ
治療中いろいろ不安になることも多いですが、自分が好きなものの香りに触れることで、落ち着いた気持ちになれました。

2…洗濯物を入れるバッグ(洗濯ネット)&お風呂バッグ
下着類は自分で洗う必要があったので、それを入れて洗濯室へ行くためのバッグは必須。調子がいい時は普通にシャワーも浴びられたので、お風呂用のシャンプーや石鹸、着替えが入るバッグがあると便利でした。

3…コードが長めのイヤホン
Bluetoothなどが使えないテレビだったので、横になりながらテレビを見るためのイヤホンは絶対忘れない方がいいと思います。音質がいい耳に優しいものがおすすめです。

4…大きいS字フック
お風呂セットやバッグをベッドサイドにかけるためのフックです。入院中何度も「S字フックがあれば…」と思ったため、結局お見舞いの時に夫に家から持ってきてもらいました。

5…ピーリングジェル
「ずっとシャワーばかりの生活だと、なんだか角質が溜まっていく感じがするよね」と患者さん同士でも話していました。みんな気になっていたようです。ピーリングジェルを持って来ていたので同室の患者さんに順番で貸してあげたら、めっちゃ感謝されました。

ちなみに、入院初期で印象に残ったことは尿の保管です。最初の2日ほど、トイレに行って出すすべての尿を保管しないといけなかったのが衝撃的でした。1日に出す尿の全体量を計る必要があったようです。

■マイナーな“鼻腔ガン”は、情報を探すのが困難だった
入院前から、本屋さん、図書館、インターネットなど思いついたものは全部確認して調べていたんですが、「鼻腔ガン」について書かれていたものはほとんどありませんでした。圧倒的に大腸や胃、肺、子宮のがん患者さんの割合が多いようです。Instagramで検索しても「鼻腔ガンになった犬」ばかり出てきて、人間よりも犬の方が鼻腔ガンにかかりやすいということがわかっただけでした(笑)

■がんの当事者になった時のために読んでおきたい
がんとの闘病生活のリアルを知ることができる「鼻腔ガンになった話」。誰もが”がんサバイバー”の当事者となる可能性がある今、ぜひ読んでおきたい作品だ。

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