お笑い芸人であり、元参議院議員でもある西川きよしが、芸能生活60周年を記念して自伝「小さなことからコツコツと」(文藝春秋／1760円)を発売。同日には都内で記者会見が行われ、西川をはじめ、ケンドーコバヤシ、ミキ(昴生、亜生)らが登壇。笑いを交えつつトークをくり広げた。
本書では、苦労の連続だった幼少期から、芸能界入り、漫才コンビ「横山やすし・西川きよし」の誕生、お笑い界の全国制覇、3期18年に渡る参議院議員時代、そして現在も第一線で活躍し続ける西川の“ご縁”を大切にした生き方が、時系列に沿って綴られている。
西川いわく、「芸能生活60周年を迎えるにあたって、ふと人生を振り返ってみました。すると気づいたのは、本当に多くの方々との出会いで、私の人生は支えられてきたということです。ここに書ききれないほど数多くの方々に支えていただき、ここまで来られました。本当に皆様のおかげです。このご縁に感謝して、少しでも恩返しさせていただくためにも、数々の出会いを書き残しておこうと思いました。それが、この本です。
妻のヘレンとの出会い、横山やすしさんとコンビを結成したいきさつ、政治家の先生方との思い出など、人生で初めて明かす内容も少なからず書いてあります。どうか気楽な気持ちでお手にとっていただけたら、これほどうれしいことはありません」とのことで、これまでに“ご縁”のあった各位への感謝の意を込めて、「本の印税は全部、寄付をさせていただきます。鶴の恩返しならぬ、目玉の恩返しだと思っていただけたら」とも話し、会場を沸かせた。
また、会見の後半では、2023年7月8日より全国で開催されているスペシャルライブ「西川きよしプレミアム大感謝祭」の情報も公開。昨年、同イベントに出演したコバヤシは「出演者全員で『今まで、きよし師匠にどんな迷惑をかけられたか？』というエピソードを出し合い、それに答えるクイズコーナーがあって。誰も遠慮して出さないと思ったら、全員、山のようにエピソードを出してきて盛り上がった」とコメント。
7月8日の高知公演に出演したのミキも「たぶん、今年もそのコーナーはやります」と話し、最後に「もし自伝の第2弾を出されるとしたら、僕たちとのやり取りも書いていただけますか？」と質問したところ、西川は「3人には本当に感謝していますが、自伝には書きません」と答えて爆笑を誘い、会見を締めくくった。
取材・文＝ソムタム田井
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