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ウイスキーのおもしろさが絵とマンガでわかる書籍が誕生!著者・佐々木太一氏のウイスキーセミナーに潜入

  • 2023年4月12日
  • Walkerplus

■2023年は日本のウイスキー100年
2023年は日本のウイスキー100年のメモリアルイヤー。サントリーの創業者・鳥井信治郎が1923(大正12年)に大ヒット商品・赤玉ポートワインで得た利益をもとに山崎蒸溜所の建設に着手したのがその歴史の始まりだ。

その記念すべき年に、初心者でもわかりやすく、ウイスキーに気軽に親しめる書籍「絵とマンガでわかる ウイスキー1年目の教科書」が、KADOKAWAから2023年4月1日に出版された。著者はサントリー株式会社のウイスキーアンバサダーで、民間資格のマスター・オブ・ウイスキーを日本で初めて取得した佐々木太一さん。

佐々木さんはセミナーなどでウイスキーの啓発活動に携わっている。多い時は年間60回ぐらいのセミナーを実施、今までに3万人近い人が受講し、ウイスキーの魅力に触れている。

4月5日にはこの出版を受けて大阪・梅田のウイスキーダイニングWWW.W(フォーダブリュー)で、佐々木さんによるウイスキーセミナーが実施された。

第1部はこの本の編集を担当したKADOKAWAの篠原賢太郎編集長とのトークセッション。出版に至った経緯や工夫した点、苦労したエピソードなどを語り合った。出版のきっかけは何気なく聞いたウイスキー100周年の話。著者はウイスキーの伝道師たる佐々木さんが一番適任だろうと話がトントン拍子に進んだ。

■ウイスキー初心者でも気軽に読める1冊
ただ、ウイスキーを取り上げた類書は多数あるがカタログ的な事典や教養としての本が多いのが現状。それに対し「そういう本は勉強にはなりますが、ライトな層はちょっと読んでやめてしまうかもしれません。そういう人をバーに誘導したいという思いもあったので、物語に入りながら簡単に読めるような本を考えました」と佐々木さん。

「1年目の教科書なので、できるだけわかりやすく、イラストやマンガで読みやすさを追求しました。文章も長くて3ページぐらいにとどめ、テンポよく進むようにしました」と篠原編集長。最初から読まなくても、気になった部分をさっと読めるような構成になっている。

佐々木さんは「文章もかっちりしない。友達口調にしたり。マンガも最初はカッコよく描いてもらっていましたが、パタリロみたいにちっちゃいのにして、とかウイスキーの初心者でもウイスキーに関係なくページをめくれるようなものにしたい」というオーダーはしたという。
■スコットランドの蒸溜所の最新情報も

結果「ウイスキーってどんなお酒?」から始まり、「ウイスキーの味わい方」「世界5大ウイスキーを飲み比べて見よう」「蒸溜所へ行ってみよう」「ジャパニーズウイスキーのこれから」「憧れの空間 バーへ行こう」の6つの章からなる本が誕生した。

注目は佐々木さんがスコットランドの蒸留所を訪れた紀行。コロナ禍で長らく海外には行けなかったがようやく2022年11月に訪問でき、最新情報を反映することができた。普段触れることのないスコットランドの蒸溜所の話には驚かされることが多い。

篠原編集長は「カバーのカットも相当議論しました」という。「一番ビギナーに共感してもらえそうなセリフは何かという目線で選びました。本を1冊読むとまったくの初心者だった女性がオーダーできるほど成長する。そういう仕掛けになっています」

■日本に初めてウイスキーが入ってきたのは?
第2部は佐々木さんによるウイスキーセミナー。日本のウイスキーの歴史から始まり、世界5大ウイスキーの歴史や特徴、ウイスキーのブレンドの話など、盛りだくさん。たとえば、日本に初めてウイスキーが入ってきたのは、1853年。浦和にやってきたペリーが徳川家に献上したという記録が残されているそう。そんな豆知識も満載で興味は尽きない。

最後には実際にウイスキーをテイスティングしながら料理とのマリアージュを楽しむ時間も。テイスティングに登場したのはサントリーの「山崎」、スコッチウイスキーの「ボウモア」、アメリカンウイスキーの「メーカーズマーク」の3種。

■スイーツとも合うウイスキーがある
驚いたことにしっかりした味わいの山崎はあんこやチョコレートなどのスイーツとも好相性だそう。また、トーストなどとも合うので、今回はWWW.Wでも人気のビーフカツサンドと合わせることに。

スモーキーな香りのボウモアはスモークサーモンと、まろやかな味わいのメーカーズマークは鴨のローストと合わせていただく。こうやって一つずつ比べると、ウイスキーの個性が際立つのがよくわかる。「絵とマンガでわかる ウイスキー1年目の教科書」にもこういったことが盛り込まれている。好奇心を刺激する内容がぎっしり詰まった本だ。ぜひ手にとって、ウイスキーの魅力に触れてほしい。
取材・文=鳴川和代

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