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上戸彩「娘ギャン泣きで、私も泣いて謝った」失敗談に、阿部サダヲと玉森裕太も驚き

  • 2023年2月17日
  • Walkerplus

池井戸潤原作の「シャイロックの子供たち」の映画が、2023年2月17日(金)より公開。本木克英監督がメガホンをとり、阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太ら豪華キャストが顔をそろえる本作は、小説とは展開が異なり、独自のキャラクターも登場する完全オリジナルストーリーとなっている。

銀行で起きた現金紛失事件を、ベテランお客様係の西木(阿部)が部下の愛理(上戸)、田端(玉森)とともに事件の真相を探っていく物語について、現場の様子や裏話を交えて3人に語ってもらった。

■主演とも思っていなかった阿部サダヲ、第一声は「結構出てたね」
――まず、映画『シャイロックの子供たち』にご出演されての感想はいかがですか?

【阿部サダヲ】僕の役は、原作では途中から失踪してしまう西木という人物なんです。だから、そんなに出てこない役かと思っていたんですけど、映画版ではこんなに西木が出ているんだと驚きました。

【上戸彩】試写を見終わったあと、「(自分が)結構出てたね」っていうのが阿部さんの第一声でしたね。撮影中もそんなに出ると思っていなかったみたいですよね?

【阿部サダヲ】そうそう。だから試写を見てびっくりです。出ずっぱりだと思って撮影したイメージがなくて。最初は主演とも思っていなかったですし。

――阿部さんと上戸さんの、信頼し合っている上司と部下の掛け合いは、映画の中でもクスッときて和みました。

【上戸彩】阿部さんとご一緒するシーンはやっぱりどうしても笑っちゃうというか、なんだかテンションが上がってしまうので、それが画面に出たのかも。

【玉森裕太】僕もこの3人でのシーンが一番印象に残っています。3人であるアパートに向かって、僕がボールペンを使ってポストのすき間から公共料金の明細を取るシーンがあるんですけど、何度やっても取れなくて。でもこんなにミスったらやばいなって緊張感もありつつ、絶対に取らないと、でもセリフも言わなきゃ、と…一番緊張しました。

【上戸彩】気付いたら玉ちゃんの手が真っ赤っかになってしまって、出来上がりはそう見えないんですけど、実は大変なシーンでしたね。

■「演技とは明確な点数がないもの」と語る阿部が悔しいと思う瞬間
――“悔しさ”が描かれるシーンが多々ありますが、みなさんそれぞれ、これまで悔しいと思った時にどうやって発散してきましたか?

【上戸彩】どんな時に悔しいと思います?

【阿部サダヲ】僕が出演していたCMが、代わって他の方が出ているのを見た時ですかね。

【上戸彩】あはは!そういう時、どうするんですか?

【阿部サダヲ】本人にLINEする。そうしたら「評判いいんですよ」って返事が来て、また悔しくなったりして。

【上戸彩】しかもその人のほうが、CM起用が長く続いちゃったりとか(笑)。

【阿部サダヲ】そうそうそう…。すみません、ちっちゃいことしか言えなくて。

【玉森裕太】僕もしょっちゅう悔しがってます。

【阿部サダヲ】あ、そういう感情を持ってんの。

【玉森裕太】持ってますよ。同じ人間ですよ。

【上戸彩】そういう時、何をするんですか?

【玉森裕太】もう諦めるしかないですね。何もできないから。

【上戸彩】食べて忘れるとか、飲んで忘れるとか、誰かに愚痴を吐くとかは?

【玉森裕太】いや、誰かに言ったりもしなくて、もうしょうがないなって。

【上戸彩】飲み込んで。

【玉森裕太】そうですね。寝て忘れます。

【上戸彩】そっかぁ。私は…悔しいと思うことはあまりないですね。悔しいよりも、悲しいとかの感情が上回ることのほうが多いかも。オーディションに落ちたとか、一見悔しそうなことが起こっても、実力というか、自分には合わなかったんだなと。さらっと流せちゃうので、悔しいっていう感情にはならないんでしょうね。

【阿部サダヲ】役者ってね、順位とか勝ち負けとかあんまりつかないですからね。演技には明確な点数がないですもん。目に見えて悔しい点数をつけられたらそう思うかもしれないけど。食べログみたいな感じで、西木が何点とかさ。

【上戸彩】嫌ですね。星マークとかで採点されたら。

■「お台場に連れて行ったら許してくれた」上戸彩の失敗談
――ある銀行員の失敗が大きな問題に発展するストーリーですが、それにちなんで、みなさんの心に残る失敗を教えていただきたいです。

【上戸彩】私、すぐに思い浮かびます。子供が年中さんの時に、運動会に時間通りに行ったつもりが、「なんか遅くないですか?」みたいな表情を園長先生にされたんですよ。あれ?と思ったら、かけっこが年中、年少、年長の順番で行われていたんです。年少、年中、年長の若い順番だと思って2番目に行ったら、もう終わってたんですよ…。きっと、家でかけっこのよーいドンの練習をしていた時間が、本当は年中さんの競技中だったんですよね。

【玉森裕太】イレギュラーな順番ですね。

【上戸彩】そうなんですよ〜(泣)。自分の番はもう終わったと知った瞬間に、娘はギャン泣きするし、私も家に帰って泣いて謝りました。自分のミスですし、コロナ禍での唯一のイベントに参加させてあげられなかったことがとても悲しかったです。子供には「お台場に連れて行ってくれないと、許さない」とか言われて。

【阿部サダヲ】そこはお台場でいいんだ。

【上戸彩】なぜかお台場でしたね。連れて行ったら許してくれたんですけど、次の年の運動会ではマーカー引いて絶対忘れないようにして行ったら、周りから今年はちゃんと来たねってイジられました(苦笑)。

【阿部サダヲ】それはたしかに忘れられないね。僕の場合は…忘れるタイプというか。

【上戸彩】舞台での失敗とかないんですか。

【阿部サダヲ】セリフの間違いとかは結構ありますよ。「あの人は離婚したよ」ってセリフを「あの人死んだよ」って言ったことあります。

【玉森裕太】話が変わっちゃうじゃないですか。

【阿部サダヲ】なんかそう言っちゃったんです。

【玉森裕太】僕も阿部さんと同じで忘れるタイプではあるんですけど、これはやばかったなというのは、生放送を寝坊した時ですね。結果的には間に合ったものの、メイクを3~5分くらいで済ませて出演しました。それ以来、絶対に寝坊はしないようには心がけているんですけど、ほんとしょうもない話ですよね(笑)。

【阿部サダヲ】よく起きたね。

【玉森裕太】マネージャーさんに起こされて、車の中でずっと怒られてました。でも眠すぎて、全然話も聞いてなかったですけど。

■阿部、上戸にツッコまれてもマイペース「普段はいじられキャラじゃない」
――では、印象に残っている、撮影の裏側でのエピソードやトークを教えてください。

【阿部サダヲ】玉森くんはね、あのー、すごく健康に気を遣っている印象です。

【玉森裕太】僕、一番若いんですけど。

【阿部サダヲ】玉森くんとはなんだか、ずっと健康の話をしていた思い出があるんだよね。どんな話をしていたかはあんまり思い出せないんだけど。

【上戸彩】たぶん、阿部さんも玉ちゃんも色白チームだねって話になったんですよ。玉ちゃんの肌がすごくきれいだから美容について聞いてみたら、詳しかったって感じだった気がします。

【阿部サダヲ】そっか、そうだね。色白トークでした。あ、玉森くん行った?上戸さんが紹介してくれたおがくず風呂。僕は行ったよ。

【玉森裕太】僕はまだ行けてないです。

【上戸彩】私のおすすめのおがくず酵素風呂の話をしたんですよ。お二人とも興味を持ってくださったから、チケットを買ってプレゼントしたら、阿部さんはすぐ行ってくださったんですけど…玉ちゃんは未だに行ってないみたい…。

【阿部サダヲ】こういうところ、あるよね。

【玉森裕太】いやいやいやいや!昨年はちょっとハードで…。

【上戸彩】ハードな時こそ行ってほしかったなー。

【玉森裕太】もちろん絶対、行きますよ。

【上戸彩】なんかそれもちょっと嘘くさい(笑)。すごい興味ありげに「おー行きたい」って言ってくれたのに、全然行ってくれないの。

【阿部サダヲ】チケットをいただいてから、2年くらい経ってるからね。もう有効期限すぎてるんじゃない?

【上戸彩】知り合いの店だから期限を過ぎていても大丈夫だと思うんですけど、阿部さんみたいにすぐ来てくれるかなと思っていたら…。

【玉森裕太】今年中ですね。

【阿部サダヲ】今年、まだ始まったばっかりだしね。

――逆に、玉森さんから見て、先輩お二人の印象はどうでした?

【玉森裕太】僕の阿部さんの印象は、適当だなって思いました。あ、いい意味ですよ!会話をしていても、相づちが絶対、あ、この人話聞いてないわって感じなんです。「そうなんだ」とか興味を示してくれてそうなんだけど、絶対に響いてない返事の仕方で。でも僕はそういう先輩のほうが、なんだか一緒にいやすいというか、現場でのあり方としてカチッとしてないほうがラクだったので、ありがたかったです。

【阿部サダヲ】話聞いてるよ、ちゃんと(笑)。

【玉森裕太】でもさっき僕と何を話していたか一切覚えてなかったじゃないですか。

【阿部サダヲ】…そうだね〜。あ、でも上戸さんと玉森くんが地元が近いっていう話をしていたのは覚えてるよ。

【上戸彩】そうそう、練馬なんですけど。玉ちゃん、練馬出身なのに練馬のことを全然知らないんですよ。玉ちゃんも適当な感じかも。練馬の撮影所の近くのいいお店とかも知らないし。

【阿部サダヲ】練馬のことも適当に覚えてるんだね。

【玉森裕太】生まれた街ですから、覚えてるつもりなんですけどね。

――話を聞いていると、玉森さんは現場でいじられ役だった感じでしょうか?

【上戸彩】もうまさに、今みたいな感じですよね。ツッコミどころがあるんでしょうね、玉ちゃん。

【玉森裕太】僕、普段はいじられキャラじゃないんですけどね。

【阿部サダヲ】え、そうなの?(信じてない)

【上戸彩】そうなんだ〜。ふ〜ん。(こちらも信じてない)

【玉森裕太】結構、格好つけて生きてきたんですけど…。

【上戸彩】あははは!今までは。

【阿部サダヲ】この現場でなにか剥がれちゃったね。

【玉森裕太】ありがとうございます、剥がしてくれて。

【阿部サダヲ】かわいいですもんね。別にそんなに格好つけてないじゃない、普段。

【上戸彩】でもたぶん、私たちの知らないところでは…。

【玉森裕太】アイドルモードですよ。

【阿部サダヲ】あ、そのモードね。そうだよね。

【上戸彩】メンバーさんとかにいじられないの?

【玉森裕太】いじられないですよ。

【上戸彩】え〜。みんな知らないんですね。玉ちゃんが適当に生きてるっていうのを。

――ともあれ、よいチームワークということで(笑)。

【阿部サダヲ】そうですね。シリアスな雰囲気の作品ですが、現場はこんな感じで楽しく撮影していました。ぜひ劇場でご覧になっていただけたらうれしいです。

撮影=大塚秀美
取材・文=イワイユウ

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