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【漫画】「誤答」でも甘酸っぱい…!気持ちが顔に“漢字で出る”彼女とのラブコメに反響「アイデアが大天才」

  • 2023年1月23日
  • Walkerplus

少年の恋人は、表情から考えを読み取るのが難しいポーカーフェイスな少女。けれど、彼女の心の内は、顔に“漢字”として現れる!?文字通り「気持ちが顔に出る」少女とのラブコメ漫画にTwitter上で「アイデアが大天才すぎる」「甘酸っぱい」と、5.9万件以上の「いいね」が集まる反響を呼んでいる。作品の紹介とともに、作者の須河篤志(@SugaAtsushi)さんに話を訊いた。

■マスクに隠れた漢字と気持ちを「読み解いた」はずが…心くすぐる漢字ラブコメ
話題を呼んだのは、漫画家の須河篤志さんが2023年1月、自身のTwitterに「彼女の心が漢字で見えるようになったけど…」というコメントとともに投稿した作品。くらげバンチ(新潮社)で連載中の『君の心を漢字たい』の第6話だ。

主人公の高校生「橋場読実」は、付き合い始めて間もない恋人「花井瑞希」の気持ちが、彼女の顔に浮かび上がる“漢字”で読み取れるようになっていた。とは言え、漢字一文字で花井さんの“カンジ”を読み解くのは簡単ではなく、クールで無表情な花井さんとの付き合い方を試行錯誤する日々が続いていた。

そんな読実に大きな試練が訪れる。季節外れの風邪にかかった花井さんがマスクをつけたことで、顔に浮かぶ漢字の一部がマスクに隠されてしまったのだ。授業中、せき込む彼女の横顔から見えた漢字は「台」。読実は「咳が『始』まった?」と、はみ出た「台」が漢字の「つくり」と予想。マスクで見えない漢字の全体像と、その漢字が意味するところを推理しはじめる。

喉を気にする花井さんの様子から、漢字は「飴」で、のど飴を忘れたのではないかとあたりを付けた読実。黒板での回答にまぎれ自分ののど飴を渡し、彼女の漢字を読み解けたことにうれしくなる読実だったが、マスクを外した花井さんの頬に浮かんでいた漢字は「飴」ではなく「治」。カバンから咳止めトローチを取り出したのを見て、「治療薬の…『治』?」と、漢字を誤答したことに気付くのだった。

醜態をさらしてしまったと頭を抱える読実。その様子をちらりと眺めつつ、もらったのど飴を口に運んだ花井さんは、顔に「苺」を浮かばせ、心の内で(優しいなぁ…)とつぶやいていた。

■「漢字」そのものと、二人の「カンジ」両方が面白い
Twitterでの投稿にはユーザーから「甘ーい」「青春だねぇ」と二人のやり取りに心くすぐられたという声が多数集まった。また、「“台”だけでこんなに」「アイデアってスゴいな」と漢字を活かした話作りへの関心や、ラストで浮かんだ「苺」の意味を深読みするコメントも寄せられていた。

作者の須河篤志さんは「多くの反応ありがとうございます。と同時に、ここまでたくさんの方に反応していただけるのも初めてで何やら冷や汗ものでもあります」と反響への思いを話す。また 「『このツイート見て単行本買いました!』『面白い漫画に出会えた』などツイートがきっかけでこの作品の読者が増えたと思うと本当に嬉しいです。あと僕と同じ“地味っこ好き”さんがいて、その人とは心の中で握手しました(笑)」と、寄せられたコメントが励みになったという。

2023年1月7日に発売された『君の心を漢字たい』コミックス第1巻に収録されている同作。ラブコメ作品として学校生活や初デートと徐々に仲を深めていく2人の姿が愛おしいのはもちろん、作中に登場する花井さんの「漢字」が一筋縄ではいかないのも大きな見どころだ。

意味が複数あったり、読みも意味も分からない超難読漢字が浮かび上がったり、はたまた花井さんが何を思ってその漢字を浮かべているのか分からなかったりと、見えるだけでは読み解けないと奮闘する読実も応援したくなる。

須河さんは、本作の見どころについて「読者の皆さんには花井さんに出る漢字の意味を、主人公・橋場君と一緒に考えながら読んでいただけると楽しいと思います。そして、完全に無表情だった花井さんが橋場君との交流でどう変わっていくのか…。花井さんの表情の変化にも注目してくれると嬉しいです。まだまだぎこちないカップルの橋場くんと花井さんですが、どうぞ応援よろしくお願いします!!」とコメントを寄せた。

取材協力:須河篤志/新潮社

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