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【漫画】亡き姉の最期の願いと、残された弟が“指フレーム”のなかに見た光景とは…2人が絆を取り戻す物語に「涙腺が砕けた」と感動の声

  • 2023年1月20日
  • Walkerplus

元ゲーム会社所属デザイナーで、現在はストーリー漫画をメインに執筆している吉良いと(@kilightit)さん。個人で作品を公開・販売するほか、商業誌にも作品を掲載するなど、精力的に活動している漫画家だ。初めてアップした「幽霊が視える葬儀屋さん」は、「このお話ほんとに好きです」「1度見た事あるはずなのに泣いてしまった」など、多くの読者に感動をもたらし、最大13万いいねがついた。

今回は、「幽霊の最期の願いを叶える葬儀屋さんの話」をお届け。高校生の弟を残して亡くなった皇光希(すめらぎ・みつき)の葬儀を担当することになった、“視(み)える”葬儀屋・烏丸枢(からすま・くるる)。幽霊の世界で“最期の願いを叶える葬儀屋として有名”な彼は、光希の“最期の願い”を叶えるべく動き出す。

「姉は自分といて幸せだったのか」と彼女の死を悔やむ光希の弟・灯(あかり)に、「ちゃんと幸せでしたよ」と告げる烏丸。戸惑う灯に、烏丸が光希から直接聞いたと伝えると、からかわれていると感じた灯が激高。幽霊となった光希の姿が見えない灯は、「自分の目に見えるもんしか信じねぇ」と言ってその場から去ってしまう。予想していたものとは違う反応にショックを受ける光希に、烏丸は「見せてあげましょう」と声をかける。

幼少期、光希と灯は両親とともに星空を見に出かけたことがあった。両手の人差し指と親指で作った指フレーム越しに夜空を眺める光希は、「こうするとね、いろんなものがよく見えるの」と灯に言う。言われるがままにマネするも「全然みつかんねぇじゃん」とすぐに諦める灯に、光希は「心から見えると信じていれば見えるわよ」と語りかける。

光希は流れ星に何をお願いしたのか。灯が尋ねると、またこの場所に家族で星を見に来ること、そのとき灯が流れ星を見つけたら願い事を教えるという約束をすることに。しかしその数年後、両親は他界。当時の姉とのやり取りを思い出していた灯は、烏丸から話しかけられて我に返る。

ときに無関係な人間に吐き出すことが心を軽くする、と胸の内を話してほしいと伝える烏丸。すると灯は光希との最後の夜に喧嘩をしてしまい、それを後悔していること、自分が姉(光希)を不幸にしてきたとを語り始める。ひと通り話を聞いた烏丸は「…とのことですよ?光希さん」と言って、灯を“約束の場所”へと連れて行く。

“姉弟の約束”を知っている烏丸に驚く灯に、光希に教えてもらったと返す烏丸。そして、光希の幸せが“灯の幸せそうな姿を見ること”だと伝える。光希の願い事を知りたがる灯に、烏丸は指フレームを作りながら「ご本人に聞いてみてください」「今の貴方なら、“視える”はず。心から信じていれば」。

灯は両手の人差し指と親指で指フレームを作り、それを朝日の方角に向ける。やがて光希の声が聞こえてくる。指フレームのなかに笑いながら涙を流す光希の姿を確認し、灯もまた笑いながら涙を流すのだった。

“最期の願い”が叶い、悔いなくあの世へ旅立った光希。その直後、烏丸のもとにやってきた灯は、烏丸の葬儀社で働かせてほしいと口にする。烏丸はその申し入れを受け、灯を助手として迎え入れることにした。

Twitterに投稿されると「涙腺が砕けた」「生きるとは、人生を歩むとは何なのかを、考えさせられました」「カラーページで一気にきちゃった…」といったコメントが殺到。灯という新たな仲間ができた烏丸の今後の活躍にも期待したい。

画像提供:吉良いと(@kilightit)

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