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中村ゆり「大好きなので資産価値が下がっても悔しくない」趣味と投資を兼ねて買っているものを明かす

  • 2023年1月6日
  • Walkerplus

古美術商の小池則夫(中井貴一)と陶芸家の野田佐輔(佐々木蔵之介)が幻のお宝を巡り、騒動を巻き起こす大人気映画『嘘八百』シリーズの第3弾が2023年1月6日(金)に公開される。

これまで千利休、古田織部の茶器を巡って騒動を繰り広げてきた迷コンビが、かつて豊臣秀吉の出世を後押ししたと伝えられる七つの縁起物「秀吉七品」の「鳳凰」をめぐり、浪花でお宝争奪バトルを繰り広げる。本作から「TAIKOH」と名乗るカリスマ波動アーティスト(安田章大)や彼の右腕・山根寧々(中村ゆり)も加わり、ラストまで目が離せないお正月ならではの開運ムービーとなっている。

今回は、TAIKOHに寄り添う謎の美女・寧々を演じた中村ゆりに、『嘘八百 なにわ夢の陣』の見どころ、初参加となった『嘘八百』シリーズへの思い、寧々の役どころについて聞いた。

――大阪が舞台となる『嘘八百 なにわ夢の陣』ですが、大阪ロケはいかがでしたか?

【中村ゆり】15歳までですが、大阪に住んでいたので、やっぱり大阪ロケは楽しいです。特に今回は長期にわたってディープなエリアでのロケができたので、うれしかったです。出演者の方々もほとんどが関西出身なので、おじさんたちの関西弁が飛び交う現場に交じって、なんだか懐かしい気持ちになりました(笑)。

――ロケ中の思い出はありますか?

【中村ゆり】宿泊していたホテルの近くの銭湯によく通っていたので、そこのおばちゃんと仲良くなったりしました(笑)。

――銭湯がお好きなんですね。

【中村ゆり】大好きです!広いお風呂でゆっくりするのが気持ちよくて。あと、サウナ巡りも大好きなんです。

――銭湯やサウナのほかに、好きなことや趣味はありますか?

【中村ゆり】絵画を見るのが好きです。趣味という意味では投資も兼ねて、絵を買っています。投資って得することもあれば損することもありますよね。でも、大好きな絵なら資産価値が下がったとしても、悔しくないじゃないですか(笑)。画廊を経営している友人がいるので、「値上がりしそうなものある?」とか聞いちゃったりもしています(笑)。

――アートが趣味というのは、今回演じられた山根寧々にも通ずるものがありますね。共感できる部分はありましたか?

【中村ゆり】最初に本をいただいた時は、どんな人間なのかつかめなくて。波動アートという得体のしれないものを取り扱っていることもあり、アブナイ人なのかと思っていたんです。外見や服装も独特なので、コメディタッチでオーバーに演じたほうがいいのかなと思ったんですが、監督とお話したところ「そうではない」というご指摘を受けて。なぜ、波動アートにいきついたのか、彼女の生い立ちから掘り下げていくうちに、だんだんと寧々の人間性が見えてきました。

キャラクターとしてではなく、実際にこの世に存在する人間としてとらえて本を読みこんでいくうちに、彼女の芯にあるハートフルなところに気が付きました。寧々とパートナーであるTAIKOHが心のよりどころにしている秀吉七品。その理由を知ると、彼女たちの本当の姿が見えてくると思います。

――ド派手なファッションで個性的ないで立ちの寧々ですが、表情はクールで何を考えているのか読み取れないような印象を受けました。

【中村ゆり】彼女は相当な覚悟を持って、TAIKOHを守っていくことを決め、実際にやり遂げてきました。波動水なんていう怪しげな水を高値で売っちゃったり、ヤバそうな一面もあるんですが、そういうことって実際に、この世で起こっていることですよね。

寧々はTAIKOHのため、TAIKOHの可能性を信じて、世間と戦っているんです。ですから、相手にこちらの意図を読ませないよう、感情を表に出さないようにしているんだと思います。それは、冷たい人だからではなくむしろ、熱いものを持っているがゆえに悟られないようにクールに徹しているんだと思います。

――では、TAIKOHを演じられた安田章大さんとの共演はいかがでしたか?

【中村ゆり】同じ関西出身で年も近いので、地元の友達というか姉弟のような感じでした。二人の掛け合いも多いので、安田さんも最初から距離をつめてくださって、ずっと昔から知っているような感覚になりました。

――TAIKOHが描く、波動アートはいかがでしたか?

【中村ゆり】波動を感じました!(笑)でも、本当に素敵な絵なんです。撮影現場で安田さんが描かれているシーンも多くて、彼のアーティスティックな一面がとても生かされていると思います。絵を描く練習もたくさんされたそうです。絵の仕上げはほとんど安田さんがされているんですよ。実際に現場で見ていても、TAIKOHが憑依している雰囲気でした。

TAIKOHってすごくピュアだからこそ、演じられる役者さんは限られると思います。あのTAIKOHは安田さんにしか演じられなかったんじゃないかな。波動アートもお金儲けのためにやっているんじゃない。安田さんだからこそ、それが画面から伝わってくると思います。

――TAIKOHのような、よく言えば純粋、悪く言えば子供っぽく甘えたがりの男性は中村さんから見るとどうですか?

【中村ゆり】アーティストだからこそ許される範囲が広がると思いますが、度が過ぎると私の場合は「いい加減にしなさい!」って言いたくなっちゃうかな(笑)。自由って、度が過ぎるとただの破天荒になっちゃうと思うので。

――主演の中井貴一さんと佐々木蔵之介さんとの共演はいかがでしたか?

【中村ゆり】お二人とも大ベテランの役者さんですが、本当に入念な準備をなさって毎回撮影に臨まれているんです。お二人がどれだけ時間をかけて準備をされているかを目の当たりにして、自分に足りない部分を思い知らされました。反省もしましたが、お二人からパワーをいただいて、改めて役者として奮い立たされました。

――今作からのご参加となりますが、中村さんから見た『嘘八百 なにわ夢の陣』の見どころは?

【中村ゆり】コテコテの関西弁が飛び交うザ・なにわムービーですよね。関西のおじさんたちのかわいい掛け合いが、個人的には一番の見どころだと思っています(笑)。

――今回は秀吉のまぼろしの器である「鳳凰」を追い求めるストーリーでしたが、中村さんはいわゆる都市伝説のようなものは信じるタイプですか?

【中村ゆり】都市伝説系のネタとか結構好きで、テレビ番組もよく見ていました。ただ、あんまり物欲はないので、寧々たちのように「これを手に入れたい!」と、追い求めるものは特にないですね。

――それでは、中村さんにとっての「夢」とは?

【中村ゆり】このお仕事を始めた時からずっと変わらないのですが、家族を幸せにすることが私の夢なんです。昔から、家族を幸せにするために働いています。

――デビュー当時から変わらないんですね。もうひとつ変わらないものといえば中村さんの美しさですが、40代に入ってからもなお、美しくいられる秘訣はなにかありますか?

【中村ゆり】当時所属していた事務所のすすめもあって、10代の頃からパーソナルトレーニングとヨガを続けてきました。美容法っていうとどうしても顔に意識が行きがちで、スキンケアばかりに注力してしまうんですが、実は体を整えることがとても大事だと思っています。顔も体も繋がっているから、体がゆがんでいたら顔も整わないんですよね。だから、運動だけはずっと続けてきました。

それに加えて、30代後半から美容誌のお仕事をいただいたのをきっかけに、意識が変わりました。美容ライターさんから「今から本気で取り組めばもっときれいになる!」と言われて、いろいろな美容法にチャレンジするようになったんです。

――具体的に良かったものはありますか?

【中村ゆり】美容ってとても難しくて、私には合うけど、ほかの人には合わないものもある。ひとつ言えるのは失敗を恐れないことが美への近道かもしれません。私は肌がとても弱く、流行りの化粧品でも合わないものは肌が真っ赤に腫れ上がったりしてしまいます。でも、それを経験して「これは合わなかったから、これなら合うかも」といろいろなものを試していくうちに、自分に一番合うものが定まってきました。

失敗を恐れて挑戦しなかったら、良くて現状維持で、今以上に良くなることはありませんよね。失敗しちゃって、お仕事の現場に迷惑かけちゃうのは良くないことだけど(笑)、美を得るためには失敗はつきものだと思って、皆さんもいろいろな美容法を試してみてもらいたいです。

――チャレンジすることが大事なんですね。ほかに心がけていることはありますか?

【中村ゆり】自分に合うものが見つかったら、それを継続することが大事だと思います。実は私はめんどくさがりで、毎日のスキンケアすら億劫になっちゃうタイプなんです(笑)。だから、家事もしなきゃいけないし、スキンケアもしなきゃいけない時には、シートパックをペッと顔に貼って洗い物する。これで同時にできますよね(笑)。安価なものでもいいから、毎日使うこと、継続していくことこそ、一番効果があると思います。

撮影=大塚秀美
スタイリスト=道券芳恵
ヘアメイク=藤田響子
取材・文=NI+KITA

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