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“画像4枚で審査”する漫画賞!?結末の予測不能な作品揃う「クニエ漫画グランプリ」が面白い

  • 2022年11月23日
  • Walkerplus

プロを目指す人はもちろん、趣味として描いている人も憧れる「漫画賞」。さまざまな賞が開催される中で、たった4ページ、しかも“作品の途中部分”で審査するという、ユニークな漫画グランプリが開催されているのをご存知だろうか?。2022年11月現在、「この後どんな展開になるのか」「結末がどうなるか」が分からない6作品がノミネートされている「クニエ漫画グランプリ2022」の舞台裏を追った。
■「どうなるか分からない」から想像が膨らむ6作品がしのぎを削る
コンサルティングファームの株式会社クニエが、オンラインで運営する漫画賞「クニエ漫画グランプリ2022」。8月から開催され、同社の企業理念を象徴する「貢献」「熱意」「誠意」「志」「共感」「仲間」の6つのテーマで作品を募集した。

ここまでは一般的な漫画賞と同様に思えるが、このグランプリがユニークなのは、募集の対象が「続きが読みたくなる画像4枚」という点。つまり、本来のページ数から前後の展開が気になるようなページを厳選することが審査を突破する大きなポイントになるのだ。

11月現在は、一次審査を突破し、テーマごとに各1作ずつノミネートされた全6作品の“画像4枚”が公開中。11月28日(月)まで、読者によるTwitter上での投票が実施されている。「人を不幸にする猫」や「犬が燃料になる世界」、「MCバトルに参戦するサラリーマン」に「タイムリープ忍者」、「幽霊失格」、「幼馴染に預けられた桜の盆栽」と、各作品ともに展開を匂わせるキーワードやタイトルを散りばめ、4ページで読者の想像をかきたてるような構成となっている。

■「漫画広告」からインスピレーションを受けた“カジュアルな漫画グランプリ”
今年で3回目の開催となるクニエ漫画グランプリ。昨年の開催では、ノミネート作品を特設サイト上で6カ月間にわたり連載した上で審査するなど、毎年異なる形式を取り入れているのも同グランプリの特徴だ。ウォーカープラスでは、主催の株式会社クニエに今回のコンセプトに至った背景を取材した。

――毎年異なる審査形式を取り入れていますが、今年の狙いを教えてください。

「クニエ漫画グランプリは今年で3回目の開催となり、さらに多くの方に楽しんでもらえるよう、よりカジュアルで作家も読者も気軽に参加しやすいグランプリにすることを目指しました。そこで今回は、『5秒で面白い』をコンセプトに『4枚の画像のみ』による表現を競う漫画グランプリとして、『続きが読みたいかどうか。』という選考基準にしてみました」

――こうしたコンセプトで「画像4枚」という審査形式に至ったきっかけはありますか?

「実はこのアイデアは漫画広告から着想を得ています。このご時世、WEBサイトやSNS上に漫画広告がたくさん出てきます。これはおそらくほとんどの方が実感できるところではないかと思うのですが、広告だとわかっているのに、ちょっと目に留まったコマに興味をそそられて少しだけ読んだ結果、とても続きが気になってしまうということがありますよね。“読者を惹きつける漫画とは何か”という原点に立ち考えたとき、この体験から、『続きが読みたいかどうか。』という審査基準は面白いのではと思いましたし、ユニークな審査基準を設けることで、多くの作家に参加してもらえることができるのではないかと期待しました」

――現在6作品がノミネートされていますが、現時点でグランプリの盛り上がりはどう感じていますか?

「今回、さらなる作品の応募促進を狙いたいと考え、新たにTwitterでの作品募集をしてみました。嬉しいことに、この試みが功を奏したようで、結果として応募総数が前回の約1.5倍とかなり増えました。そして何よりも、4枚の画像のみでの応募スタイルをとったことにより、単純に“面白い”や“奇をてらった”作品だけでなく、画力の優れた作品、構成力の高い作品、インパクトの強い作品とたくさん出合うことができました。運営しているメンバーも読者として楽しんでしまっています(笑)。

11月10日には、一次審査を勝ち抜いたノミネート6作品を公開しました。読者の皆さまには、“続きが読みたい”作品として、どの作品を推すか、各作品の“続き”を想像したり、グランプリ受賞作品を予想したりしながら、12月中旬の最終審査発表まで楽しんでいただきたいと思っています」

――審査ではTwitter上での読者による投票も行われています。

「現在、最終審査のひとつである『SNS投票』を、特設サイトおよび公式Twitterにて実施しています。このSNS投票では、読者の皆さまに審査員として、“続きが読みたい”と思った作品をTwitterでリツイート投票していただき、最もリツイート数を獲得した作品を『SNS読者賞』として決定します。11月28日まで投票できますので、あなたが“続きが読みたい”と思った作品にぜひ投票をお願いします」

――クニエ漫画グランプリ2022の今後の展開について教えてください。

「12月中旬には、審査員による最終審査とSNSでの読者投票によって選ばれた『グランプリ』、『クニエ特別賞』、『SNS読者賞』の3賞を発表します。受賞の3名の作家には本編をWEB公開する権利、および総額100万円の賞金を授与する予定です。

また、本グランプリの開催目的は『才能のある漫画家の発掘と育成』ですので、受賞作家には、来年2月の公開に向けて、プロの編集者の指導の下、本編制作に進んでもらいます。3名の作家が受賞作品の“続き”を描き上げていく過程は特設サイトや公式Twitterで随時公開予定です。これも新しい取り組みであり、クニエ漫画グランプリ2022の特長の一つになります。作品の“続き”も、より多くの方に読んでもらえたら嬉しいと思っています。

受賞作の作家の創作活動を見守りつつ、SNSで応援できる読者参加型のユニークな漫画グランプリとして、作家や読者の皆さまに、最後まで楽しんでもらえるよう頑張ります!」

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