ルール無用の反則技や卑劣な戦い方をいとわずヒーローを痛めつける、プロレスの敵役、ヒールレスラー。誰からも恐れられるようなヒールとしての裏側、その素顔にギャップがあったら？悪役レスラーとハムスターの癒やしの日常を描いた漫画に、Twitter上で「応援するしかねぇ」と反響が集まっている。
■1.7万いいねの爆笑誘う、悪役レスラーのほのぼのライフ
話題を呼んでいるのは、漫画家のさかなこうじ(@osushi_survival)さんが4月、自身のTwitter上に「ハムスターに癒されている極悪レスラーの話」として投稿した短編漫画だ。
握手会の会場で、腕組みをし周囲を威圧するオーラを放つのは、ヒールレスラーの「バッドベアー金剛寺」。実は悪役を続けることに抵抗を感じていたものの、社長からはヒールの天才として期待され板挟みに。握手会でもうっかり居眠りをするほど悶々とした日々を過ごしていた。
またしても考え事で寝付けずにいたある夜のこと、金剛寺は自身の飼うハムスター「オムライス」が起きたことに気付く。食事をもりもり摂り、お尻をぷりぷりさせながら回し車によじ登るオムライスのかわいらしい姿に癒やされる金剛寺だったが、ハムスターが過ごしやすい環境を整えるためにお金を貯めないと、と再び仕事について悩み始めてしまう。
そんな金剛寺の気持ちを知ってか知らずか、夜行性のハムスターらしくクライミングに棒渡り、果ては狭いところに突っ込み押しつぶされたりとオムライスはやりたい放題。深夜の大運動会の末寝落ちしたオムライスの姿に、「よく食べよく遊びよく眠る これこそが真理」と悟り、眠りにつく金剛寺。オムライスのおかげで睡眠不足を振り切り、「10時間寝た」とリング上で大暴れするのだった。
ユーザーから「癒やされました！」「大笑いしました」と多くの反響のコメントが寄せられていた同エピソードは、「くらげバンチ」上で連載中の漫画『悪者さんちのハムスター』(原作：さかなこうじ 作画：ヤシン(@Y_ashi_n))内の一篇。愛するハムスターとの暮らしや、リングの内と外でのギャップが癒やしと笑いを誘うコメディ作品として話題を呼び、7月7日(木)にはコミックス第1巻の刊行も予定されている。
