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「体中につけたお守り…それは“不幸の可視化”かも?」自分勝手な願いごとへのアンチテーゼが刺さる!と話題に【漫画家インタビュー】

  • 2024年5月11日
  • Walkerplus

伝奇、民話、伝承、民俗学、逸話、妖怪、文学、怪談、付喪神などの怖くない(たまにちょっと怖い)不思議な創作話を描いた、かんさび(@kansabi_kk)さんの短編漫画シリーズ「物書きの不思議な話」が話題だ。その中から、今回は「子狐の根付の話」を取り上げる。また、作者のかんさびさんにインタビューを敢行。制作の舞台裏などについて語ってもらった。



■「お守りは持つ人がどのような姿勢でお守りを持つかによって影響力が違ってくる」

本作を描いたかんさびさんに着想のきっかけを尋ねると、「私はいつもお話を考えるとき、まず道具や風習を調べてからお話を考えるんですが、お守りを調べている時に、昔働いていた天然石屋さんに来ていたお客さんたちのことを思い出しました。何か悪いことが起こるたびにお守りを買いにくる人がいて、それって悪いことを逆に忘れないんじゃないかなと思ったことを思い出してこのお話を作りました」と、自身の体験が元となったことを告白。

同シリーズでは、文字通り不思議なエピソードが数多く描かれているが、「“物書きの不思議な話”のシリーズは体験談ではなく全て創作です。私が興味があって調べている民俗学や伝統などからヒントを得て、漫画を描いています」とのこと。そうした日本古来の風習などが好きだからこそ、読者にとっては実際にあるような物語と感じられるのかもしれない。

本作では「小狐の根付のお守り」の不思議な力が描かれたが、かんさびさんは「お守り」の力をどのように捉えているのだろうか。かんさびさんは「これは持つ人がどのような姿勢でお守りを持つかによって影響力が違ってくると思います。ただ持っていたら神様が助けてくれるというようなものではなく、持つことによって自分が乗り越えたいものを意識できる戒めのようなものだと思っています」と自身の考えを明かしてくれた。



取材協力:かんさび(@kansabi_kk)

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