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【漫画】優劣で決まるヒエラルキーの世界!!負け組の全力のあがきに「ドーピング!!」との訴え“本当の勝ち“って一体?

  • 2022年5月31日
  • Walkerplus

「死」をテーマにした作品は多くあるが「死に際に一つだけ過去を変えられる」と言う人間の後悔を描いた「死んでも死にきれないクソ陰キャと金髪が似合うギャル」がウォーカーブラスでも大好評。そこで今回は、遺伝子を操作し、子供の能力を最大限に引き出すことが義務付けられた未来を描いた無冬季さんの「平成原人」の中編をお届けする。



ツノが生えたり、羽が生えたりとそれぞれの特性を進化させた体格を持つ未来人と平成からやってきたごく普通の青年ゲン。生徒会長になることで自分の地位を確率してきたゲンは、未来のこの世界でも生徒会長の座を狙っている。

しかし、ゲンは身体的にも学力的にも進化した時代についていくことができない。生きる術を失ったゲンの前に現れた未来人の根折麦(ねおむぎ)が「マラソンで1位にしてあげる」と話を持ちかけてきたのが前回の話。




■身体能力で勝てないなら補えばいい!?

根折麦は、頭が大きく体が小さな肥頭種(グレイ)。遺伝子を頭脳に最大限にシフトさせた未来人だ。そのため、みんなといっしょにマラソンを走ることができない。密かに身体的コンプレックスを抱えていた根折麦は身体能力を科学技術で補うことができれば、運動能力を最大に引き出した種族にも勝つことができるはずだと、研究を重ねていた。そこで製作したのが、身体能力がアップするという「電操繊維パワードウェア」というボディスーツである。

スポーツウェアやランニングシューズと変わらないボディスーツならば、競技ルールに違反しないと言う根折麦。実は、今までに試作品を着てくれる友達がいなかったため、今回「1位をとりたい」というゲンに実証実験を頼んだというわけだ。

フィジカルに全振りした筋肉隆々の鬼木種と真逆の知力に全振りした根折麦。他にも、過ぎたスペックを必要とせず水と太陽だけで生きられる人種など、10種類のタイプの未来人が混在するこの世界。どの人種が生きるために正解なのか誰にもわからない。

ウェアを着ることで、未来人以上の身体能力を発揮してしまったゲンに「ドーピングだ!」と異論を唱える未来人たち。競技違反ではないと言い張る根折麦に「恥をかかせようとした!」といいがかりをつけてきた。

同級生に囲まれて文句を言われているうちに、突然、根折麦が「これは、全て計画通り」であることを打ち明ける。根折麦はゲンにウェアを着せて1位をとらせることで、「コケにしていた原人に負ける悔しさを味わせたかった」と言う。協力的だったと思っていた根折麦が突然、てのひらを返したように冷たくなった。

どの世界にも優劣のあるヒエラルキー。スクールカーストの最下位ともいえる平成原人と能力のある未来人なのに劣等感を抱える根折麦が、それを乗り越えたいと頑張る物語に「胸アツ!」「このクオリティが無料でいいのか?」などの読者の声が集まっている。




画像提供:無冬季(@After_man_gene)

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