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東京ガスが考える「身近な食を通してのSDGs」とは?

  • 2022年2月24日
  • Walkerplus

昨今、SDGs・サステナブルな取り組みを打ち出す企業が増えていますが、他方我々消費者の立場に立ってみると、個人では何ができるのかが今ひとつわからないものでもあります。そんな中、東京ガスでは「毎日の生活の中で身近にできる『SDGs』があることを知ってもらいたい」という趣旨で、「オンライン料理教室『私ができる食のSDGs』」を実施しました。

このオンライン教室はSDGsに対し、肩肘を張って実践するのではなく、「まずは楽しくおいしい食の体験をしてもらい、結果的にSDGsに貢献できていた」というのがコンセプトとのこと。このコンセプトに基づき、日本人にとって馴染み深い味噌を手作りするもので、筆者も参加することにしました。今回はこのオンライン教室の模様をレポートするのと合わせて、東京ガスの担当者にも話を聞きご紹介したいと思います。

■東京ガス実施の「オンライン料理教室『私ができる食のSDGs」」は3500円で参加できる!

東京ガス実施の「オンライン料理教室『私ができる食のSDGs』」の参加費用は3500円。この中には事前に送られてくる味噌キットなどの代金・送料込みです。今回は第1回でしたが、今後も実施予定とのことで第1〜3回セットでのチケットは単発チケットよりお得に購入することができます。もちろん、開催する内容は回ごとに違うので、連続参加される場合は、このチケットをセット購入するとお得です。

筆者は1回分の参加費用を払い、「オンライン料理教室『私ができる食のSDGs』」第1回の「簡単キットde味噌づくり」に参加することにしました。事前に届いた味噌キット、その他、任意で準備した食材を揃え、開催日にZOOMにアクセスしました。

■東京ガス講師の案内でSDGsをしっかり理解!

開催日時になり、さっそくZOOMでアクセスすると、すぐに「第1部 エコ・クッキング、SDGsについてのお話」がスタートしました。講義してくれたのは東京ガス講師の楠井理恵さん。
※「エコ・クッキング」は東京ガス(株)の登録商標です。

楠井さんによると、日本列島はここ数年記録的な猛暑と豪雨に見舞われている一方、世界に視野を広げてみても、各地で異常気象が何度も起こっており、世界気象機関が発表している計測史上「最も暑い年」がここ数年毎年のように更新されているとのことでした。この原因の1つが「地球温暖化」です。地球温暖化が起こる主な原因は、化石燃料を燃やしたときに出る二酸化炭素などの影響で、太陽から地球上にもらう熱が多く蓄積されてしまうからなのだそうです。

では、二酸化炭素の排出量が増えることで、なぜ地球温暖化が増えるのでしょうか。太陽から入ってきた熱の一部は地球に留まりますが、一部は宇宙へ放出されます。このバランスによって地球の気温は適度に保たれています。しかし、温室効果ガスが増えすぎると同じように太陽の熱が入ってきても、宇宙へ放出される量が少なくなり、温暖化が起こるというわけです。

日本における二酸化炭素排出量は、工業などの産業排出部門では年々減少傾向にある一方、家庭部門での排出量はほとんど減少傾向が見られないのだそうです。言い換えれば、我々が直接関わる家庭生活の中に改善の余地があるということになります。そこで今回、東京ガスが「オンライン料理教室『私ができる食のSDGs』」を一般家庭向けに実施したわけですが、特に東京ガスが啓発したいのが「エコ・クッキング」というもの。

東京ガスが考える「エコ・クッキング」の定義とは、「食」を栄養・健康面だけに特化させて考えるものではなく、そこに至るまでの「買い物」「調理」「食事」「片づけ」なども含めたもの。これらの行動をできるだけタイトで無駄なくすることでゴミの量を減らすことができる、つまり二酸化炭素排出量を減らすことに貢献できるというわけです。

■日本人の日常食・味噌を手作りすることで、SDGsにリンクさせる!

こういったことは何も環境への配慮だけでなく、自分自身にとっても合理的で節約にもつながるものです。なるほど!と筆者が膝を打ったところで、オンライン料理教室は「第2部 味噌キットを使っての味噌づくり」に入りました。

日本人の食にとって欠かすことができない味噌を家庭で手作りできるなんて意外でしたが、レクチャーしてくださった横浜にある小泉麹屋の小泉さんのおかげで意外と簡単に作れました。この味噌を手作りすることで、日常食として万能に使うことができるのはもちろん「ゴミをできるだけ出さない」「食材を無駄にしない」といった面でSDGsにリンクすることを強く実感しました。

■合理的で無駄のない「焼きおにぎり」と「みそ玉・野菜玉」の調理のレクチャーも!

続いて、東京ガス講師の楠井さんに戻り、「第3部 エコ・クッキングレシピの実習」に入りました。「第3部」では2品の料理を作りました。作ったのは「フライパンde焼きおにぎり」「みそ玉andやさい玉」というもの。まず、「フライパンde焼きおにぎり」のほうは、普通ににぎったおにぎりに味噌を塗るなどしてフライパンで焼くものですが、ずっとフライパンを火にかけるのではなく、片面を焼き、もう片面を焼く際には、火を止めてしまいます。フライパンはすでに熱を持っているので、余熱で片面に火を入れるという寸法です。

余熱が弱い場合はもちろん再度火を入れても良いそうですが、できる限りエネルギーを節約する意味では有効な作り方だと思いました。次に「みそ玉andやさい玉」というものを作りました。通常、味噌汁を作る際は野菜の無駄が出たり、洗いものが出たりするものですが、これをできるだけ合理的にするのが「みそ玉andやさい玉」で、事前に作って保存しておき2つの玉をお湯で溶かせばあら不思議!すぐに味噌汁が作れるというものです。

この「みそ玉andやさい玉」も超簡単で無駄なく調理することができました。前述の「フライパンde焼きおにぎり」、そして「みそ玉andやさい玉」で作った味噌汁が写真のものです。見た目も味も美味しく、もちろんエコで環境にも優しい料理に仕上がりました。

■東京ガスのSDGsへの実践は、エネルギー供給分野に関わることだけでなく、一般消費者への啓発活動も!

ここまでの3部構成を終えてオンライン料理教室はお開きとなりましたが、これだけの充実ぶりでSDGsもきちんと学べるのは良いなと思いました。後日、このオンライン料理教室を実施した東京ガス食情報センターの担当者に改めて話を伺いました。

「『環境に良い行動をしたい』と思っていても、何をしたらよいかわからない人が多くいる中で、身近な食を通して『毎日の生活の中にも自分にできるSDGsがある』ということを知ってもらいたいと思い、企画しました。 味噌づくり、ベジスイーツ、ワインと料理など、その企画だけでも興味を持ってもらえる内容で、自然にSDGsのことを考えたり勉強したりできる構成にしています。

『マイボトルを持ち歩く』『エコバッグを持参する』といったことの他にも、『地産地消や旬の食材を選ぶ』『農薬や化学肥料などで環境を汚染しない海や山の食材を選ぶ』『包装にプラスチック不使用の食品を買う』『コーヒーやチョコレートなどはできるだけフェアトレード商品を買う』など、食の分野では身近なところにSDGsにつながる行動がたくさんあります。 東京ガスは、毎日の暮らしの中で気張らずにできる環境行動と結び付けて、身近に感じてもらいながら無理なく楽しくSDGsを生活に取り組めるような食生活を今後も提案していきたいと思っています」(東京ガス食情報センター・担当者)

また、東京ガスというエネルギー供給企業としてのSDGsにかける思いも聞かせてくれました。

「東京ガスグループでは、事業活動を通じて環境・社会課題の解決に取り組むことで『持続可能な社会』の実現に貢献し、2030年までの持続可能な開発目標であるSDGsの達成に貢献していくことを目指しています。 天然ガスを扱うリーディングカンパニーとして、人々の暮らしのための安定したエネルギー供給を支えながらCO2ネット・ゼロをリードするべく、カーボンニュートラルLNGの普及・拡大、再生可能エネルギー電源の拡大、水素技術の開発などを進めてまいります。

さらに、省エネ教育の推進や『エコ・クッキング』の普及、期限が間近な商品や訳あって処分対象になってしまう商品をお手頃価格で販売し、社会貢献活動を行う団体へ売上の一部を寄付するショッピングサイト『junijuni』の運営など、幅広い活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています」(東京ガス・担当者)

今回の東京ガスが実施したオンライン料理教室に参加したことで、SDGsは私たちの日常の中からでも貢献できることがわかりました。エコ・クッキングをすることで、少しでも二酸化炭素排出量を抑えエネルギーの削減にも繋がるよう、今後の食生活に取り入れ貢献していきたいと思いました。また、世界的な課題の地球温暖化の解決に対し、一人一人の意識と行動が必ず実を結ぶと感じています。


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