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梅田にラピュタが出現!日本のアニメの歴史を知る、アニメージュとジブリ展

  • 2021年12月13日
  • Walkerplus

日本のアニメとスタジオジブリの原点を振り返る展示会「アニメージュとジブリ展」が、阪急うめだ本店(大阪府大阪市)9階、阪急うめだギャラリー・阪急うめだホールで、2022年1月10日(月・祝)まで開催中。

アニメ雑誌「アニメージュ」の創刊のほか、スタジオジブリ設立にも携わった、スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏が編集した1989年11月号までのアニメージュをもとに、アニメの歴史を振り返る展示をレポートする。

■プレス内覧会に、ナウシカが登場
同展のオープン前にはプレス内覧会が行われ、風の谷のナウシカでヒロインのナウシカを演じた声優の島本須美氏と、同展覧会の企画に関わった、三鷹の森ジブリ美術館シニアアドバイザーの高橋望氏が登場。それぞれの同展への思いを語ってくれた。

高橋氏は「この時代があったから、いまのアニメーションがある。変わらないアニメーションの魅力を会場で感じて欲しい」と話し、さらに「ガンダムブームによって、アニメにはビジネス的にも価値があることがわかった。ガンダムがなければ、映画のナウシカは生まれなかった」と語った。

島本氏は、会場限定のテトのぬいぐるみを手に、ナウシカの名シーンを再現。「お気に入りの展示は?」と聞かれると「風使いの腐海装束の空間です。とても感動しました」と話した。さらに、同誌創刊の約1年後、1979年に声優デビューをした自身と同誌を重ね、「私の声優としての歴史が、すべてアニメージュに入っているので、とても親近感を感じます」とも語ってくれた。

■アニメージュとガンダム
1978年に創刊した月刊「アニメージュ」は、日本初の本格的商業アニメ雑誌。1979年4月からアニメ放送を開始した「機動戦士ガンダム」は、同誌も大きく注目した作品だ。

富野由悠季監督をはじめ、安彦良和作画監督、中村光毅美術監督など作品を支える人物にもスポットを当てて取材し、1970年代後半の爆発的なアニメブームに貢献した。

会場には、当時の紙面や映画ポスターなどの貴重な資料の他、ガンダムの名シーンを再現したジオラマも展示されている。

スタジオジブリ 宮崎駿監督の映画初監督作品である「ルパン三世 カリオストロの城」の資料も。この作品の人気が、「風の谷のナウシカ」のヒットにつながったとも言われている。

大阪の下町が舞台の人情コメディ漫画をアニメ化した「じゃりン子チエ」の資料も、大阪限定で登場している。こちらは、風の谷のナウシカでプロデューサーをつとめた、故・高畑勲監督が手がけた作品だ。

■ナウシカからジブリ誕生まで
1982年2月号からアニメージュで連載を開始した、漫画「風の谷のナウシカ」。同展では、スタジオジブリ誕生につながった同作の貴重な資料も多数展示されている。

漫画の原画やアニメージュの表紙ラフ、レイアウトや原画、美術ボードなどの資料。そして、今回が初公開となる劇場版のセル画もたっぷり展示。

さらに、映画公開時のポスターやチケット、グッズなどファンにはたまらないものばかりだ。

映画「シン・ゴジラ」でキャラクターデザインをつとめた造形家・竹谷隆之氏による等身大の「風使いの腐海装束」は、存在感大。緻密な造形で、まるでそこにナウシカがいるような錯覚を覚える。

そもそも、スタジオジブリは「風の谷のナウシカ」のヒットを受け、「天空の城ラピュタ」製作時の1985年に誕生した。

「ジブリ」とはサハラ砂漠に吹く熱風のこと。第二次世界大戦中に、イタリアの軍用偵察機の名前にも使われており、そこから飛行機マニアの宮崎監督が「日本のアニメーション界に旋風を巻き起こそう」という意図で付けたのだそう。

本展では、「天空の城ラピュタ」のほかに、「となりのトトロ」、「魔女の宅急便」など、初期のジブリ作品の映画ポスターや、ポスター用の原画、設定資料なども展示されている。

■歴代アニメージュの表紙も登場!
会場には、鈴木敏夫氏が編集した、1989年11月号までのアニメージュ全誌を現物展示したスペースも。表紙を飾るのは当時の人気アニメやキャラクターたち。デザインやキャラクターの画風にも、当時の流行を感じる。

■なつかしの付録や中吊りも
アニメージュの付録や広告物なども見逃せない。電車の中吊り広告は、表紙と同じイラストを使用していたが、表紙とのデザイン違いも多々あり、ファンの楽しみでもあった。

こちらは、1982年から刊行された、アニメージュ文庫。刊行当初は人気アニメのノベライズやスピンオフが中心だったが、その後はオリジナル作品も登場。人気作品は、アニメージュを発行する徳間書店自身の手で映像化された。

■展示鑑賞後も楽しめる!
会場内のショップには、展示会限定オリジナルグッズも多数。「風の谷のナウシカ」に登場するテトのぬいぐるみは、構想段階の青いテトを再現したもので、アニメージュの表紙をデザインした限定BOXに入っている。

ショップ近くの壁には、鈴木プロデューサーと富野監督のサイン入りの「風の谷のナウシカ」ポスターも展示されている。

出口近くには、段ボール製の王蟲が鎮座。この王蟲は写真撮影が可能。細かい所まで作り込まれた王蟲は、写真映えすること間違いなしだ。

さらに、会場近くの大阪・梅田の空に、天空の城ラピュタが出現。こちらは「アニメージュとジブリ展」との連動コンテンツ。専用アプリ「XRシティ」をダウンロードし、体験スポットでスマートフォンをかざすと、スポットごとに連動コンテンツが楽しめる。

期間は、2022年1月10日(月・祝)まで。阪急うめだ本店をはじめとした梅田エリアに、4カ所のARスポットが設けられている。

貴重な資料で日本のアニメーションの歴史を振り返る展示は、アニメファンなら必見。手描きのレイアウトやセル画からは、当時のアニメーターたちの息づかいが聞こえてきそうだ。

チケットは日時指定券による事前購入制で、インターネット予約、およびローソン、ミニストップのLoppiにて、各階の1時間前まで発売。前売り券が販売数の上限に達した場合は、当日券の販売はないため、注意が必要。

(C)1984 Studio Ghibli・H
(C)SOTSU・SUNRISE
※「XRシティ」は、株式会社NTTドコモの商標です。

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全日程数量限定。販売数の上限に達していない枠は当日会場にて販売いたします。チケット持参の来場者のみ入場可能となるので、あらかじめ日付指定前売券の購入をおすすめします。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスは予告なく変更となる場合があります。また、軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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