約465億光年の広さと言われている宇宙は、私たちの知らないことで溢れています。ゴールデンウィークの最終日、ちょっとだけ宇宙について知ってみませんか?
誰かに話したくなっちゃうような、サクッと読める惑星の雑学をまとめてみました。
まずは太陽系のご近所さん水星から。
「水の星」と書くものの水が存在しない水星ですが、実はざっくざくのダイヤモンドが眠っている可能性があることが明らかになりました。
自然科学誌『Nature Communications』に発表された研究で、惑星物質科学者ヤンハオ・リン博士とそのチームは、水星特有の条件が地下深くで巨大なダイヤモンド層を形成した可能性を提唱。
水星の表面にはグラファイト(黒鉛)が散らばっていて、かつてこの惑星の地殻が炭素を多く含んだマグマの海の上に浮かんでいた証拠となっています。そして、マグマの海が冷える過程で、より軽い炭素材料が上昇し、より重い炭素が沈んだことで惑星の核付近にダイヤモンドが蓄積されたと考えられています。
その規模は核を覆う厚さ11マイル(約18km)にもなるダイヤモンドの殻なんだとか。
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水星からダイヤモンドがざくざく採掘できるかもしれない説 ゴールドラッシュならぬダイアモンドラッシュ。宇宙広しといえど、太陽系のご近所さん水星にざっくざくのダイヤモンドが眠っている可能性があることが、研究で明らかになりました。自然科学誌『Nature Communications』に発表された研究で、惑星物質科学者ヤンハオ・リン博士とそのチームは、水星特有の条件が地下深くで巨大なダイヤモンド層を形成した可能性を提唱しました。どうして水星にダイヤモンドが https://www.gizmodo.jp/2025/05/mercury-may-be-filled-with-diamonds.htmlお次は木星。
太陽系最大の惑星である木星、その木星の衛星エウロパではこれまで地表面を覆う氷の下に液体の水や、二酸化炭素の存在が明らかになっていましたが、さらに豊富な酸素の存在を突き止めたという研究発表が。
木星探査機Juno(ジュノー)が明かしたのは、木星の周囲の荷電粒子がエウロパの地表面の氷に衝突すると、水素と酸素が生成されているという事実。驚くべきことに、酸素の生成量は24時間ごとに1000トンと推定されています。これは単純計算で100万人が呼吸するのに足る量だということですね。
この酸素が氷の下にあるとされる液体の水にも存在していれば? 生命体の発見への期待はかなり高まりそうです。
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木星の衛星エウロパ、100万人が呼吸できる酸素を生成していると判明 木星の衛星エウロパでは水素と酸素が生成されており、酸素の生成量は100万人の呼吸を可能にする日に1000トンと推定されている。 https://www.gizmodo.jp/2025/03/europa-has-large-amount-of-oxygen-1.html最後は「赤い惑星」、火星。
これまで、火星が赤い理由でもある特殊な酸化鉄は「ヘマタイト」に違いないと結論付けられてきました。しかし、最新の研究結果によるとこの赤色の正体は「フェリハイドライト」かもしれないんだとか。
研究チームは探査機で集めたデータを徹底分析するとともに、地球上で火星のちりを模倣したサンプルを作り、さまざまな条件下で酸化鉄を生成して比較実験を行ないました。その結果、水分を多く含むフェリハイドライトが火星の赤っぽいちりの主な原因である可能性が示唆。
そして、フェリハイドライトは冷たい水が存在する環境で形成されやすく、火星の特性と一致することが確認されました。もしかすると、火星はかつて生命が存在する湿潤な水の惑星だったかもしれません。
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火星の赤が生命の鍵? 赤い理由の定説がひっくり返る可能性 180度方向転換。火星が赤い理由の定説、もしかすると覆っちゃうかもしれません。これまで、火星が赤いのは乾燥した環境で酸化鉄であるヘマタイトが形成された結果だと考えられてきました。しかし、ブラウン大学とベルン大学のチームが発表した研究結果によると、赤色の正体はフェリハイドライトかもしれないそうです。オープンアクセスの研究成果は、科学誌Nature Communicationsに掲載されています。水 https://www.gizmodo.jp/2025/03/mars-is-red.html