AR(拡張現実)アート体験の拠点となるカフェ「Art Cafe 33yoiyoi(さっさよいよい)」(金沢市野町2)が4月13日、金沢・にし茶屋街に期間限定でオープンした。(金沢経済新聞)
ARアート体験の拠点となるカフェ「Art Cafe 33yoiyoi」
ARアート「33yoiyoi」の受付を兼ねたカフェ店内でドリンクを注文後、手渡されるQRコードをスマートフォンで読み込むと、AR体験用のデータがダウンロードされる仕組み。カフェを起点とした茶屋街の約100メートルの体験エリアで、仮想現実の門、ちょうちん、芸妓(げいぎ)に見立てた金魚などのキャラクターが風景と重なったデジタル演出で展開される。従来の「立ち止まって見るAR」と異なり、歩きながら物語が進んでいく「回遊型」が特徴だという。
カフェ店内には物語の世界観を解説するパネルやフォトスポットを設置。フルーツドリンクやクラフトビールを味わいながら作品を追体験できる。澤田雅美店長は「歴史的景観の中にデジタルレイヤーを重ねることで、見慣れた街並みにもう一つの物語が浮かび上がる。散策とカフェの一息を一緒に楽しんでほしい」と話す。「にし茶屋街は『暮らし』と『観光』が共存するエリアなので、ARによって街の新しい表情を引き出し、地元の人にも観光客にも再発見のきっかけを届けたい」とも。
ARアート体験のみの料金は1,100円で、ドリンクを購入すると無料になる。スマートフォンを持っていない人には無料貸し出し(デポジット=1万円)も行う。
営業時間は11時~17時。月曜定休。11月30日まで。