
多くの創作で扱われる、未来予知や未来視、予言といった「未来を事前に知る」というイベント。しかし、創作の中でも、“未来は変えられるもの”だいう意見もあれば、“変えられない”という結果になることもあり、そのどちらも「未来予知」を扱った作品の面白い点と言えるかもしれない。
今回紹介するのもそんな「未来予知」を扱った少し不思議な作品だ。一部ホラーシーンがあるので苦手な方は注意してほしい。
この漫画を描いたのは、Twitter上で漫画を投稿されている誰でもない(@daredemonaidare)さん。その一筋縄ではいかないストーリー展開や、捻られた登場人物、難解なオチからTwitter上にも根強いファンが多く、フォロワー数は10.2万人を突破(11月18日現在)。投稿される作品にも多くのいいね!やコメントが寄せられる今話題の漫画家だ。
公開後、6000件以上のいいねを集めた『私が見たミライ』と題された同作品は、夏の照りつける日差しの下、主人公の「ゆま」と友人の「あやか」が草むしりをしながら話すシーンから始まる。昔話に花を咲かせながら楽し気に作業をする二人だったが、実は「あやか」は草むしりに関する苦い記憶があるようで…?大コマを使ったホラー描写や細部に張り巡らされた伏線など見所が多く、読み直し必至の作品だ。
作品を読んだユーザーから「未来視」や「世界線」、「選択肢」などさまざまな視点からの感想が数多く寄せられ、リプ欄では多くの考察が寄せられている。また、コマを縁取る枠線の違いも指摘するコメントもあったりと、読者からの鋭い指摘が相次いだ。他の人の意見と自分のものを比較してみるのも楽しみの一つだろう。
ホラー風でありながらどこかSF的な空気も纏うこの作品、伏線を考察して自分なりの答えを見つけだしてほしい。
取材協力:誰でもない(新刊7/21発売ダレ♂)(@daredemonaidare)