コロナ禍で外出が難しくなった中、運動不足やストレス解消のために一躍脚光を浴び、関連商品が一時期品薄になるなど注目を浴びている「筋トレ」。運動不足やストレス解消の他にも、基礎代謝が上がって太りにくくなったり、姿勢が改善されたり、睡眠の質が向上したりとその利点は枚挙に暇がない。そんな“筋肉”を使って「除霊」までしてしまう漫画がTwitterで人気を博し、3.3万以上ものいいね(11月13日時点)がつくなど話題をよんでいる。
本作「除霊ビルダー」を公開したのは漫画家のウエダマサヒロさん(@marchin0415)。漫画の受賞暦は5回、秋田書店の第9回「NEXT CHAMPION」奨励賞受賞作でデビューを果たした注目の新人作家だ。
気になる内容は、ボディービルダーの主人公が不動産屋を訪ねるところから物語は始まる。入居に意欲的な主人公、しかし、なぜか渋り気味な不動産屋…。それもその筈、主人公が入居しようとしている部屋は以前自殺者を出した、いわゆる「事故物件」だったのだ…。
個人事業立ち上げの資金を確保するため、反対を押し切って事故物件に住むことにした主人公。しかし、入居してすぐに、首を吊った女性の幽霊を目にすることになる。幽霊の姿に驚愕する主人公、しかし次に彼が言った驚きのセリフとは…？
そこから始まる急展開の連続には目が離せない！「ボディービルダーの怖いものはない！！」と豪語する主人公の頼もしさが圧巻だ。
読んだユーザーからも「どこのジムに行けば続きが読めますか？」「筋肉もストーリーもバリバリ切れてました！」とボディービルダーの主人公にまつわるような称賛の言葉が相次いだ。また、「シリーズ化していくのかな？」「続きみたい」「続編とかあるんですか？」と続きを希望する声も多数寄せられている。
そこで今回、本作を描いたウエダさんに「除霊ビルダー」の気になる今後や、着想のきっかけなどを聞いてみた。
――除霊ビルダーを着想したきっかけを教えてください。
【ウエダマサヒロ】最初から次の読み切りは筋トレものにしようと決めていたのですが、ジムで筋トレしながら構想を練っていたら、たまたまジム内に設置されていたテレビに「事故物件怖い間取り」という映画の予告が流れていて。それがきっかけで着想しました。
――自身の格闘技体験をふまえ、「筋肉は裏切らなかった」エピソードを教えてください。
【ウエダマサヒロ】友人のイラストレーターから、座りすぎで椎間板ヘルニアになってしまったという話を聞ききました。彼曰く、背中の筋肉(脊柱起立筋)が少なく骨だけで上半身を支えてしまっていたからヘルニアになってしまったのだそうです。僕も一日中座りっぱなしは珍しくありませんが、体が痛くなったことは一度もありません。これも高校から8年以上格闘技を続けて体を鍛えていたからなのかなと思いました。
――「除霊ビルダー」の今後に展開につきまして、どんな構想がありますか？
【ウエダマサヒロ】この作品は読み切りとして描いたものなので、これ以降の展開は考えていません。でも反響が多かったので、もし時間に余裕が生まれたら続きを描いてみてもいいかなとは思っています。
実用的な筋トレの方法も書かれていて、面白いだけでなくタメにもなるこの漫画。もし日常生活でストレスを感じたり、「自分て霊感体質かな…」なんて悩んだら、筋トレをすることで改善するかも…？
取材協力：ウエダマサヒロさん(@marchin0415)
