舞台「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役や「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageの爆豪勝己役など、人気作品に多数出演している俳優の小林亮太が都内近郊のグルメバーガー店をナビゲート。食レポはもちろん、ハンバーガー好きの目線で取材したおいしさの秘密をお届けする。
初の店舗取材となる今回は、東京・池袋にある「No.18」を訪問。お店イチオシの「キャラメルベーコンチーズバーガー」(1750円)を紹介する。
■家族に電話するほどの衝撃を受けたハンバーガー
「No.18」は池袋駅から徒歩8分、繁華街から離れた隠れ家的な立地でありながら、平日でも満席になるほどの人気店。ハンバーガーマニアの小林も、もちろん訪れたことがあるという。
「あまりのおいしさに『東京に来たら食べに行こう！』と、店を出てすぐ母に電話したくらい衝撃的でした(笑)」と、初めて食べた時のエピソードを教えてくれた。
「No.18」では、どのバーガーにもタルタルソース、レタス、トマト、パティ、オレンジマスタードが共通して入っている。特にハンドチョップのパティは、「No.18」の人気の理由のひとつといえる。
「肉はアメリカ産のチャックアイロール(肩ロース)ですよね？」とグルメバーガーマニアぶりを発揮する小林に、「さすがですね」とオーナー店長の長谷川敬洋さん。チャックアイロールは、旨みが強いものの、筋が多い部位で丁寧な処理が必要なため、ハンドチョップのパティにいきついたという。
「アメリカ産の肉だからこそのジャンク感があるし、和牛とは違うゴロっとした肉感を味わうことができるんですよね！仕込みにも大変な手間と時間がかかるけど、それがおいしさに繋がっているのが素敵です」と小林の言葉にも熱が入る。
■おいしさのこだわりが詰まったビルド
いろいろなグルメバーガーを食べ歩いている小林から見ても、横から見た時に何が入っているかひと目でわかる「No.18」のビルド(具材の組み立て)は特別美しいという。
折り畳まれたレタスには、見栄えの良さだけでない理由があり、「レタスの層の間に空気が含まれて、食べた時に香りが口の中に広がるんです」と小林が解説する。
小林が気になっていたというのが、ビルドの順番。「グルメバーガー店でパティを一番下においているのは珍しいですよね。この方がパティの旨みを感じやすいのかな、と思ったのですが」と尋ねると、長谷川さんは「そうですね。パティを舌に触れやすい一番下にすることで、旨みをダイレクトに感じられるようにしています」と教えてくれた。
肉汁が多いパティの場合はパンが肉汁を吸ってしまうため、このビルドは向かないが、「No.18」は主に赤身を使ったパティだからこそ、この重ね方が生きるそうだ。
■ゴートチーズをサンドした「キャラメルベーコンチーズバーガー」を実食！
今回実食する「No.18」のイチオシメニューは、山羊のミルクで作られたゴートチーズとベーコンをサンドした、「キャラメルベーコンチーズバーガー」。「名前のとおりキャラメルのような風味があるので、コーヒーを合わせていただくのがおすすめです」と長谷川さん。
ノルウェーなどの北欧で主に食べられている「ゴートチーズ」と長谷川さんの出合いは、ビストロで働いていた十数年前にさかのぼる。初めて食べた時に「このチーズは絶対にハンバーガーに合う！」と思い、ハンバーガー店を開いたらメニューに入れようと温めていたそうだ。
そんな「キャラメルベーコンチーズバーガー」をほおばる小林。その味は？
「チーズなのにキャラメル…？って思ってたけど、濃厚な香りで、ざらっと舌に残るような食感もめちゃめちゃキャラメル感がありますね。でも、本当のキャラメルのように甘さがあるわけじゃなくて…食べたことのない味ですけど、おいしいです！チーズの濃厚さと、さっぱりとしたトマトのバランスも良くて、飽きずに食べられます。それに、『No.18』の特徴のひとつであるオレンジマスタードとの相性もいいですね。このオレンジマスタードは、甘すぎず、マスタードの風味も感じられる絶妙な塩梅です」
さらに、小林が「丁寧に重ねてますね」と注目したのが、ベーコン。「たくさん重なっているところと重なっていないところで、味に抑揚が生まれるんです」と長谷川さんが話すと、小林も納得してうなづいていた。
また、「ちょっと甘さがあって、小麦の香りもちゃんとある感じ」と小林が評したバンズは、都内の多くのグルメバーガー店のバンズをオーダーで受けている「峰屋」のもの。峰屋の定番のバンズをベースに、パティに合わせて何度か試作をして出来上がったという。
■緊急事態宣言中はランチタイムのみの営業。来店前に確認を
なお、コロナ禍のため「No.18」は現在、ランチタイム(11:00〜15:30LO)のみ営業中。「キャラメルベーコンチーズバーガー」はランチメニューには掲載されていないが、オーダーは可能とのこと。
ヘアメイク＝平林輝之
撮影＝小山志麻
文＝大谷和美
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※新型コロナウイルス(COVID－19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
