2020年の福島県のラーメン界は、人気・実力ともに安定した名店の支店の開業ラッシュが続いた。そんな、2号店ならではの新しい試みを紹介！＜※情報はラーメンWalker福島2021より＞
■「横浜家系 龍 郡山桑野店」(郡山市・桑野) / 2020年2月27日オープン
2013年4月に本格的な横浜家系ラーメン店として福島市にオープンした「龍」の2号店。東京にある「横浜家系 侍」で修業を積んだ店主が作る、濃厚な一杯が人気を呼んだ。今回は、県内屈指のラーメン激戦区ともいわれる郡山の地で、こってり味がウリの横浜家系の味わいで挑戦する。
麺は、家系の元祖「吉村家」のDNAを受け継ぐ店でしか使えない、酒井製麺から毎日取り寄せており、味、食感ともにさすがのクオリティ。豚の肩ロースをじっくり煮込んで作るチャーシューは、しっかりとした厚みがありながら驚くほど柔らか。食べ応えと存在感は、まさに必食！
代表の長澤さんは、「初めて食べた横浜家系ラーメンは、濃厚で脂がのっていて衝撃的なくらい旨かった。当時、福島にはそういうラーメンはほとんどなかったので、絶対にこの味を持って帰ろうと決めた」と話す。
＜住所：郡山市桑野3-18-20 営業時間：11:00〜14:50、17:30〜21:00 休み：木曜＞
■「トクちゃんらーめん 須賀川店」(須賀川市・森宿狐石) / 2020年5月19日オープン
郡山市で30年近く地元の人たちに愛されてきた手打ち中華の人気店「手打中華 トクちゃんらーめん」の支店として、2020年5月に開業。基本的なメニューは本店を踏襲しており、懐かしくも新しい中華そばの味を忠実に再現している。
水分がやや多めの麺は、厳しい温度と湿度管理の下で2～3日寝かせ、熟成させてコシを出す。麺棒で軽くつぶすことで微妙な縮れが出るという。厳選した素材を生かすには塩が決め手ということで、稀少な天日干塩の「土佐の塩丸」をすべてのメニューのタレに使用している。
店長の石井さんは、「親方は厳しい人なので、まだまだすべてを自分で仕切るお許しが出ていませんが、親方と須賀川の人たちに納得してもらえる味を目指して、まずは心を込めて一杯ずつ丁寧にラーメンを作っていきたいと思います」と話す。
＜住所：須賀川市森宿狐石127-22 営業時間：11:00〜19:00※スープがなくなり次第終了 休み：火曜＞
■「角田製麺 川東店」(須賀川市・小作田) / 2020年3月29日オープン
かつての家業である「角田製麺」という製麺所の名を冠して、店主(4代目)が玉川村で開いた人気店の支店として、2020年3月末にオープンした。店主の父親(3代目)が店を切り盛りする。
コシの強さを感じるモッチリした麺は、北海道十勝産の小麦ゆめちから7割に、オーストラリア産の小麦3割という配合。毎日手打ちしており、熟成させることでコシの強さを引き出している。どんなスープとも相性抜群だ。
店長の角田さんは、「味噌ラーメン以外にも、エビやホタテ、アサリが入った『海鮮塩ちゃんぽんラーメン』(980円)や、各種つけ麺も用意しています。ぜひ食べに来てください」とアピールする。
＜住所：須賀川市小作田字塚目8-8 営業時間：11:00〜14:30 休み：月曜＞
■「京屋台 中華そば 古都ら 本店」(郡山市・小原田) / 2019年12月9日オープン
京都の屋台ラーメンの味わいをイメージして、店名も「古都」とラーメンの「ら」の組み合わせによって命名。いわゆる京都系濃厚ラーメンではなく、屋台で出されていたような食べやすいラーメンが中心だ。本場・京都から取り寄せる九条ねぎがアクセントになっている。
「ばかねぎラーメン」(1000円)の鶏ガラと豚骨の旨味が引き立つスープは、色の濃さの割にあっさりしていて、ほのかな甘さも。たっぷりの九条ネギがよく絡む。
スタッフの田中さんは、「経営母体が焼肉店ということもあり、冷麺スープのエッセンスをラーメンにも応用しています。独自のアイデアで月替りラーメンなども登場します」と説明してくれた。
＜住所：郡山市小原田2-22-12 営業時間：11:00〜21:00 休み：なし＞
本店に負けず劣らず、こだわりのラーメンがそろう福島県。ここで紹介した店はいずれも「ラーメンWalker福島2021」太鼓判の味。ぜひ本誌を片手に訪れてみて。
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