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コロナで家選びはどう変わった?マンション購入検討中ライターが住まいのプロに聞いてみた

  • 2020年10月23日
  • Walkerplus

日々の生活に直結し、時に人生を左右することもある家選び。新型コロナウイルスの感染拡大により、生活様式や価値観が大きく変化した今、日本の住宅事情はどうなっているのか。これからの時代、住まいはどう選ぶべきなのか。今回、マンション購入検討中ライターが三井不動産レジデンシャル 都市開発事業部の小林さんに話を伺ってみた!
■ぶっちゃけマンションの売れ行き、どうですか?
初めに首都圏マンションの売れ行きについて質問してみると「今年6月から現在に至るまで、前年同月比と比較して堅調に推移しています」との答えが返ってきた。景気状況によってこの先買い控えが起こる可能性はあるものの、現時点では新型コロナウイルスによる影響はそこまで大きく出ていないという。

■「駅チカ」以外にも最重視するポイントに変化が
では、現在どのような住まいが求められているのだろうか。

小林さんによると、以前は利便性を最も重視する人が多い傾向にあったが、テレワークが急速に普及したことにより、最近は変化が生じているという。駅から少し遠いが広めのマンション、郊外の戸建てといった物件の需要が高まっているそうだ。

「コロナ以前は『狭くてもいいから駅前が良い』という方が非常に多かったように思いますが、最近は『利便性も重要だけれど、もうちょっと広い部屋もほしい』というように変わってきている印象があります」。

だが、利便性の良いマンションも依然として人気が高く、小林さんは「選択肢が増えたということではないでしょうか」と分析する。

■多様化するニーズに応える新時代のマンション
三井不動産レジデンシャルが手がける都心のマンションといえば、勝どき駅直結の「パークタワー勝どきミッド/サウス」が話題だ。

同マンションは2023年の完成を目指しており、今年9月から事前案内会を開始。すでに大きな反響を呼んでおり、11月初旬まで内見予約が埋まっている状況だという。総戸数は2786戸。同社における過去最大級のプロジェクトだそうだ。

「一言で言えば、店舗、オフィス、住宅という3つの役割を持った建物になります」と小林さん。「ニューノーマル時代の暮らしの多様性」に応えるさまざまな商品プランが展開されており、共用部には個室ブースや会議室を備えたコワーキングスペースが設置されているほか、自然を感じられる外構エリアにもWi-Fi 環境が整備され、さまざまな場所で仕事ができる。

さらには、ひとりでリラックスした時間を過ごせるプライベートサロンや、個室タイプのフィットネススタジオも完備。専用部においては「書斎部屋プラン」が設定されている。

「ウィズコロナ時代に適したマンションですか?とよく言われますが、プロジェクト自体は10年前から存在していました。というもの、以前より我々は自宅と勤務先の距離が近いことを意味する『職住近接』というテーマに取り組んでおり、自宅で仕事をするための環境づくりも積極的に行ってきました。コロナによって今後目指していく生活様式が明確になり、我々が目指してきた方向性とやっと一致したという実感があります」と小林さんは話す。

■「部屋数は多い方がいい」とは必ずしも限らない!?
もう1つ、テレワークの普及による変化として挙げられるのが、部屋数の需要だ。「これが継続的なものになるかはわかりませんが、今は広さより部屋数が欲しいという方が増えています」と小林さん。

リモートワークをする上でしばしば問題になる、家族がいる空間での仕事のビデオ通話や電話など。「もう1つ部屋があれば…」と思った経験がある人も少なくないのではないだろうか。しかし、小林さんいわく「家の過ごし方の実態を確認すると、圧倒的にリビングでお過ごしになられる時間が多いんです」とのこと。

リモートワークに便利だからと安易に部屋数を求めるのではなく、実際の生活をイメージして住まいを選ぶことが重要と言えそうだ。

■細かい物件情報もホームページで閲覧可能に
また、新型コロナウイルスの感染拡大は、これまで当たり前とされてきた対人接客にも、大きな影響を与えた。しかし、どんなにオンライン上でのコミュニケーションが普及しても、住まい探しにおいては、現地に足を運ぶということが外せない。

「コロナ禍の影響で対面での接客が難しい側面はあるのですが、家を購入していただくとなると、金額も非常に張るものですし、いろいろとご相談させていただかなくてはなりません。対人接客は重要だと考えています」と小林さん。

だがその一方で、「WEBで接客できる環境づくりはどの営業現場でも行っていますし、物件の細かい情報もなるべくホームページに掲載するようにして、来場前にしっかりご検討いただけるように努力しております」とも話す。物件を知り、検討する方法も多様化しているのだ。

最後に小林さんは今後の見通しについて「多様化する働き方に対してどんな住まいを提供できるかがポイントになってくると思います。とはいえ、以前と変わらず『居心地の良いスペースをどう提供するのか』という大前提は変わりありません。一時的なニーズではなく、もっと大きな潮流を読み取り、住まいづくりをしていきたいと考えています」と語ってくれた。

オフィスに縛られない働き方は、今後さらに普及していくと思われる。これからの時代は今まで以上に視野を広げ、さまざまな選択肢を検討することが、納得いく家選びの近道になってくるのかもしれない。

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