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【コロナ対策情報付き】奈良国立博物館の楽しみ方ガイド!仏教美術の魅力を満喫しよう

  • 2020年11月3日
  • Walkerplus

奈良国立博物館の見どころからグルメ、お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

奈良公園の一角にある、奈良国立博物館。東大寺や興福寺、春日大社なども隣接している、奈良観光にぴったりのスポットだ。日本では、東京国立博物館に次いで2番目に古い国立の博物館であり、館内には仏教彫刻や絵画など、仏教美術の名品がズラリと並ぶ。なかでも有名なのが、常時100体近く展示されている仏像の数々。そんな奈良国立博物館の魅力を紹介していこう。

■【見どころ1】常設展で100体以上の展示物をじっくり鑑賞!
奈良国立博物館の最大の特徴は、展示物の圧倒的な数。しかも、「なら仏像館」には貴重な展示物が常設され、いつでもじっくりと観賞できるのがポイントだ。「飛鳥時代から奈良時代にかけて日本で作られたものを中心に、数多くの所蔵品があるので、年に4回程度、展示物の入れ替えを行っています。どんな作品が見られるかは、当館公式サイトの『今日見られる国宝』をご確認ください」とスタッフが教えてくれた。

展示物は、国宝である千手観音像や誕生仏像のほか、絵画や工芸品などで、ジャンルごとに見やすくまとめられている。大型の展示物はガラスケースに入っていないため、その質感などを感じながら、周囲をぐるりと鑑賞できるのも特徴のひとつ。展示物について深く知りたい人は、1日2回行われる解説ツアーに参加しよう。先着順で定員があるので、興味がある人は早めの申し込みがおすすめ。

■【見どころ2】国の重要文化財に指定されている近代建築の傑作
1894年に竣工された「なら仏像館」は、近代建築の傑作のひとつとして国の重要文化財に指定されたもの。設計者は、東京・赤坂の迎賓館や京都国立博物館、東京国立博物館などを手掛けた、明治を代表する建築家・片山東熊。スタッフは、「フレンチルネサンス高揚期の様式をとった建築で、1969年に重要文化財に指定されました。特に、玄関まわりの装飾は意匠に優れており、明治中期の欧風建築として代表的なものです」と説明してくれた。

また、特別展が開催されるスペースとして活用されている「西新館」(1972年竣工)と「東新館」(1997年竣工)の建築も有名。

こちらは、皇居の新宮殿の建築に関わった昭和の名建築家・吉村順三が設計を担当。奈良公園と調和する軒の低い外観は、正倉院を思わせるデザインだ。

■【見どころ3】知識欲を満たす仏教美術資料研究センター
思わず目を奪われる仏教美術を堪能したあとは、その歴史や背景についてじっくり学んでみるのもいいだろう。施設内にある仏教美術資料研究センターには、その名のとおり、仏教美術に関する膨大な資料が所蔵されている。スタッフは、「もともとは1902年に竣工され、県下の殖産興業と物産の展示販売を行う施設として利用されてきました。その後、1989年に、仏教美術に関する知識を広く学んでもらうため、仏教美術資料研究センターとしてオープンしました。図書は約8万2790冊、雑誌は約3000タイトル、展覧会カタログは約1万6450冊、写真は約19万枚をそろえ、蔵書検索システムを使って閲覧することができます」と話す。

センターの利用は、国民の祝日・休日を除く水曜日・金曜日のみで、時間は9時30分から16時30分まで。同時利用は2名に制限されており、利用前日の15時までに予約が必要。また、複写は1枚35円(税込)から利用できる。

■【お土産】ミュージアムショップには仏像に関連した限定グッズが
なら仏像館から西新館・東新館へとつながる地下回廊にあるのが、ミュージアムショップ。仏像や仏教に関する書籍・雑誌だけではなく、仏像に関する限定グッズも多数販売されている。

なかでも人気を集めているのが「元気が出る仏像」グッズ。柔らかいタッチで描かれた、どこかとぼけた表情の仏像が何ともほほえましく、自然と元気が出てくるようなアイテムだ。

■【グルメ】ふわふわパンケーキで、ほっと一息
ひとしきり仏教美術を楽しんだあとは、館内のカフェ「葉風泰夢(ハーフタイム)」でランチがおすすめ。「オムライス」(税込1200円)や「地中海野菜入りトマトソースの生パスタ」(税込1200円)といった定番メニューのほか、各展示内容に合わせた定食なども登場する。

特に人気なのがパンケーキ。米粉が入ったモチモチ食感の生地に、口どけがよく、あっさりとした味わいの生クリームがたっぷりとのっている。また、お土産にぴったりな、しっとり生地が評判の「校倉クーヘン」(税込1200円)もイチ押しだ。

■【イベント】約9000件の宝物が伝わる正倉院から60件ほどを厳選した展覧会
2020年10月24日(土)から11月9日(月)までの期間には、毎年20万人以上が訪れる人気の特別展「第72回 正倉院展」が開催。薬物、武器・武具、花氈(かせん/美しい紋様入りの織物)、帯、刀子などが出陳され、正倉院宝物の多彩な世界を堪能できる。今回は、毛氈(もうせん)、刺繡、纐纈(こうけち)染めなどの染織技法、珠玉飾り、螺鈿(らでん/漆器や帯の装飾技法)、平脱(へいだつ/漆器の装飾技法)、撥鏤(ばちる/象牙の堀り細工)といった、さまざまな工芸技法を用いた宝物を鑑賞できると注目を集めている。

開館時間は9時から18時まで(金曜・土日・祝日は20時まで)で、入館は閉館の各60分前まで。料金は通常券(一般)2000円、通常券(中・高・大)1500円、キャンパスメンバーズ券教職員1900円、キャンパスメンバーズ券学生が400円。観覧には前売日時指定券が必要で、当日券の販売はなし。前売日時指定券の発行の際には、各種手数料が必要となる場合がある。※すべて税込み

■【攻略法】旅の思い出を記念に残すなら、青銅器館へ!
こちらの博物館では、原則、写真や動画の撮影は禁止。唯一、中国古代青銅器が約380点以上も展示されている「青銅器館」のみ撮影が可能だ。
※動画撮影、自撮り棒の使用、フラッシュ、展示物と人が一緒に写る記念撮影、そのほか、他の来館者の迷惑になる行為は禁止。

「なら仏像館と渡り廊下でつながったこちらでは、中国の商、殷、漢の時代までの希少な青銅器や楽器をはじめ、武器、農工具、文具類などを多彩に展示しています。中国古代史の歴史をじっくりと鑑賞できますよ」とスタッフが紹介してくれた。

■【周辺施設】奈良市内を一望できる、奈良県庁舎屋上広場
奈良国立博物館から徒歩10分以内のところにあるのが、奈良県庁舎屋上広場。奈良盆地の眺めを一望できるスポットで、特に東側と南側に広がる景観は圧巻のひと言。奈良公園の東大寺大仏殿、若草山、興福寺五重塔がそびえたつ姿を見ることができる。

料金は無料。8時30分から17時30分まで利用できるため、寒くなる時期にはオレンジに輝く夕日が沈む瞬間を見られると評判だ。※現在は土日・祝日は利用不可

■【アクセス】近鉄奈良駅から徒歩15分!観光しながら訪れよう
奈良国立博物館までは、電車でのアクセスがおすすめだ。近鉄奈良駅からは徒歩15分、JR奈良駅からは徒歩20分かかるが、道のりの途中には、観光名所の猿沢池や興福寺の五重塔、お土産店など見どころが豊富。観光・散策を楽しみながら向かうことができる。

車の場合は、第二阪奈道路・宝来ICから国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。または、第二阪奈道路・天理ICから国道169号線を北へ約15分。専用の駐車場がないため、周辺の有料駐車場を利用しよう。

■【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・入館前の検温、入館時の健康状態等の確認を実施しています。37.5度以上の発熱が認められた場合には、当日の入場をお断りします。
・来館者にはマスク着用をお願いし、手洗いや手指のアルコール消毒を推奨しています。
・展示室内での会話の制限と、適切な対人距離確保の呼びかけを行っています。
・混雑時には入場制限を行っています。
・館内の消毒、清掃、換気を徹底しています。
・接遇スタッフの検温、マスク着用、手洗い、手指のアルコール消毒を徹底しています。
・休憩スペースの削減や、レストランにおける座席数の削減を行っています。

取材・文=橋本未来

<施設情報>
住所:奈良県奈良市登大路町50
アクセス:【電車】近鉄奈良駅から徒歩15分、JR・近鉄奈良駅からバスで氷室神社・国立博物館下車すぐ、またはJR奈良駅から徒歩20分 【車】西名阪自動車道天理ICから約20分、第二阪奈道路天理ICから約15分
営業時間:9:30〜17:00(最終入館16:30)
定休日:月曜(祝日の場合翌日)、12月28日〜31日、1月1日、臨時休館あり
駐車場:なし
料金:名品展 一般700円、大学生350円、18歳未満及び70歳以上無料(要証明書提示) ※すべて税込み ※特別展は別途定める

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※最新の開館状況などについては事前に公式サイトをご確認ください。

※2020年10月時点の情報です。

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