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指先サイズの切子グラスに「神がかっている」の大反響!作家のこだわり満載のミニチュア作品

  • 2020年7月22日
  • Walkerplus

近年、大人のコレクターズアイテムとして人気を集めているミニチュア。今回は、SNS上で「神がかってる」と話題のミニチュア作家・八戸めぐみさんにインタビュー。職人技で生み出している「繊細すぎるミニチュア切子グラス」作りへのこだわりを聞いた。

■ミニチュア制作のきっかけは陶芸教室

ーーミニチュア制作を始めたきっかけを教えてください。

【八戸めぐみ】15年前、陶芸教室で働いていたときに、余った粘土で小さい急須を作ったのがミニチュア制作を始めたきっかけです。思いのほか好評で、小さいものが好きな人がこんなにいるんだと驚きましたね。

ーー作り始めた当初から反響があったんですね。

【八戸めぐみ】そうですね。自分の作ったものを喜んでもらえたり、小ささに驚かれたりが楽しくて、どんどんミニチュア作りにはまっていきました。

ーー切子グラスのミニチュアってかなり珍しい印象ですが、なぜ切子グラスを題材にしているのでしょう。

【八戸めぐみ】2年前に札幌でミニチュア作品の展示をするときに、もっと目を引くようなものを作りたいと思いついたのがきっかけです。


もともとはミニチュアサイズの雑貨やフラワーアレンジなどを作っていました。当時調べた限りでは、ミニチュアで切子グラスを作っている人がいなかったというのも決め手になりましたね。

ーーこれまでもっとも反響があったのはどの作品ですか?

【八戸めぐみ】最近だと5個セットで作ったグラスの反響が大きかったですね。同じ形と大きさに削り出すのが難しかったですが、その分好評だったのでうれしかったです。

■「すべての工程で気が抜けない」アクリル棒を使っての制作

ーーミニチュア切子はどのように作っているんですか?

【八戸めぐみ】ただのアクリル棒からグラスの形を削り出して、着色、乾燥させてやっと模様を彫刻するという流れになります。

ーー制作する中で特に難しいと感じるのはどんなポイントですか?

【八戸めぐみ】どの作業も気を抜けないところです。各工程一つひとつが何時間もかかるので、最後の彫刻で失敗してしまうとそれまでの数時間がムダになってしまいますから。

ーーこれまで制作した中で、お気に入りの作品はどれでしょう?

【八戸めぐみ】お気に入りは蓋つきのキャンディポットです。今まで何個か作りましたが、中でも水色に着色したものがキレイに色が出たのでお気に入りです。

ーー作品を発信する際に、こだわっている点があれば教えてください。

【八戸めぐみ】写真を通してみたときに本物に見えるかどうかにこだわって制作しています。肉眼では大丈夫だと思っても、写真を見たときにボツにすることもよくあるんです。

ーー写真撮影をするときは、どのような点にこだわっていますか?

【八戸めぐみ】下に敷くものや照明は試行錯誤しています。肉眼で見たときのときめきを写真で感じてもらいたいですね。

■ミニチュアの魅力は「いかにリアルに小さくするか、という挑戦」

ーー八戸さんにとって、ミニチュアの魅力とはなんですか?

【八戸めぐみ】ミニチュア制作は、何を作りたいかを考えたときに、同時に「何を使って?」「どうやって?」も考えなければならないところがおもしろいです。本物と同じ素材で作ればリアリティのあるミニチュア作品になるとは限りません。いかに「リアルに小さくするか」というのが挑戦しがいがあります。

ーー今後の目標、これからの活動予定などを教えてください。

【八戸めぐみ】今年、出展予定だったイベントは残念ながら中止になってしまったので、SNS上でたくさんの作品を発表していきたいです。また、家にいる子供たちに向けたミニチュアの作り方の動画も、ちょっとずつ配信していきます。

ーー最後にミニチュア制作に興味のある読者に一言お願いします!

【八戸めぐみ】ミニチュア制作は、小さなスペースに自分の世界を作りだせます。例えば、行ってみたかった場所や今は行けないお気に入りのお店を再現するのも楽しいですよ。それをカメラで撮影すれば、家に居ながらにして旅行写真が撮れちゃいますしね。また安心してお出かけできる日がくるまでは、そういう楽しみ方をしてみるのもおすすめです。


取材・文=於ありさ

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