美や健康のために、新しい習慣を始めようと思う方も多いかもしれません。しかし、実は良くない習慣をやめることにも目を向けることが大切です。
ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が老け見え対策のためにやめた5つの習慣をご紹介します。
白米はエネルギー源となります。薬膳の世界ではこのエネルギーを「気(き)」といいますが、気は肌のツヤや弾力の源です。そのため、気が少なくなると肌のハリやツヤが失われ老け見えにつながってしまいます。
その気を補うのが「白米」です。気は歳を重ねると失われやすいため、つやプラ世代の方こそ白米を食べていただきたいです。
目安としては、朝と昼にお茶椀1杯(200g)です。夜に糖質をとりすぎるとエイジングケアと関わりのある「腎(じん)」という臓腑に負担をかけてしまう場合があるので、夜は控えめでOKです。
筆者も朝と昼だけ食べて、夜はおかずだけを食べるようにしています。
「3食きっちり食べて栄養をつけなければならない」と筆者は思い込んでいて、空腹でない時も無理に食べる時もありました。
しかし、食べたくない時に無理に食べることは胃腸が弱まることにつながります。胃腸が弱まると肌のたるみにつながってしまいますので、無理に食べる必要はありません。
本当は、朝・昼は食事をとることが理想的です。ですが、朝に食べられない場合は夜に食べ過ぎている可能性が高いので、夕飯を控えめにするといいでしょう。
薬膳を学ぶ前の筆者は、0時以降に寝ることがあたりまえの生活でした。しかし、睡眠はエイジングケアに必要な「血(けつ)」を作る時間帯であり、血が減るとくすみやクマの原因につながってしまうのです。
筆者はその知識を知ってからは0時以降に寝ることをやめ、夜やることを朝にシフトしました。23時~1時に血は作られますので、この時間に就寝するように夜の時間を過ごすことが老化をゆるめるキーワードです。
薬膳の世界では、冷たいものを食べることは美容面や健康面においてNGだと考えます。なぜなら、胃腸系システムである「脾(ひ)」という臓腑が弱ってしまう場合があるからです。
脾は肌のハリや弾力に関わりのある「気」という物質をつくりだす製造工場ですが、この脾は冷やされることで働きが弱まります。脾が弱ることで気が減ると、肌がたるみ老け見えにつながってしまうというメカニズム。
筆者は外食以外で生野菜をとることはなく、普段は味噌汁、スープ、ホットサラダといったように加熱していただくことを意識しています。
筆者は以前、腸活のために毎日のようにヨーグルトを食べていました。しかし、ヨーグルトのような冷たくて粘り気のあるものは脾を弱らせてしまう原因のひとつと中医学では考えます。
脾の弱りは老け見えにつながりますから、冷たいものをいかに食べないかということが大切です。ヨーグルトを食べるなら、常温やホットヨーグルトがおすすめです。
ヨーグルトは、身体が冷えやすい人や梅雨時期には特にさけた方がいい食材です。逆に、乾燥している時には向いているので、筆者は夏と秋に食べるようにしています。
筆者は、ご紹介した5つの習慣をやめるようになってから、昔より若くなったといわれることが多くなりました。普段の生活の積み重ねは、良くも悪くも見た目に影響が出やすいものです。思い当たる習慣をひとつずつ減らして老け見え対策をしましょう。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)
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