サイト内
ウェブ

紅葉シーズンスタート!登山前に知っておきたい秋山における4つのリスク

  • 2023年10月3日
  • tenki.jp

いよいよ紅葉シーズンが始まり、これから毎週のように登山計画を立てている人もいるのではないでしょうか。登山経験が少ない人ほど、登ってみたい山がいくつもあって、登山の予定を立てているだけで楽しくなってきますよね。

ただ、秋の山は他のシーズンとは違ったリスクがあり、きちんと頭に入れておかないと登山中にトラブルが起きたときに対応できずに大変なことになりかねません。そこでここでは、秋山登山に潜んでいる4つのリスクについて詳しく解説していきます。

落ち葉の坂道は想像以上に滑る

フカフカした落ち葉を踏みしめて歩く。秋山登山の醍醐味のひとつですが、気をつけなくてはいけないのが落ち葉の積もった坂道です。どれだけ滑りにくい登山靴を履いていても、落ち葉そのものが滑ってしまうので、転倒してケガをする可能性があります。

さらに落ち葉が積もっていると路面の状態が見えないので、足を置こうとした場所が木の根っこや岩などにより傾いていて、足をひねってしまうことも考えられます。落ち葉を踏みながら歩くと楽しいので、ついつい落ち葉のあるルートを選びたくなりますが、そのようなリスクがあることを頭に入れておいてください。

下り坂も登り坂もできるだけ落ち葉のない部分を歩き、どうしても落ち葉の上に足を置くときには、最初から足が滑ることをイメージしておきましょう。また、ストックを持って歩くのも転倒防止になります。いずれにしても落ち葉の道は、いつも以上に気をつけて歩きましょう。

落ち葉は滑りやすく路面が見えないので意外と危険です
落ち葉は滑りやすく路面が見えないので意外と危険です


秋の山はクマやスズメバチなどが活発になる

秋の山で気をつけなくてはいけないのが、野生動物や害虫などが活発に動き回っているという点です。クマに遭遇する可能性はかなり低いものの、冬眠前に食料を求めて広範囲に移動しているので、思わぬところで遭遇することもあります。

まだクマが遠くにいる場合には、できるだけ物音を立てずに立ち去り、クマに気づかれても静かにしてクマが去っていくのを待ちましょう。逃げると追ってくる習性があるので、不用意に逃げ出さないようにしてください。

秋の山で遭遇する可能性が高いのがスズメバチで、登山ルート近くに巣がある場合にはかなり危険です。とはいえ、どこに巣があるのかわからないケースがほとんどですので、まずは対策として、できるだけ色の薄い衣類を選ぶようにしてください。

一般的にNGだとされているのが「黒」ですので、髪の毛のある頭部も狙われます。この対策としては登山帽を着用しておくことが重要です。ただ薄い色なら絶対に安全というわけではありません。登山中に危険を感じたら引き返してください。

秋の山は動物や昆虫の活動が活発になるので注意が必要
秋の山は動物や昆虫の活動が活発になるので注意が必要

隠れ脱水が起きやすい

秋の山は涼しくて登りやすいといった特徴がありますが、登山は活動そのものが汗をかきやすく、秋でも脱水症になる可能性があります。ただ夏の登山のように汗が流れ落ちてくるわけではないので、本人も気づくことなく「隠れ脱水」になっていることが多々あります。

それを回避するためには、登山前に500ml程度のスポーツドリンクを飲み、登山中は30分に1回のペースでコップ1杯分の水分(200ml)を補給してください。喉が渇いていなくても、ルーティーンとして飲むことが重要になります。

登山中に集中して歩いていると、ついつい給水を忘れてしまいがちですが、汗によりちょっとずつ体内の水分は減っており、気がついたときには取り返しがつかない状態になります。そうならないようにこまめな給水で体内の水分を維持しましょう。

予想以上に気温が高く、手持ちの水分が不足しそうになったら、山頂を目指すのを諦めて下山することも大切です。

秋の登山は思った以上に汗をかきます
秋の登山は思った以上に汗をかきます

天気が変わりやすく寒暖の差が大きい

山は天気が変わりやすいと言われていますが、秋は他の季節よりも天気が変わりやすく、しかも寒暖差が大きいため、しっかりとした対策が必要になります。どんな低山であっても、雨具と防寒具だけは忘れないでください。

もちろん天気予報も必ずチェックしておき、予報が悪い場合には延期するなど予定を変更するのがおすすめです。雨でも登山をしたいという場合や、登山中に想定外の雨が降り出したという場合には、雨具だけでなく保温性の高いインナーを着込むのがおすすめ。

また、秋山を登るときには天気の急変に備えて、防水性の高い登山靴を履いておくと安心です。いくら雨具で雨や風をしのいだとしても、足元が濡れてしまうことで思うように動けなくなることもあります。それを防ぐためにも、防水性を備えた登山靴を選びましょう。

無理をしないということも重要です。足場が悪くて計画どおりに進めていないことも想定して、きちんと事前にエスケープルートを確認しておきましょう。エスケープルートのない登山コースであれば、潔く途中で引き返してきましょう。

秋の天気は変わりやすいので対策が必要
秋の天気は変わりやすいので対策が必要

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
tenki.jp