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貧乏写真家夫婦の築100年超え古民家暮らし(2023年 夏の庭 編)

  • 2023年8月21日
  • tenki.jp

DIYした古民家でシンプルに暮らす

コロナ禍で働き方や暮らし方を見直す人が増える中、夫婦で築100年超えの古民家を購入。DIY・半能半Xをしながら暮らしています。購入当初、屋根はボロボロ、雨漏りドバドバ。最初の1年は家の中でテントを張って暮らしました。地方移住にあこがれを抱く人も多いと思うのですが、大変なことも多いのが現実です。今回は、2023年夏の古民家の暮らしぶりをお伝えします。

※ 半農半X:生活の半分を農業、もう半分を別の仕事をする暮らし方や生き方のこと。

果樹を育てて田舎の古民家暮らしを楽しむ

2020年8月に築100年超えの古民家を購入しそろそろ3年。ようやくDIYによるリノベーションも落ち着き、家庭菜園をはじめました。当初は夏野菜を中心に育てていたのですが、イマイチ楽しくない。そこで友人にすすめられてはじめたのが「果樹栽培」。現在は

・ビワ
・ブルーベリー
・モモ
・イチジク
・ブドウ
・ナシ
・キウイ

など庭を開墾して地植えをしたり、鉢植えで150鉢以上の果樹を育てています。とはいえ、2年目・3年目の果樹なので決して実りは多くありません。虫に食われたり、病気になったり、形はぶかっこうだったり。それでも毎日季節のフルーツが食べられる生活はそれだけで楽しいものです。品種の剪定のコツは

・その土地の気候・気象特性に合ったものを選ぶ
(暑さや寒さに弱いものを選ぶと枯れてしまう)
・その土地の土質に合ったものを選ぶ
(水捌けやpHなど改善が必要な場合もある)
・少量多品種からはじめて自分が楽しいものを選ぶ
(楽しくないと続かない)

農業で食べていきたい場合は話がまた変わってきますが、このあたりを意識すると楽しい田舎暮らしになるのでおすすめです。


季節ならではの完熟の果物が食べられるという特権

スーパーで果物を買うと「金額が高い割に美味しくない」ということもめずらしくありません。輸送にかかる時間や店頭に流通した後の時間を考えると

・腐らないように早めに収穫する
・完熟しない状態で売られる

ことが多いため。結果として「一番美味しい完熟状態で食べられない」ということもしばしば。一方、自分でフルーツを栽培する場合は、栽培の手間や難しさがありますが、樹上で完熟した本当に美味しい状態のフルーツを食べられます。

例えばイチジクを例に出すと、完熟したイチジクは足が早く、収穫後数日でカビが生えたり腐りはじめたりします。自分で育てて樹上で完熟したイチジクは、ツヤが美しく甘味も濃厚な天然なジャムのよう。

お金を出せばプロがつくった美しいフルーツは簡単に手に入ります。それでも自分の手で育てた完熟フルーツは、たとえ姿形が悪いブサイクな状態でも、幸福度の高い暮らしや体験を提供してくれるでおすすめです。

日々の暮らしに彩りを添えるコツ

田舎暮らしや古民家リノベが好きな人・憧れがある人は、ぜひ果樹を育ててみてください。田舎に住んで広いスペースがなくても、鉢植えが置ける少しの広さがあれば大丈夫。個人的におすすめなものは

・イチジク
・ブルーベリー

この2種類です。なぜおすすめか?それは他のフルーツと比べると

・害虫による被害が少ない
・病気による被害も少ない
・鉢植えでも育ちある程度放置でも大丈夫

など初心者でも失敗しにくいから。品種にもよりますが、ブルーベリーとイチジクを植えておくと6月〜9月頃に楽しむことができます。もちろん、田舎暮らしや古民家暮らしでスペースが多くある人は、いくつも品種を集めてみるとより楽しく暮らせるかもしれません。

田舎暮らしや古民家暮らしに向いている人・向いていない人

ここまで、プラスのポジティブな部分を書いてきましたが、マイナスでネガティブな部分も少し解説しておきます。正直なところ苦労や失敗の方が多いのが現実です。断熱材の入っていない土壁・木造の家は夏暑く冬寒いですし、ムカデやクモなどの虫も隙間から進入してきます。田舎暮らしや古民家暮らしに向いている人・向いていない人をまとめると以下のようになります。

向いている人
・虫が平気な人
・お金を多く使わない人
・不便を楽しめる人
・自然が好きな人

向いていない人
・虫が苦手な人
・お金を多く使う人
・不便が我慢できない人
・そこまで自然が好きではない人

田舎暮らしや古民家暮らしに憧れはあるけれど、虫が苦手で不便な場所はちょっと・・・という方は、室内やベランダでフルーツや野菜を育てて少しだけ田舎暮らしを体験するくらいが良いかもしれません。

夏の後半戦も熱中症に注意

お盆を過ぎ季節は夏の後半戦へ進みます。全国的に最高気温が35℃を超える猛暑日が続くこともありますので、熱中症には十分に注意してください。

・水分と塩分をこまめに摂取する
・疲れる前に休む
・冷房を使う

など屋外・屋内問わず自分の体調と相談しながら行動することが大切です。古民家や田舎暮らしで庭作業をされるかたは、

・朝夕の涼しい時間帯に作業する
・水筒やペットボトルに水分を用意する
・ツバの大きな帽子を被り日射を防ぐ

など熱や日差しで疲労しないように気をつけてください。もし万が一熱中症になってしまった場合は、

・涼しい場所に避難して服を緩め体を冷やす
・水分や塩分を摂取する
・よくならない場合は医療機関を受診する

など速やかに対策を取ってください。意識が朦朧とするなど危険な場合は躊躇せずに救急車を呼ぶことも大切です。

ブドウも紫色になってきました
ブドウも紫色になってきました

台風・短時間強雨にも警戒

これから10月頃にかけて、台風や短時間強雨による局地的な大雨が発生する場合があります。楽しい夏のシーズンですが、川や海遊びなどで悲しい事故もあるのもまた事実。

・台風の接近や短時間強雨が予想される場合は屋内にとどまる
・台風や短時間強雨により急な大雨に見舞われた場合は屋内に避難する
・家族や友人知人にも声かけをする
・屋外の鉢植えや荷物などは屋内に避難するか飛ばないように固定しておく

など、最新の気象情報をみながら怪我や事故のない楽しい夏をお過ごしください。お出かけ前には、tenki.jpで以下のような項目をチェックするのがおすすめです。

2週間前〜数日前ごろ
・低気圧や前線、台風の影響がありそうか
・雨が降りそうかどうか

数日雨〜1日前ごろ
・どの時間帯に雨が降りそうか
・どのくらいの量の雨が降りそうか

1日前〜直前ごろ(レーダー画像を見るのがおすすめ)
・強い雨雲がかかりそうか
・雨のやみ間はあるか

特に日本の南に台風が存在し、前線に向かって暖かく湿った空気を送り込むような時は、短時間に雨雲が発達する場合があります。河川などの上流で大雨が降った場合には、土砂災害や河川の増水・氾濫の危険もあるため、十分に安全に配慮し無理をせずに命を大事に行動してください。

みなさんの楽しい夏の一助になれば幸いです。

※画像は2023年8月15日12時のレーダ画像です。最新の情報をご確認ください。
※画像は2023年8月15日12時のレーダ画像です。最新の情報をご確認ください。

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