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関東大震災から100年 現代でも大規模火災は発生 地震・二次災害への備えを

  • 2023年9月1日
  • tenki.jp

きょう9月1日で、関東大震災の発生から100年となりました。東京では火災で多数の犠牲がありましたが、現在でも大規模火災は発生する可能性があります。いま一度、地震や二次災害への備えを進めておきましょう。

関東大震災 東京では火災で多数の犠牲 当時の気象条件は

1923年9月1日に発生した関東大震災では、大きな揺れが関東地方を襲いました。多数の家屋が倒壊し、火災が発生。沿岸部では津波が押し寄せ、一連の災害により、死者・行方不明者は、10万5000人余りにのぼりました。

このうち、東京では、火災によって多数の犠牲者が出たことが明らかになっています。大規模な火災となった原因の一つが「強い風」です。震災の発生した9月1日は、台風が日本海、東北付近を進んでいて、関東では10m/s前後の南風が吹いていました。
火は強風により飛び火し、延焼範囲が広がりました。また、火災旋風が発生し、現在の東京都墨田区にあった被服廠跡では約3万8000人もの人が亡くなり、甚大な被害となりました。

大規模火災は現代にも

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地震による大規模火災は、1995年の阪神・淡路大震災の際にも発生しました。発災直後は電気・ガスなどによる火災が多かった一方、停電復旧後は、電気が通電したことによる火災が多く発生しました。

また、地震を原因とするものではありませんが、2016年12月22日には新潟県糸魚川市の市街地で大規模な火災が発生しました。この火災では、1か所の火元から出火し、強風により飛び火し、広範囲にわたり家屋が焼けました。
当時は日本海側を低気圧が発達しながら進んでいて、糸魚川市では強い南風が吹いていました。12月22日は最大風速14.2m/s、最大瞬間風速24.2m/sを観測しました。

火災を防ぐために

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地震の揺れから身の安全を確保し、揺れが収まった後、火を使用していた場合は、火を消してください。万が一に備えてガスの元栓も締めるようにしましょう。
ストーブなどの暖房器具が火災の原因になることがあります。電源を落とし、コンセントやガスの元栓から抜いておきましょう。
また、避難中の予期せぬ火災を防ぐため、ブレーカーは切っておきましょう。

地震に伴う二次災害は火災だけではありません。家や職場の近くに山や崖がある場合は、地震の影響で地盤が緩み、土砂災害を引き起こす可能性があります。急斜面とは反対側に移動し、不安な場合は避難を検討してください。

地震への備えを万全に

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地震に備えて、自宅や職場付近のハザードマップを確認して、土砂災害や液状化現象の危険性の高い場所を確認しておきましょう。
家族との連絡の方法や、避難場所を予め話し合っておくことも大切です。また、災害伝言ダイヤルの使い方を確認しておくことも万が一のときに役立ちます。

さらに、非常用グッズをリュックにまとめておきましょう。非常用グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認してください。
情報をいつでも入手できるように、電池式のラジオを用意しておきましょう。地震による停電や通信回線が集中しても、いち早く正しい情報を入手できるようにしておくことが大切です。緊急警報放送に対応しているラジオは、緊急時に自動的に電源が入るようになっています。

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