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【夏山天気】台風7号の前に寒気が接近 雷雨に注意 台風進路にも注意

  • 2023年8月10日
  • tenki.jp

台風7号は14日(月)以降、数日間にわたって東日本と西日本に接近し、お盆休み中の夏山登山に大きな影響を与える見通しです。一方、台風7号接近前から本州付近には上空の寒気が流れ込み、大気の状態が不安定になるでしょう。11日(金・山の日)、12日(土)の駆け込み登山も天気の急変に十分な注意が必要です。

【天気図解説】台風7号に先行して寒気が流れ込む

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11日(金・山の日)は台風6号が朝鮮半島を北上し熱帯低気圧に変わるでしょう。台風7号は小笠原諸島の暖かい海域で発達しながらゆっくり北に進み始める見通しです。本州付近には東から高気圧が張り出しますが、衛星画像などで確認すると台風7号の北東上空に寒気の渦があります。この寒気の渦が台風7号の周囲を回り込むように東へ進み、夜には東日本に近づく見通しです。前線のかかる道北を除き、高気圧に覆われて北日本と東日本では晴れるところが多いですが、午後は関東を中心に変わりやすい天気になるでしょう。西日本は台風6号や台風6号から変わる熱帯低気圧に向かう南寄りの暖湿気の影響が残り、太平洋側を中心に雨の降るところがまだある見通しです。

12日(土)は、台風7号は北上して小笠原諸島の北。強風の影響はまだ多少東風が強まる程度の見込みです。一方、本州付近には寒気が入り込み広い範囲で大気の状態が不安定になるでしょう。本州付近では東の海上から風が吹き付けるため、北日本と東日本は太平洋側の山ほど雲が多く、日本海側ほど晴れやすい特徴があります。一方、午後は全国的に局地的な雷雨や天気の急変の可能性があるため注意してください。

【夏山天気】12日は広く雷雨・天気急変

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具体的に夏山の天気を見てみましょう。

天気急変の可能性を織り込み、「曇り一時雨」あるいは「曇りのち雨」の予報が目立ちます。大気の状態が比較的安定している朝〜昼ごろは晴れる山も中には多い見込みですが、雨が降る可能性がある場合には傘のマークをつけています。とくに12日(土)午後は広く天気が崩れる可能性があると考えられます。森林限界や稜線で雷に遭遇すると大変危険です。夏山登山の基本となる「早出早着」を心掛けるようにしてください。また、12日(土)までは台風7号の風の影響はまだ少ない見込みですが、13日(日)以降は中部山岳で風は強まる一方です。風の予報はマークだけではわかりませんので、十分な注意が必要です。

14日以降は不確定な台風7号の進路に注意

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13日(日)以降の天気は台風7号の影響を受ける見通しです。台風7号は暖かい海域を通るため強い勢力を維持したまま14日(月)〜15日(火)にかけて本州にかなり接近、あるいは上陸する見通しです。また、台風7号の進行速度は、14日(月)午後3時に北北西10キロ、15日(火)午後3時に北北西ゆっくりと予想されており、動きが非常に遅くなるのが特徴です。動きが遅いのは夏台風の特徴のひとつで、台風6号がそうだったように影響が長引くことが考えられます。大雨と暴風で登山道の様子が一変し、身動きが取れないことも十分考えられますので、無理な入山は控えてください。

14日(月)、15日(火)の予報円はまだ東京〜大阪がすっぽり入るほど大きく、速度と進路の予想には幅があります。常に最新の台風情報を確認してください。

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