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台風6号 北陸への最接近は10日頃 強いフェーンで最高気温40度も 耐え難い酷暑

  • 2023年8月6日
  • tenki.jp

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台風6号は10日頃には日本海まで進み、北陸地方は10日頃を中心に強いフェーン現象が発生、更なる高温となるでしょう。熱中症予防のための健康管理を厳重に行って下さい。また、農作物の水の管理、家畜などの暑さ対策等にも十分注意して下さい。

台風6号の進路 10日(木)頃には日本海に進み北陸地方に最接近か

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きょう6日(日)11時現在、台風6号は、徳之島の東約60km付近にあってゆっくり東へ進んでいます。中心気圧は970hPa、中心付近の最大風速は30m/sとなっています。この台風は、このあとも海面水温の高い海域上を進み、勢力を維持またはやや発達させながら東進、あす7日(月)には次第に進路を北よりに変え、その後は九州方面を北上するでしょう。その後、10日(木)頃には風速25メートル以上の暴風域を伴いながら日本海まで達し、北陸地方に最接近する見込みです。(台風の進路予測は常に最新の進路予想を確認するようにして下さい。)

「最高気温40℃の酷暑日」や「最低気温30℃の超熱帯夜」も

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図は北陸4地点の最高・最低気温の週間予報です。北陸地方では、台風の北上に伴う強いフェーン現象により、更なる気温上昇となる見込みです。図の括弧の数字は予想気温のブレ幅を示したもので、これによると、10日(木)頃は最も気温が高い予想では、最高気温は40℃、最低気温は30℃以上の地点が複数確認できます。風向きや日照条件等、各種の条件が揃うと上振れした場合にその可能性もあるということです。

北陸地方では、5日に三国(福井)で39.5℃を観測し、観測史上1位で全国2位の暑さになる等、既に危険な暑さが続いていますが、このあとは、更なる耐え難い酷暑になる可能性があります。熱中症リスクが極めて高い状態が継続し、日中に加え夜間の就寝時など屋内でも命の危険が及ぶリスクが高まるということです。就寝時でも直ぐに水分補給できるように枕元に飲み物を置いておく、保冷剤を準備する、適切にエアコンを使用すること等を忘れずにお願いします。

※酷暑日:日本気象協会が独自に名称を付した最高気温40℃以上の日のことで、気象庁は定義付けしていません。
※超熱帯夜:上記と同様にして夜間の最低気温が30℃以上の日のこと。

その他の影響 南よりの強風やうねりを伴った高波など

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9日(水)頃から海上を中心に南よりの強風の可能性があります。海上以外に、標高の高い山岳、平野部でも南北方向に流れる川沿いや谷筋の周辺では局地的には南よりの暴風となる可能性もあります。十分注意して下さい。

北陸地方の河川は、水源が県境をまたいで東海地方や甲信地方のものが複数あります。上流部の大雨により急激な増水となる河川がある可能性にも留意して下さい。

また、海上の風の強まりとうねりにはタイムラグがあります。今回は、風が弱まりかけてから、少しタイミングが遅れて波向が西の周期が長いうねりを伴った高波がやってくる所もありそうです。海のレジャーを計画されている方は、事前の情報収集をしっかり行い、無理をしないようにして下さい。

北陸に最も台風が接近するのは8月と9月

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図の日本地図で示す矢印のように、8月や9月になると太平洋高気圧の縁を回って日本付近を通過する台風が多くなります。また、日本地図の下地は、1951年〜2022年の統計で、台風の中心が、新潟県・富山県・石川県・福井県のいずれかの気象官署から300km以内に入り、北陸地方に接近した数を集計した表の一部抜粋です。これからが台風シーズン本番となりますので、備えを万全にするようにして下さい。

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