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北陸 フェーンで全国一の暑さ 台風6号は東進・北進して日本海コースか 1か月予報

  • 2023年8月3日
  • tenki.jp

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3日の北陸地方はフェーン現象により気温が上がり、小松では39℃ときょう全国1位の体温超えの暑さとなりました。また、気になる台風6号は西日本方面を東進後、北上して日本海に抜ける可能性が出てきました。その場合更なる気温上昇の可能性があります。今後の台風の進路によっては特に週明け7日以降の予報が大きく変わる可能性もあり、最新予報を確認するようにして下さい。

3日は「小松で全国1位の39℃」 フェーン現象により体温超えの危険な暑さ

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きょう3日の北陸地方は、日照時間が長く朝から強い日差しが照り付けました。また、台風6号や北海道の北に延びる前線の影響で、全般に南から西よりの風となりやすく、山越えの気流が風下で昇温するフェーン現象が発生しました。

このため、小松(石川)は39℃で今シーズン一番できょうの全国1位を観測した他、三国(福井)で38.3℃、富山で38.2℃、新津(新潟)で37.6℃等、いずれも今シーズン一番となる体温超えの危険な暑さとなりました。

※富山の最高気温は昼前の11時54分に観測されましたが、昼過ぎには北よりの海風に変わりました。

北陸 過去の最高気温の高いランキング上位はほとんど8月

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2022年までの北陸地方の各観測地点の最高気温の記録を確認すると、新潟県の観測地点を中心に40度以上が複数確認されました。中でも中条や三条は2018年、2019年、2020年の3年連続で最高気温40度以上を観測する猛暑となっています。両地点ともに観測されたのは同一日で、それぞれ2018年8月23日、2019年8月15日、2020年9月3日となっています。

こうした体温を超えるような危険な暑さのほとんどは8月に観測されています。北陸地方の7月は北陸西部の福井・石川・富山の3県で月平均気温がいずれも2018年についで2位となる記録的な暑さとなりました。このあとも危険な暑さが続きそうです。熱中症対策を万全にしてお過ごし下さい。

1か月予報 期間の前半は上振れで最高気温40℃ 最低気温30℃予想も

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本日8月3日、新潟地方気象台は、北陸西部の福井・石川・富山と北陸東部の新潟の4県を対象とした「北陸地方の向こう1か月の天候の見通し」を発表しました。

これによると、暖かい空気が流れ込みやすいため、向こう1か月の気温は高く、特に、期間の前半は、気温がかなり高い見込みとなっています。

この先も、最高気温35℃以上の猛暑日や最低気温25℃以上の熱帯夜が多く、熱中症リスクの高い日が続く見込みです。屋外で止むを得ず作業をする際は、水分や塩分をこまめに摂る、なるべく複数人で行い定期的に声を掛け合うなどをして熱中症対策・健康管理等を万全にしてください。また、農作物や家畜などの温度管理等にも十分留意してください。

台風6号 5日頃にはUターン東進 7日以降は次第に進路を北よりに変える

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きょう3日17時現在、台風6号は大型で非常に強い勢力まで発達、宮古島の北北西約230kmにあって、西にゆっくり進んでいます。中心気圧は940hPa、中心付近の最大風速は45m/sです。この台風は、あす4日(金)にかけて同じような場所に停滞したあと、次第にゆっくりと東へUターンする見込みです。その後、7日(月)頃には次第に北よりに進路を変える可能性が出てきました。今後の台風情報に注意して下さい。

「台風の進路」や「暑さ」の鍵を握る上空の太平洋高気圧の動向

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週間天気図で示したピンク色の領域は、上空の太平洋高気圧の予想範囲を示しています。一般に台風などの発達した低圧部は、この上空の太平洋高気圧の領域内は進みにくいとされています。

6日頃までは、発達した低圧部は、上空の太平洋高気圧の縁を沿うようにゆっくりと東進傾向となりそうです。

その後は、この上空の太平洋高気圧は本州付近で西への張り出しを徐々に強める予想となっています。このため、発達した低圧部は7日以降は、東進を阻まれて、高気圧の縁に沿うように北よりに進路を変える可能性が出てきました。こうなると、発達した低圧部は西日本を縦断して日本海に抜ける進路をとる可能性があります。

全国的に猛烈な暑さが続いていますが、発達した低圧部が日本海に抜けると、フェーン現象により更なる高温となるでしょう。既に危険な暑さが続いていますが、更なる健康管理や農作物の温度管理が求められることになりそうです。

その一方、7日以降、上空の太平洋高気圧が本州付近で西への張り出しが予想より強まらなかった場合には、発達した低圧部は太平洋側をそのまま東進することが考えられます。この場合はフェーン現象による更なる極端な高温は回避できそうです。

夏休み期間で、長距離移動をする方も多いと思われます。台風の進路により、週明けの7日(月)以降の予報が大きく変わってきますので、常に最新予報を確認するようにして下さい。

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