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台風接近で雨量300ミリ近く 沖縄は大荒れ長引く 一旦過ぎてUターンか 動向注意

  • 2023年8月2日
  • tenki.jp

台風6号の影響で沖縄本島ではたった1日で8月1か月分を超える雨量の所も。沖縄の広範囲に台風の本体の活発な雨雲がかかり、大荒れの天気が続いています。台風は沖縄を過ぎても再びUターンする恐れ。影響が長引くため、災害に厳重警戒を。

24時間で300ミリ近い雨量になっている所も 災害に厳重警戒

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大型で非常に強い台風6号の影響で、沖縄本島では、きょう2日は大荒れの天気が続いています。

午後5時までの最大瞬間風速は、那覇市で東南東52.5m/s(午前4時14分)の猛烈な風を観測しました。那覇市で最大瞬間風速が50m/s以上になったのは、2018年(9月29日)以来5年ぶりで、8月に最大瞬間風速が50m/s以上になったのは、2003年(8月7日)以来20年ぶりのことです。
最大風速は南城市で東の風35.0m/s(午前3時9分)となり、いずれも8月として1位の値を更新しました。

台風本体の活発な雨雲がかかり続け、雨量も増えています。
午後7時までの24時間降水量の最大値は、那覇空港で294.5ミリに達し、たった24時間で平年の8月1か月分の降水量を上回る大雨となっている所も。※那覇空港では8月の1か月の降水量の平年値が227.5ミリ。読谷村では午後4時40分までに266.0ミリに達し、8月として1位の値を更新しました。

午後7時現在、那覇市、糸満市、豊見城市、南城市、国頭村、八重瀬町を対象に土砂災害警戒情報が発表中です。

これまでの大雨で地盤が緩み、災害の発生リスクが高まっている所もあります。
これから暗い時間帯で更に危険度が高まります。不要不急の外出は控えて、できる限り安全な場所でお過ごしください。停電時の準備も整えておいた方が良いでしょう。自治体から発表される情報などにも十分ご注意ください。

台風6号 沖縄をいったん過ぎても4日からUターンか

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午後6時現在、大型で非常に強い台風6号は久米島の西約100kmを時速15キロの速さで、西北西へ進んでいます。

非常に強い勢力を維持したまま、東シナ海を西よりに進み、あす3日にかけて速度が遅くなる見込みです。
4日は強い勢力となり、先島諸島付近でほとんど停滞したあと、日本の東の高気圧の張り出しが弱まるため、次第に進路を東寄りに変える見込みです。沖縄本島地方に再びUターンすることになるため、5日以降も台風の影響が長引き、引き続き、災害などに厳重な警戒が必要でしょう。

沖縄や奄美地方では台風が少し離れて、雨の降り方が弱まるタイミングもありますが、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所もあり、少しの雨でも土砂災害が発生しやすく、油断できない状況が続く見込みです。

まだ予報円が大きく、進路が定まっていません。九州や四国、本州でも来週は今後の台風の動きにご注意ください。

予想される暴風・高波・大雨・高潮

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<暴風>
沖縄地方や奄美地方では、特に2日は一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹くでしょう。また4日にかけて、猛烈にしける見込みです。

2日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 40メートル(60メートル)
奄美地方 25メートル(35メートル)

3日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 30メートル(45メートル)
奄美地方 20メートル(30メートル)

4日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 20から24メートル(25から35メートル)

<高波>
2日に予想される波の高さ (いずれもうねりを伴う)
沖縄地方 11メートル
奄美地方 9メートル

3日に予想される波の高さ
沖縄地方 11メートル
奄美地方 6メートル

4日に予想される波の高さ
沖縄地方 9メートル
奄美地方 6メートル

<大雨>
台風本体や周辺の発達した雨雲により、沖縄地方や奄美地方では雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

3日18時までの24時間に予想される雨量(多い所)
沖縄地方 200ミリ
奄美地方 100ミリ

4日午後6時までの24時間に予想される雨量(多い所)
沖縄地方 100から150ミリ
奄美地方 50から100ミリ

5日午後6時時までの24時間に予想される雨量(多い所)
沖縄地方 100から150ミリ

土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

<高潮>
台風の影響と大潮の時期が重なるため、沖縄地方や奄美地方では潮位が高くなる所があるでしょう。
沖縄地方では3日にかけて、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒してください。

屋外の活動は極めて危険です。夜間の不要不急の外出は控えて、安全なところでお過ごしください。

台風の暴風 家の中で いるべき所は

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台風は、中心が近づくにつれて暴風をもたらし、さらに台風のスピードが遅いと、暴風が長い時間続く場合があります。また、台風の中心から離れていても、大気の状態が不安定になり、竜巻などの突風が吹くこともあります。暴風や突風によって、建物に様々な物が飛んでくることもありますので、室内でも十分な注意が必要です。

具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。

台風の大雨 土砂災害から避難するには

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今回の台風では、すでに沖縄本島地方で土砂災害の恐れが高まっている所があります。土砂災害から避難するには、ポイントが2つあります。

1つめは、早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。

2つめは、より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。

万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。

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