サイト内
ウェブ

夏休みの天体観測にピッタリ 今夜は「きぼう」と「満月」が見られるチャンス

  • 2023年8月1日
  • tenki.jp

きょう1日(火)の夜は、全国的に「きぼう」のある国際宇宙ステーション(ISS)を見られる可能性があります。また、あす2日(水)の明け方は「満月」になります。いつ見えるのか?天気は?気になるポイントをまとめました。

「きぼう」が見られる地域や時刻

きょう1日の夜は、「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)を見られるチャンスがあります。

国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。

上の図は、1日の「きぼう」が見え始める時刻と、最大仰角(最接近)時の方角です。1日は20時07分頃から観測のチャンスがあります。

福岡や広島、大阪、金沢では「◎」と、東京は「〇」と条件が良いので、「きぼう」を見つけるチャンスです。那覇と仙台、秋田、札幌も「△」と見ることができそうです。ただ、「きぼう」が低い位置を進むため、空が開けた所で見るようにしましょう。

満月も見れるチャンス

画像B

また、今夜からあす2日にかけての月は「満月」になります。英語圏では月ごとの満月の呼び名があり、8月の満月は「スタージャンムーン」と呼ばれます。スタージャンは、チョウザメのことで、豊漁を期待した名前と言われています。

気になる天気は

画像C

気になるきょう1日夜の天気ですが、20時頃は、北海道は晴れるでしょう。東北から東海は雲が多めですが、雲の間から見れるチャンスはありそうです。近畿から九州は、太平洋側は曇りや雨の所はありますが、日本海側では広く晴れそうです。沖縄は台風が近づいているため、外出は控えるようにしてください。

あすの明け方にかけては、曇りや雨の所も天気は回復に向かうため、「きぼう」より「満月」のほうが見れるチャンスが高くなりそうです。

「きぼう」が見える20時ごろも、日中ほどではありませんが、気温の高い状態が続きそうです。屋外での観測は、こまめに水分を取るようにしましょう。

きぼうが見える条件

画像D

きぼうが見える条件

国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。

② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。

③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
tenki.jp