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1か月 前半は特に暑さ厳しく 全国に10年に一度の高温予想発表 早い梅雨明けも

  • 2023年7月6日
  • tenki.jp

きょう6日、気象庁はこの先の1か月予報を発表。特に前半の暑さが厳しく、北から南まで全国各地に「高温に関する早期天候情報」が発表されました。7月12日頃から太平洋高気圧が強まり、10年に一度レベルの高温予想が出ています。梅雨明けが平年より早まる所も。

全国的に高温 10年に一度レベルの高温予想も 危険な暑さに警戒

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きょう6日は、高知県四万十市西土佐で36.7℃まで上がり、全国で観測された猛暑日地点の数が今年最多になるなど、梅雨明け前から厳しい暑さとなりました。気象庁は最新の1か月予報を発表しました。

この先1か月、暖かい空気に覆われやすく、気温は、北日本から沖縄・奄美まで全国的に「平年より高い」でしょう。
特に、前半が気温が高くなる見込みで、気象庁はきょう6日、北海道から沖縄、奄美にかけて全国各地に「高温に関する早期天候情報」を発表。「10年に一度レベルの高温予想」が出されました。

今後、2週間程度、暖かい空気に覆われやすく、7月12日頃から気温が「かなり高くなる」可能性があります。熱中症対策など健康管理に注意し、農作物や家畜の管理などにもご注意ください。

翌日や当日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される場合には、「熱中症警戒アラート」が発表されますので、早めに対策を行ってください。あす7日は、三重県、和歌山県、鹿児島県奄美地方、沖縄本島地方と大東島地方に熱中症警戒アラートが発表されています。日中の外出は、できるだけ控えてください。

※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

夏の太平洋高気圧張り出す 強い日差しへ

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この先1か月、降水量は、前線の影響を受けやすい東日本の日本海側や北日本で平年並みか多い見込みです。太平洋高気圧の勢力が強いために、大雨が降りにくい北陸や北日本で雨量が増える恐れがあります。
あす7日以降10日頃にかけては、まさに日本海側で大雨となる見込みです。

西日本や東日本の太平洋側では1か月の降水量は平年並みと予想されていますが、決して油断しないでください。
あす7日から来週前半にかけては、大雨の恐れがあり、その後は真夏のような日差しが照りつけ、メリハリのある天気になりそうです。
梅雨末期で大雨による災害が発生しやすい時期です。雨が予想される際には、情報を収集して、安全な行動をとってください。

日照時間は西日本や関東甲信など東日本の太平洋側で平年並みか多いでしょう。

九州南部や四国は来週にも梅雨明け 平年より早まる所も

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来週12日頃までは、梅雨前線が本州付近に長く停滞する見込みです。
この影響で、西日本や日本海側を中心に梅雨末期の大雨となるでしょう。すでにこの7月は九州や山口県を中心に記録的な大雨となっているため、少しの雨でも災害のリスクが急激に高まる所もある状態です。雨の降り方に十分気を付けて、危険な場所には近づかないでください。

13日以降は、太平洋高気圧が勢力を広げ、西日本から北日本まで広く覆うでしょう。このタイミングで九州南部や四国から梅雨明けの発表が続々とありそうです。

梅雨明けは、九州や中国地方、近畿、東海、関東甲信、北陸では「平年並み」、四国と東北で「平年より早い」見込みです。
九州南部や四国は13日ごろ、九州北部や中国地方、近畿、東海、関東甲信は18日ごろ、北陸や東北南部は21日ごろ、東北北部は25日ごろに梅雨が明ける見込みです。

今年は梅雨明け前から厳しい暑さが続きますので、梅雨明け前でもしっかりと暑さ対策を心がけてください。
梅雨明け後は、一段と気温が上昇しやすく危険な暑さに注意が必要です。また、夏空の広がる日でも、局地的には大雨をもたらすこともあるため空の変化に注意をしてください。

北日本:北海道・東北
東日本:北陸・関東甲信・東海
西日本:近畿・中国・四国・九州

熱中症の応急処置

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熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。

衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。

ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

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