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九州南部 4日午前中にかけて「線状降水帯」発生のおそれ 土砂災害など厳重警戒

  • 2023年7月3日
  • tenki.jp

九州南部では、4日午前中にかけて「線状降水帯」が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。九州では、これまでの大雨により、すでに土砂災害や洪水の危険度が高くなっている所があります。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。

九州南部 4日火曜にかけて 大雨が続く

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3日月曜は、梅雨前線が九州付近を通り、この前線に向かって、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込んでいるため、前線の活動が活発となっています。

熊本県では「記録的短時間大雨情報」が発表されたり、「線状降水帯」が発生したりと、九州で大雨となりました。これまでの大雨により、3日月曜17時現在も、九州では、土砂災害の危険度や洪水の危険度が高くなっている所があります。

梅雨前線は、九州北部地方をゆっくり南下し、4日火曜は九州南部に停滞して、活動が活発な状態が続く予想です。梅雨前線に向かって「暖かく湿った空気」が流れ込むため、九州南部では4日火曜にかけて、大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

予想雨量は?

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九州南部では、4日午前中にかけて、雷を伴った「猛烈な雨」や「非常に激しい雨」が降り、大雨となる所があるでしょう。

【4日18時までの24時間予想雨量(多い所)】
九州南部      300ミリ
九州北部地方     80ミリ

【その後、5日18時までの24時間予想雨量(多い所)】
九州北部地方    100から200ミリ
九州南部      100から150ミリ

「線状降水帯」が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

なお、九州北部地方では、4日火曜は、大雨はいったん小康状態となる見込みですが、油断はできません。5日水曜は、梅雨前線が再び北上して、大雨となるでしょう。

土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。

九州では繰り返す大雨で、災害の危険度が高まっています。最新の情報を、こまめに確認してください。

土砂災害の前兆

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大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

西〜東日本も 落雷や竜巻などの突風に注意

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さらに、雨雲や雷雲が発達しやすいのは、九州だけではありません。

本州付近の上空約6000メートルには、氷点下9度以下の強い寒気が流れ込んでおり、西日本から東日本では、4日火曜にかけて、大気の状態が非常に不安定となりそうです。

西日本から東日本でも、落雷や竜巻などの激しい突風に、注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうも予想されますので、農作物や農業施設の管理にもご注意ください。

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