きのう5日、石川県能登地方を震源とする地震が発生し、珠洲市で震度6強の揺れを観測。ここ24時間(2023年05月05日10:30〜2023年05月06日10:30)、震度1以上の地震の観測回数は58回、そのうち震度4以上の地震は5回、震度3以上の地震は13回となっています。
トップの図は、日本全体で24時間に震度1以上を観測した地震の震央を、地図上に示したものです。ここ24時間(2023年05月05日10:30〜2023年05月06日10:30)、震度1以上の地震は58回観測されました。
そのうち震度4以上の地震は5回で、石川県能登地方で4回、青森県東方沖で1回となっています。また、震度3以上の地震は13回となっています。
きのう5日14時42分頃、石川県能登地方を震源としたM6.5の地震が発生し、石川県珠洲市で最大震度6強を観測。東北地方から中国・四国地方にかけて震度5強〜1を観測しました。
この地震では高層ビルなどを大きく揺らすことがある、大きくゆっくりとした揺れ、長周期地震動「階級3」が、石川県能登で観測されました。「階級3」は、4つある階級のうち上から2番目で、「立っていることが困難」とされています。
また、きのう5日21時58分頃にも、石川県能登地方を震源とするM5.9の地震が発生し、石川県珠洲市で最大震度5強を観測。東北地方から四国地方にかけて震度5弱〜1を観測しています。長周期地震動「階級2」(物につかまりたいと感じる)が、石川県能登で観測されました。
気象庁によると、過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1〜2割あることから、引き続き、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度6強程度の地震に注意が必要です。特に今後2〜3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあるとのことです。また、この地域では、2年以上地震活動が続いており、当面、継続すると考えられるため、引き続き注意するよう呼び掛けています。
きょう6日も、石川県内では震度1〜2の地震が9回観測されています(正午まで)。更に能登半島には朝から雨雲がかかっていて、珠洲市周辺でも雨の降りやすい天気が続いています。
石川県内では今夜〜あす7日の未明にかけて、局地的には1時間に30ミリ以上の激しい雨も予想されます。そのあともあさって8日の朝にかけて雨が長引く恐れがあります。
地震で揺れの大きかった地域では土砂災害などに特に注意が必要です。崩れやすい斜面や倒壊しかけている家屋など、危険な場所には近づかないようにしてください。