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ソーイング(裁縫)の基礎|「手縫い」について徹底解説!

  • 2022年10月22日
  • NUKUMORE

お裁縫に役立つ情報をまとめました。ここでは手縫いをするときに知っておきたい玉結びや玉止めのやり方、まち針の止め方、並み縫いや千鳥がけなど、ソーイング初心者さんにはもちろん、復習をしたいベテランの方にも分かりやすく、丁寧に解説していきます。

手縫い針の名称

糸を通す穴を針穴、反対の針がとがっている方を針先または針の先といいます。 k65_p53_flow_1_1666085029

指ぬきのはめ方

指ぬきは縫い針が指に食い込むのを防ぐと共に針を押して、針が布の中を進み易くするのを助けます。
指ぬきには金属製の物と皮製の物があります。サイズもフリーサイズとサイズの決まった物がありますので、自分の好きな物を選んで下さい。
指ぬきは、中指の第一関節と第二関節の中間にはめます。くぼみのある方を手の甲に向けます。 k65_p53_flow_3_1666085074 「指ぬき」 k65_p53_flow_2_1666085055

針の持ち方

手縫い針の針穴を指ぬきのくぼみにあて、親指と人差し指で軽くつまみます。つまむ位置はだいたい針先から0.5cmくらいの所です。
手縫い針の太さは布に合わせますが、長さは短い針でも長い針でも自分の使い易い方を選びましょう。一般的にまつる時は長めの針を使い、その他は短めの針を使います。 k65_p53_flow_4_1666085109

糸の通し方

01 きき手とは反対側の手に針穴を上にして針を持ち、きき手に糸の端を0.5~1cm出して持ち、針穴に手前から糸を通します。糸の端を斜めに切っておくと通し易くなります。 k65_p53_flow_5_1666085127 02 糸が通ったら、適当な長さに糸を切り、糸の端に玉結びを作ります。まつり縫いの時などは1本どり、ボタンつけなどしっかりと縫いたい時には2本どりにします。 k65_p53_flow_6_1666085137

玉結びの作り方

手縫いを始める前に縫った糸が抜けないように、糸の端を結びます。 01 きき手の人差し指に糸をひと回りさせます。 k65_p53_flow_7_1666085160 02 人差し指を親指の上でずらしながら、わっかにした糸を撚り合わせます。 k65_p53_flow_8_1666085172 03 撚り合わせた所を中指で押さえ、糸の端をそのまま引きます。ここで出来た結び目を「玉結び」といいます。 k65_p53_flow_9_1666085184

玉止めの作り方

縫い終わった糸をそのままにしておくとほどけてしまうので、縫い終わりに糸を結んでほどけないようにします。 01 縫い終わりの縫い目に針を当て、針に糸を2~3回巻きつけます。 k65_p54_flow_1_1666085436 02 図のように親指と人差し指で、巻いた所を布も一緒に押さえて、反対の手で針を引き抜きます。 k65_p54_flow_2_1666085445

まち針のとめ方

まち針は玉ピンまたはピンとも呼ばれています。まち針は縫う方向に対して直角に針先を縫い代側に向けてとめます。縫う方向に平行にとめてしまうと縫っていく時に手に刺さったりして邪魔になりますし、布もずれやすので必ず直角にとめます。まち針をとめることを「まち針をうつ」ともいいます。 直線をとめる k65_p54_flow_3_1666085466 カーブをとめる k65_p54_flow_4_1666085476

並縫い

基本的な手縫いの方法で「運針」とも呼ばれています。 01 きき手に針を持ち、縫いたい部分の布を親指と人差し指で挟むようにして両手で持ちます。布はピンと張りましょう。 k65_p54_flow_5_1666085496 02 針よりも布を前後に動かしながら、5~6針進んだら指ぬきで針を押します。針が押し出されたら針を抜き、また、5~6針進みます。この作業を繰り返します。縫い目の大きさは0.4~0.5cmくらいにします。 k65_p54_flow_6_1666085510 <しつけ糸で縫う場合>
しつけをする場合は、ミシン縫いをした後でしつけが取りやすいように、出来上がり線よりも0.2cmくらい縫い代側を並縫いします。 k65_p54_flow_7_1666085520

ぐし縫い

針先だけ動かすようにして、ごく細かく縫う方法です。ギャザーを寄せる時などに使われます。縫い目の大きさは並縫いの針目の半分(0.2~0.3cm)くらいです。 k65_p55_flow_1_1666085544 袖山の形を作る時 k65_p55_flow_2_1666085553 ギャザーを寄せる時
k65_p55_flow_3_1666085563 k65_p55_flow_4_1666085569

本返し縫い

一針分前の縫い目に戻るを繰り返す縫い方です。手縫いの中では最も丈夫な縫い方ですので、ミシン縫いのかわりとして使う場合があります。
表面からはミシンの縫い目のように見えますが裏面の縫い目は表面と違い、糸が長くからまったように見えます。2枚以上の布を縫い合わせる時に使います。 k65_p55_flow_5_1666085586

半返し縫い

縫い目の半分前に戻るを繰り返す縫い方です。本返し縫いと同じ目的に使います。 k65_p55_flow_6_1666085605

置き(落とし)じつけ

平らな台の上に布を置き、片手で布を押さえて一針ずつすくって縫っていきます。ミシンで縫う時に布がずれないようにするために用いられます。 k65_p56_flow_1_1666086082 k65_p56_flow_2_1666086087

二目落としじつけ

置きじつけと同じ縫い方です。すくう一針の大きさは同じに、大きな縫い目と小さな縫い目が交互に出るのが特徴です。この方法ですとしっかりとまりますので、厚手の布地やずれ易い布地の場合に使います。 k65_p56_flow_3_1666086103

斜めじつけ

2枚以上の布がずれないようするために用います。糸を斜めに渡して、しつけをします。図の場合では、針先は右から左へ動かし、縦の方向に縫います。しっかりとめたい時は縫い目を細かくします。 k65_p56_flow_4_1666086119 k65_p56_flow_5_1666086147

巻きじつけ

針の動かし方は斜めじつけの仕方と同じです。ラペルの返り線や衿こしなど、厚みのある物を仮どめする時に使います。 k65_p56_flow_6_1666086152

落としじつけ

縫い目の上や縫い目のごくきわにするしつけのことです。置きじつけと同じ要領でします。しつけ糸を使い、一針ごとに針を刺し、引き抜きます。 k65_p57_flow_1_1666086176

巻き縫い

ジャケットの裾見返しの端等に使われる縫い方です。布の端に糸を渡し、細かく針を動かします。 k65_p57_flow_2_1666086190

星止め

まるで星のように小さい縫い目が表面に出ることからこの名前がつきました。 A:裏側の縫い目が見えてしまうため、裏布などを上からつけて隠せる部分に用いる方法です。ファスナーをつける時にも用います。 k65_p57_flow_3_1666086211 B:裏側の縫い目を見えないようにする方法です。見返しを縫い代にしっかりととめたい時に用いられます。一番多く用いられるタイプです。 k65_p57_flow_4_1666086221 C:表面からも、裏面からも小さい縫い目が見えるようにする方法です。糸が交差して布の中を渡りますので、しっかりととまります。 k65_p57_flow_5_1666086229

渡しまつり

折り山と折り山を突き合わせにして、縫い目を見せないで閉じ合わせたい時に使う方法です。小さい針目で折り山をすくって直角に糸を渡し、一針ずつ引きしめるようにします。 k65_p58_flow_1_1666086809

八刺しの仕方

斜めじつけを繰り返すと縫い目がハの字に見えることからこの名前がつきました。最近は接着芯を使う事が多くあまり使いませんが、芯を表布につける時に使います。 k65_p58_flow_2_1666086827

千鳥がけ

折り上げた布端をとめつけるのに使います。千鳥の足跡に似てる事からこの名前がつきました。並縫いとは逆に左から右へ縫い進みます。上下交互に小さい針目で布をすくって縫います。 k65_p58_flow_3_1666086840

略千鳥がけ

テープや芯をとめる時に用います。並縫いと同じで右から左へ縫い進みます。表布の厚みの半分だけすくいます。糸はまつり糸を使います。 k65_p58_flow_4_1666086855

糸ループで作るベルト通しの作り方A

01 穴かがりと同じやり方です。まず芯になる糸を2回渡します。糸はカタン糸か穴糸を使用します。 k65_p59_flow_1_1666086885 02 ループの下に糸をくぐらせます。 k65_p59_flow_2_1666086893 03 02で作ったループの下から針を入れ、糸を引きます。渡した糸がかくれるまで02、03を繰り返します。 k65_p59_flow_3_1666086902 04 裏面から見た図です。 k65_p59_flow_4_1666086911

糸ループで作るベルト通しの作り方B

01 鎖編みで作る方法です。裏面から糸を出し、もう一度同じ位置に針を入れます。  k65_p59_flow_5_1666086923 02 左手の親指と人指し指にループをかけるようにして、右手で糸を持ちます。 k65_p59_flow_6_1666086934 03 ループの中を通して中指で右手の糸を引き出し、新しいループを作ります。 k65_p59_flow_7_1666086942 04 このループの中を通して右手の糸を引き、新しいループを作ります。これを何度も繰り返します。かぎ針を使って編んでも良いでしょう。 k65_p59_flow_8_1666086953 05 ベルト通しの寸法まで来たら、糸を引き抜き、裏面でしっかりととめます。 k65_p59_flow_9_1666086962

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